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メダカ水槽の水をきれいにする方法|12通りを知ればメダカも長生き

メダカ水槽の水をきれいにする方法

メダカ水槽の水をきれいにする方法は少なくても12通りあります。これらの水をきれいにする方法を理解しておけば、状況に合わせて水槽が不調になった時に立て直しやすくなります。

この記事では水をきれいにする方法に合わせておすすめのグッズも紹介しているのでメダカ水槽を安定させたい人は参考にご覧ください。

目次

メダカ水槽の水をきれいにする方法

餌を与えすぎない

メダカの水槽を清潔に保つ上で、適切な餌の管理は非常に重要です

与えすぎた餌は水質を悪化させる主な原因となります。メダカは小食な魚なので、1日2回、2~3分で食べきれる量を与えるのが理想的です。餌は水面に浮くものの方がメダカが食べやすく、食べ残しを回収しやすくなるのでおすすめです。

また、善玉菌が配合されている餌も水を汚しすぎない点では有効です。上記の餌にも善玉菌が含まれており、食いつきも良いのでおすすめ。

水換えのタイミングでは底砂をチェックし、沈んだ餌や糞を取り除くことも大切です。これにより、アンモニアの蓄積を防ぎ、水質の安定につながります。

水汚れの多くは餌が原因!与える量が増えないように2分間で食べられる量をチェックして給餌を済ませよう!

水温を常に一定に保つ

メダカにとって適切な水温と照明は、健康的な環境を維持する上で欠かせません。水温は20~25℃が理想的で、急激な変化は避けて常に一定になるようにするべきです。

例えば水温を22度に設定したらな常に22度になるようにしましょう。

夏場は水温上昇に注意し、必要に応じて水槽ファンや水槽クーラーを使用しましょう。冬は逆に保温が必要です。ヒーターを使用する場合は、メダカの水槽サイズに合わせて適切なワット数を選びます。

水槽の照明も水質維持に関わる

ライト照明

水槽の照明は、メダカの活動と水草の光合成、バクテリアの繁殖などに影響します。

1日6~10時間程度の照明時間が適切で、タイマーを使うとより管理が楽になります。ただし、直射日光は水温上昇や藻の繁殖を促すので避けましょう。

→水槽の照明時間が6時間〜10時間が適切な訳

LED照明は熱の発生が少なく、省エネで長寿命なのでおすすめです。水温と合わせてLEDで点灯する時間を管理することで、メダカの活動が活発になり、色艶も良くなります。また、水槽内のライフサイクルも安定し、バクテリアの定着もしやすくなるので水質の安定に貢献し、良い水槽環境を保つことができます。

水質維持にエアレーションは必須

エアレーションは、水中の酸素量を増やし、水質を安定させる重要な役割を果たします

メダカは酸素を必要とする生き物なので、適切なエアレーションは彼らの健康に直結します。エアーポンプを使用して水中に気泡を送り込むことで、水面の動きが生まれ、酸素の溶け込みが促進されます。

これは特に夏場や、水槽内の生物が多い場合に効果的です。また、エアレーションは水中の有害物質を分解する好気性バクテリアの活動を促進し、水質の安定にも繋がります。

ただし、強すぎるエアレーションは水面が揺れ過ぎることでメダカが泳ぎにくくなりストレスを与える可能性があるので、水槽の大きさや生体数に応じて調整が必要です。

エアストーンはきめ細かく泡が出るものを選んだり、バクテリア配合のものを選ぶと良いです。

\ おすすめのエアーストーン /

ガラス面の苔掃除も大切

苔だらけの水槽

ガラス面の清掃は、水槽の美観を保ち、メダカの様子を観察しやすくするために重要です。定期的な清掃により、コケの繁殖を抑制し、水質の悪化を防ぐことができます。

清掃には専用のスクレーパーやメラミンスポンを使用し、優しく汚れを落としていきます。マグネット式クリーナーを使えば、水に手を入れずに掃除ができて便利です。

コケ対策としては、適切な照明時間の管理(1日8時間程度)や、コケ取り生物(ヒメタニシやミナミヌマエビ)の導入も効果的です。また、水草を適切に配置することで、コケの繁殖を抑える栄養競合を促すこともできます。

底砂を重視して掃除する

底砂の掃除は水質維持の要となる重要な作業です

底砂には、メダカの排泄物や食べ残し、枯れた水草の破片などが堆積し、これらが分解されると水質を悪化させる原因となります。効果的な底砂掃除のテクニックとして、まず専用のクリーナーを使用します。

サイフォン式のクリーナーを使えば、汚れを吸い出しながら同時に部分的な水換えもできて一石二鳥です。掃除の際は、砂利を軽くかき混ぜながら行うことで、深部に溜まった汚れも除去できます。

ただし、バクテリアの棲み家でもある底砂を全て洗い流さないよう注意が必要です。底砂の3分の1程度を目安に掃除するのがおすすめです。また、掃除の頻度は2週間に1回程度が適切ですが、水槽の状態に応じて調整しましょう。

砂利を敷いている場合、砂利を全て取り出して米とぎのように洗うのは絶対ダメです!汚れが多少残っても問題ありません。

水草の定期的なトリミングも大切

水草は水槽内の酸素供給や水質浄化に重要な役割を果たしますが、定期的なトリミングも大切です。水草が成長しすぎると、メダカの遊泳スペースが狭くなったり、枯れた部分が水質を悪化させることがあります。

トリミングは、水草の種類によって頻度や方法が異なりますが、一般的に2~4週間に1回程度行います。ハサミを使用して、黄ばんだ葉や伸びすぎた茎を切り取ります。水草の根元から3分の1以上残せれば枯れることはありません。

また、カボンバやアナカリナスなどの増えすぎてしまった水草は間引き(引き抜いて半分ほど捨てて植え直す)も定期的に行うと良いでしょう。水草の管理は少し手間がかかりますが、管理が行き届くとその分きれいな水質を維持することができます。

水槽サイズにあった濾過フィルターを使う

水槽のサイズに合わせた濾過フィルターを使っているかも水質維持を左右する大きなポイントになります。例えば、奥行きが狭い30cm水槽は16リットルですが、奥行きも30cmあるキューブ型の30cm水槽は25リットルほどあります。

16リットルで使用できていたフィルターを25リットル水槽で使用すると濾過能力が追いつかず、水質がいつまで経っても安定しないということが起きます。

そのため、水槽の水が全く安定しないという人は濾過フィルターのスペックが間に合っていないことが考えられるので、ワンサイズ大きいフィルターにするといった対策が必要になります。

濾過フィルターが大きいほど水質は綺麗に維持しやすく、バクテリアも定着しやすくなるよ!

定期的なフィルター掃除も大切

濾過フィルターは水槽の水質を保つ要となる重要な装置です

効果的な清掃を行うことで、ろ過能力を最大限に引き出し、メダカにとって理想的な水環境を維持できます。清掃の頻度は、一般的に2月に1回程度が適切です。

中に入れてある、ろ材は水道水は水道水に含まれる塩素が、ろ材に住む有益なバクテリアを殺してしまう可能性があるので使わないようにしましょう。

スポンジや荒いマット式タイプのろ材は、ゴミ取り性能を重視するので新しいものに交換してしまっても問題ありません。続けて使う場合は軽く絞るだけで十分です。

濾過フィルター本体も水槽の水やカルキ抜きした水で洗い、汚れを落とします。最後に、きれいになったろ材を元の位置に戻し、濾過フィルターを始動させれば再び綺麗な水質を維持できるはずです。

ろ過材は定期的なトリミングも大切

ろ材の交換は、水質維持のために重要ですが、頻繁に行いすぎるとかえって水質を不安定にする可能性があります。一般的に、ろ材の交換は3〜6ヶ月に1回程度が目安となります。

ただし、水槽の状態や使用しているろ材の種類によって、この期間は変動します。例えば、活性炭は1〜2ヶ月、セラミックリングは半年〜1年程度で交換します。

交換の際は、全てのろ材を一度に取り替えるのではなく、3分の1程度ずつ段階的に交換することがポイントです。これにより、ろ材に定着している有益なバクテリアの大量減少を防ぎ、水質の急激な変化を避けることができます。

新しいろ材を投入する前に、水槽の水で軽くすすいでおくと不純物を取り除けるよ

水換えは水をきれいにするのに最強

水換えは水槽内の水質を維持する上で不可欠な作業ですが、その頻度と量を適切に保つことが重要です。一般的に、メダカの水槽では週に1回、全体の20〜30%程度の水を換えるのが理想的です。

ただし、水槽の大きさや収容しているメダカの数、餌やりの頻度などによって、この割合は調整が必要です。例えば、小さな水槽や魚の数が多い場合は、より頻繁に水換えを行う必要があるかもしれません。

水換えの際は、水温や水質の急激な変化を避けるため、新しく入れる水は事前に水槽の水温に近づけておきましょう。また、カルキ抜きを忘れずに行います。水換えの量が多すぎると、水槽内の環境が大きく変わり、メダカにストレスを与える可能性があります。逆に少なすぎると、水質の改善効果が薄れてしまいます。

水換えのコツについては以下の記事を参考にしてください。

バクテリア材を使用する

有益なバクテリアは、メダカ水槽の水質を自然に保つ重要な役割を果たします

バクテリアは、メダカの排泄物や餌の残りから生じるアンモニアを分解し、水質を安定させる働きがあります。バクテリアを育成するには、まず新しい水槽を立ち上げる際に「熟成期間」を設けます。

この期間中、水槽にろ過装置を稼働させ、少量の餌を入れることで、バクテリアの増殖を促すことができます。約2週間ほどで基本的なバクテリア群が形成されます。また、市販のバクテリア添加剤を使用すると、この過程を加速できます。底砂や装飾品にも多くのバクテリアが定着するので、これらを頻繁に洗浄しすぎないことも大切です。

→バクテリア材を入れ過ぎると危険な理由

バクテリアはエアレーションをすることで定着しやすくなるよ

水質調整剤を活用する

水質調整剤は、メダカ水槽の水質を迅速に改善し、安定させるための強力なグッズです

ただし、使用方法を誤ると逆効果になる可能性があるため、適切な使用が重要です。まず、使用前に必ず水質検査を行い、どのような調整が必要かを把握しましょう。pHやアンモニア、亜硝酸塩などの値に応じて、適切な調整剤を選びます。カルキ抜き剤は新しい水を入れる際に必ず使用し、塩素による悪影響を防ぎます。

水質安定剤は、ストレス軽減や粘膜保護に役立ちますが、過剰使用は避けましょう。どの調整剤も、パッケージの指示を厳守し、メダカの様子を観察しながら使用することが大切です。

メダカの繁殖期である夏は水質調整材がバカ売れするので早めの購入がおすすめ!

よくある水質問題と対策

藍藻(アオコ)の発生と対策

藍藻、別名アオコは、メダカ水槽でしばしば見られる厄介な問題です。これは実際には細菌の一種で、水面や水槽の壁に青緑色の膜として現れます。藍藻は急速に増殖し、水質を悪化させるだけでなく、毒素を放出してメダカの健康を脅かす可能性があります。

対策としては、まず光量を調整することが重要です。藍藻は強い光を好むので、照明時間を1日6〜8時間程度に減らしましょう。次に、水流を改善します。エアレーションを増やしたり、フィルターの出力を調整したりして、水の動きを活発にします。

また、こまめな水換えと底砂の掃除も効果的です。特に、藍藻が発生している部分は丁寧に取り除きます。栄養過多も藍藻の原因となるので、給餌量を見直し、残餌を徹底的に除去します。最後に、水草を増やすことで藍藻と栄養分を競合させ、発生を抑制できます。

水の濁りや臭いへの対処法

水の濁りや不快な臭いは、メダカ水槽の美観を損ねるだけでなく、水質の悪化を示す重要なサインです。この問題に対処するには、まず原因を特定することが大切です。

濁りの主な原因には、過剰な餌やり、不適切な水換え、フィルターの機能不全などがあります。まずは給餌量を見直し、メダカが2〜3分で食べきれる量に調整します。次に、水換えの頻度を増やしましょう。週に1〜2回、30%程度の水を交換することで、水質が改善されます。

急激な水質変化時の緊急対応

急激な水質変化は、メダカの生命を直接脅かす危険な状況です。このような事態に遭遇した場合、迅速かつ適切な対応が求められます。まず、水質検査キットを使用して、pH、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩のレベルを確認します。異常値が検出された場合、直ちに部分的な水換えを行います。この際、新しい水は必ずカルキ抜きをし、水温を合わせてから入れます。一度に大量の水を換えるとさらなるストレスを与える可能性があるので、20〜30%程度ずつ、数回に分けて行うのが安全です。

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この記事を書いた人

アクアリウムTIPSはプロショップをはじめとする多くのアクアリストに閲覧されているサイトです。熱帯魚、水草をはじめとする生体の育成管理ノウハウをはじめ多くの情報をお届け。定期的なコンテスト開催も行い、アクアリストを繋ぐメディアの運営に努めています。

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