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90cm水槽を選ぶ人でアクアリウム初心者という人は少ないかもしれません。しかし、水槽のサイズアップなどで新しく90cm水槽を新調した人はどのライトを選ぶべきか迷うことはあるでしょう。
90cm水槽ライトはサイズが大きいため、価格も高くなる傾向にあります。90cm水槽ライトは需要が少ないので、ライト選びに失敗するとフリマサイトなどでも買い手がつかず無駄になってしまうことが多いです。
この記事ではライト選びに失敗しないように、代表的なライトの中からさにコストパフォーマンスに優れた順にランキングで紹介しています。
水槽のLED照明をポイントは大前提として光量です。
では60cm水槽の光量はどのように判断すべきなのかというところですが、ルーメンを参考にLED照明を選びましょう。原則としてどの商品にもルーメン(lm)は記載されています。目的に応じて必要なルーメンを発揮できるライトを選べば失敗することはありません。
目的 | 必要な光量目安 |
---|---|
金魚やメダカなど 飼育目的 | 1,500lm~3,000lm |
水草を保持する 目的(ストック) | 1500lm~3000lm |
水草水槽 レイアウト水槽 | 1500lm~3000lm |
水草水槽 コンテスト向け水槽 | 3600lm~ |
60cm水槽は奥行きが30cmになるレギュラータイプと奥行きが20cmのスリムタイプの需要が高いです。もし、あなたが使用している水槽が奥行き20cmの60cm水槽なら基本的に1つで十分でしょう。
しかし、奥行きが30cmの60cm水槽になると、ライトの品質によっては光量に物足りなさを感じて2つ設置する必要が出てくるケースがあります。
ルーメンは、光源から放出される光の総量を表す単位です。具体的には、人間の目に感じられる光の強さ、つまり視感光束を測定するために使用されます。数値が高いほど全体が明るく見えます。ルーメンは弱すぎると前景水草の成長障害に繋がることもあります。
数値が高いほど光の白みが増していきます。自然光はだいたい8000ケルビン(K)と言われおり、水草水槽向けも7000〜8000ケルビン(K)となっている場合がほとんど。10,000ケルビン以上は自然光でいうと雲一つない晴天時を示すようです。
水槽ライトには白チップだけで作られたライトと赤、緑、青のそれぞれの光の明るさの調整ができるRGBライトがあります。
RGBライトは水草や熱帯魚がより鮮明に見ることができ、普通のLEDライトと照らし比べると色合いが全く違うことが分かります。
上記の写真はレッドカボンバですが、色合いが全く違うことが分かります。もちろん上記の写真は育成環境が違いますが、与える栄養素に差はありません。
白チップで形成されたLEDライトでも綺麗に育てることができますが、色味を強調したい場合はRGBライトを採用した方が美しいレイアウトを完成させることができます。
小型水槽ではLEDライトのW数が全体的に低いため、注視しなくてもランニングコストはほとんど変わりませんでした。しかし、90cm水槽向けのLEDライトになると機種によってはW数が高く、月々の電気代が高くなる可能性があります。
90cm水槽向けのLEDライトの電気代は安く抑えられるもので月360円、高いものだと1200円になります(2024年:AquariumTIPs調べ)。W数を知らずに購入してしまうと、毎月のランニングコストが生活を圧迫し、アクアリウムを続けることができなくなる可能性があるので注意が必要です。
90cm水槽向けLEDライトを20製品で平均値を取ると8時間のライト点灯なら448円、10時間の点灯なら562円という結果になりました。
ライトの種類 | ライトの価格目安 |
---|---|
LEDライト | 1万円〜4万円 |
RGBライト | 2.8万円〜4万円 |
日本メーカーで販売される最安基準値は1万円程度です。セール品や性能が劣るLEDライトは1万円を切ることがあります。魚鑑賞だけを目的とする場合は安いLEDライトでも十分な場合があります。
当サイトの90cm水槽ライトおすすめランキングは光量とコストが見合っているかを数値化して決定しています。コスパの良い製品順に紹介しますが、予算にマッチした製品を選択することも間違いではありません。
光量÷費用×共通指数-RGBpt=CP値を算出
これにより性能差のないコストパフォーマンスを出すことができます。当ランキングは水草が育つことは大前提として選出した機材の中からコスパ最強を決定しています。
RGBライトでない時はのRGBptは0点になります。
CP値は低いものほど費用対効果が高い商品になります。
アクロ TRIANGLE LED GROW Proの性能 | |||
---|---|---|---|
ルーメン | 13,350lm | ケルビン | 7,500K |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 35,000円 | ||
CP値 | |||
2.9 |
アクロ TRIANGLE LED GROW Proは13,350ルーメンと他のLEDライトと比べてやりすぎと思えるほどの光量を発揮してくれます。
ライトの明かりが強すぎることでコケが発生しやすくなるリスクがありますが、それを差し引いても圧倒的コストパフォーマンスです。
アクロ TRIANGLE LED GROW 900の性能 | |||
---|---|---|---|
ルーメン | 5,000lm | ケルビン | 7,200K |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 14,000円 | ||
CP値 | |||
4.3 (8.6) |
アクロProと比べると約1/3程度の性能になりますが、それでも他のLEDライトと比べると非常に安く性能が高いです。レイアウトや個人の主観によっては、奥行き30cm〜45cmの水槽では1つでは物足りなく感じる人もいるはずです。
90cm水槽に限った話ではありませんが、GROWはアクロのスタンダードモデルと言っても良く、2つ設置することをデフォとしている人もいるほど。2つ設置しても当サイト基準のコスパランキングでは2位の数値であることは変わりません。
コケが発生しやすくなるリスクはありますが、損することなくバランス良く機材を足して行きたい人にとってはおすすめできるLEDライトです。
ゼンスイ LED Nano Levil 900 Wの性能 | |||
---|---|---|---|
ルーメン | 5,530lm | ケルビン | 8,540K |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 19,350円 | ||
CP値 | |||
9.5 |
ゼンスイ LED Nano Levil 900 Wは水草育成向けのLEDライトで、サンゴや海水魚を飼育するときは「BlueWhite」の方を選びましょう。
Nano Levilの定価は3万円ですが、現在はネットショップのほとんどが2万円前後で販売しています。ちなみに定価の3万円の場合、CP値は14.7になります。定価であってもコスパランキング3位にいるので元々の製品として優秀ということが伺えます。
コトブキ工芸 フラットLED ツイン 900の性能 | |||
---|---|---|---|
ルーメン | 3,920lm | ケルビン | 10,000K |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 19,350円 | ||
CP値 | |||
17.5 |
コトブキ工芸フラットLEDツイン900は上位のLEDライトと比べると光量がガクッと落ちますが、フラットLEDを2つ合体させたライトなので照射角度がしっかりあり1つで役を果たすことができます。
性能を加味した上でコスパを気にする場合、GROW900を2つ購入した方が良いことになります。しかし、コスパよりも財布事情(設定予算内)でライトを揃えたいという人は、今後もライトを買い足す必要がないフラットLEDツインを選ぶのもありです。
Chihiros LED VIVID2の性能 | |||
---|---|---|---|
ルーメン | 5,500lm | RGBチップ数 | 160pcs |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 39,800円 | ||
CP値 | |||
9.7 |
Chihiros LED VIVID2はRGBライトなので熱帯魚や水草が通常のLEDライト直下で見るよりも色合いが濃く見えます。例えるなら「写真を撮って、その写真の彩度を上げて色を濃く見せる」行為に近いものがあります。
1位のアクロGROW Proよりも熱帯魚や水草が色彩豊かに見せることができるので、人によってはChihiros LED VIVID2の方が優れていると評価してもおかしくありません。
RGBライトによる色彩豊かな水景を見たい人はVIVID2を優先して購入すべきです。
Chihiros LED WRGB2 SLIM90の性能 | |||
---|---|---|---|
ルーメン | 3,600lm | RGBチップ数 | 60pcs |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 28,800円 | ||
CP値 | |||
23.3 (46.6) |
Chihiros LED WRGB2 SLIM90は、Chihiros LED VIVID2よりもRGBチップ数が少なく、照射範囲の狭いRGBライトです。RGBライトなので魚の色味や水草の色味が別物のように濃く見えるのは一緒です。
しかし、VIVID2よりもコスパが倍以上悪いため、値段が安く入手しやすいChihirosライトだからと言って購入すると実質損をすると言っても過言ではありません。
とはいえ、奥行き30cmならChihiros LED WRGB2 SLIM90でも十分に全体を照らすことができるので水槽のサイズによってSLIMを購入するか検討した方が良いです。
アマテラス20Wの性能 | |||
---|---|---|---|
ルーメン | 2,098lm | ケルビン | 5,900K |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 12,500円 | ||
CP値 | |||
42.6 (127.8) |
アマテラスはスポットタイプのLEDライトで、水草育成だけでなく、あらゆる室内育成植物に使われるLEDライトです。単品での使用はできず、スタンドが別途必要になります。
90cm水槽で水草が育つ光量を浴びせるには最低でも2つ用意しなければなりません。レイアウトによって左右されますが、暗いと感じるときは左右、真ん中の3箇所に設置することをおすすめします。
水槽の設置する場所によってスタンドを選ぶ必要があります。スタンドは別売りで、4種類の中から選ぶことになります。
アマテラスW20は90cm水槽だけでなく、30cm水槽にも使えたり水槽のサイズに合わせて使用できるから汎用性が高いのよね
アマテラス20Wの性能 | |||
---|---|---|---|
ルーメン | 1,500lm | ケルビン | 10,000K |
LEDの価格 | |||
参考価格 | 9,000円 | ||
CP値 | |||
60 (120) |
GEX クリア LED POWER IIIは小さな水槽から大きさな水槽までサイズを扱うGEXの王道LEDライトシリーズです。
明るさとしては「必要最低限の光量を確保した」というレベルで水草を綺麗に育てるには最低でも2つの設置が必要です。しかし、赤い水草は品種によっては光量不足になり綺麗に育たないことがあります。
上位商品と比べるとコストパフォーマンスは良いとはいえないため、本格的にアクアリウムを楽しみたい人には推奨できません。
水草を育てることが目的ではなく、観賞魚をメインとする水槽なら明るすぎず暗すぎずといった光量なので、1万円以内で購入できるLEDライトという点では手に取りやすいです。
ストック水槽なら1500lmでも十分育てることはできます。ただし、若干薄暗い状況は避けられないので発色を綺麗にするところまで求めるのは難しいものがあります。
目的 | 必要な光量目安 |
---|---|
水草育成(ストック) | 1500lm~3000lm |
レイアウト水槽 | 3600lm~ |
水草を健康的に育てるには最低でも8時間の点灯が必要です。ただし、赤い水草や成長が緩やかな水草は10時間の点灯が必要となるケースもあります。
長く点灯すれば良いと思って長時間つけっぱなしにするとコケがたくさん生えて水草がコケに覆われて景観を損ねたり、トリミングして除去せざるを得ない状況になったりします。最低8時間をベースに必要に応じて時間を伸ばすといった調整が必要です。