メダカのライトはなんでもいい?室内灯・太陽光の違い
メダカ水槽に設置するライトは明るければ何でもいいという書き込みを掲示板や知恵袋などで見た事がある人もいるかもしれません。
極論を言えば明るければメダカを育てることに支障はありません。
しかし、アクアリウムの経験が少ない人が選ぶ水槽用以外のライトは光の強さや色温度が足りず、結果的に上手く育てることができないケースがあります。
また、水槽周りが綺麗にまとめることができず、ごちゃっとした状態になることも十分に考えられます。
メダカ飼育を楽しく継続するには水槽ライトを用意した方が良いのは間違いありません。この記事ではメダカのライトがなんでもいいと言われるのが誤解である理由について解説します。
メダカのライトがなんでもいいと言われる理由
メダカのみなら光の質に大差ないから
メダカの見え方をどこまでこだわるかによって水槽用ライトかそうでないライトかが決まります。
メダカを飼育するだけ、見え方にこだわりがないのであれば、100均で買えるライトや使わなくなったデスクライトでも良いでしょう。
ただし、水槽用以外のライトを使う場合でもライトの点灯時間を6時間以上(繁殖も狙うなら12時間以上)は照らす必要があります。
水槽ライトを検討した方が良い人
メダカの色を引き出したい人
楊貴妃メダカの色を引き出したい、夜桜メダカの煌めきをもっと楽しみたいといった要望があるなら色味を引き出せる水槽用ライトを購入すべきです。
ライトのオンオフを自動化させたい人
メダカを健康的に飼育するには昼夜のライフサイクルを整えられるように、6時間〜12時間は明るい状態にする必要があります。
水槽用ライトはタイマー付きの物や照明家具よりも明るさがハッキリしているもの、日の出と日の入りで徐々に光量が変化するものがあります。
メダカに良い環境を提供したい人は水槽用ライトを購入した方が良いです。また、中途半端な灯りや不規則な照明時間はメダカが調子を崩したり、コケの発生を促してしまうリスクがあります。
インテリア性も重視したい人
100均のライトや水槽用ライトではない照明器具は水槽向けに設計されたものでは無いので、無理に使用すると歪になってしまい水槽全体がダサく見えます。
自分で設計したり、安くすませるためにDIYの過程を楽しむことは大切ですが、見栄えが伴うとは限りません。また、DIYで揃えたものは他人が否定しづらい事がほとんどなのでダサくても指摘されない場合があります。
家に友人が来ることがある、InstagramやXに投稿する、写真を友人知人に見せる機会がある人は水槽用品はアクアリウム用にまとめておくと恥をかかなくてすみます。
メダカ用に水槽ライトを買うべき5つの理由
家具や室内灯では光が弱い
デスクライトや室内灯は生活する上では明るいかもしれませんが、メダカをきちんと育てるなら明るさが弱いです。
薄暗い環境ではメダカの発色が悪くなり、活力にも影響を与えてしまいます。水槽用ライトは安価で育成に十分な商品が多いのでケチらずに専用のライトを用意すべきです。
光の強さや色温度が計算されている
水槽用ライトは水草がきちんと育ち、観賞魚(メダカや金魚)が綺麗に見えるために、光の強さ、色温度が調整されています。
例えば、デスクライトは3000K(ケルビン)〜5000Kですが、水槽用ライトは自然光を再現した8000K〜10,000Kの製品が多いです。そのため、品質の良い商品ほどメダカは綺麗に見え、水草や植物プランクトンなどもよく育ちます。
数値が高いものほど光の白みが増していきます。自然光は8000Kからと言われており、10,000Kは自然光で例えると雲ひとつない晴天時を示します。
タイマー付きのライトで自動管理できる
水槽用ライトの中にはタイマー通電の機能をもった商品があります。毎日同じ時間に点灯、消灯するので、人の生活に合わせずに水槽内のライフサイクルを整えることができます。
水槽のフレームに設置しやすい設計
水槽用ライトは水槽に設置することを目的に作られているので全ての水槽に綺麗に取り付けることが出来ます。デスクライトなどライトは光を上手く当てるために工夫が必要で、設置後も見栄えが悪いことがほとんどです。
また、不安定なライトの設置は地震が起きた時に転倒し、ライトまたは水槽が破損してしまうリスクがあります。
水槽のサイズにマッチして景観が綺麗
単純にごちゃごちゃした状態よりコンパクトにまとまっている方が綺麗に見えるのは間違いありません。
水槽と太陽光の相性は一長一短
コケや植物プランクトンが増えやすくなる
水槽用ライトは自然光を意識して調光されていますが、直射日光はやはり強く、水槽内がコケだらけになりやすいです。アオコやアオミドロ、藍藻などが発生すると除去するのに苦労することになります。
ただし、屋外でメダカを飼育する場合、逆に植物プランクトンの増殖によってメダカの餌に困らなくなるので餓死を防ぐことに期待できます。
水温が上昇してしまう
太陽光は季節を問わず、直接当たる場所は温度が上昇するため、水温も大きく上がります。特に夏場は水温が30度を超えるケースがあり、酸欠が発生しやすいです。メダカの飼育数が多いとエアレーションをしていても死んでしまうケースがあります。
天気によって明るさにバラつきが出る
太陽光は当然の事ながら天気によって明るさにバラつきがでるため、効率よく光を当てることができなくなります。
完全屋外での育成なら、メダカ育成にそこまでの影響はありませんが、室内での管理で不規則な光の供給はメダカが健康に育ちづらいです。
そもそものベースとして室内と屋外では曇りでも明るさが違うからね
日当たりの時間をコントロールできない
太陽光での管理が難しい理由に日当たり時間のコントロールも挙げられます。
日照時間は季節によっても変わりますし、同じ場所にずっと日が当たるという所を用意するのは立地や建物の構造上難易度が高いです。
また、時間に合わせて設置場所を変更するにも一苦労なので、水槽用ライトを用意してタイマーで時間設定した方が良いです。
結論:メダカのライトはなんでもいいは誤解
メダカ飼育に必要なライトはなんでも良いというのは、愛情がない発言と言っても過言ではありません。メダカを健康的に飼育するなら、しっかり明るい環境を提供し、バランスの取れたライフサイクルが送れるようにタイマー管理する必要があります。
メダカ飼育におすすめのライトは安いもので1500円程度、良いものでも4000円以内で買えることがほとんどです。メダカ飼育をこれから始めようとする人や初心者の人はきちんとした水槽用ライトを購入した方がメダカライフを楽しく続けることができます。
結局水槽用ライトを使うのが一番
結局のところ家庭用証明や代替品を使用して、失敗して買い直すなら水槽用ライトを初めから購入した方が良いです。
水槽用ライトを販売するメーカーにはGEX、コトブキ工芸、水作、テトラ、アクロ、カミハタ、Chihirosなどがありますが、これらのメーカーの中でもコスパが圧倒的なに良いライトを販売しているのはコトブキ工芸と水作です。
特に水作から販売されているライトアップシリーズは水草を育てるのに十分な光量を保持しながら価格は相場の½〜⅓で販売されています。
安くハズレない水槽用ライトを探している人は水作ライトアップシリーズを検討してみてはいかがでしょうか。
メダカ向けの水槽ライトによくある質問
水槽ライトの300や450、600といった数字はなんですか?
水槽用ライトは水槽のサイズに合わせて商品が用意されています。製品目の後につく300や450といった数字は水槽のサイズを示します。300なら30cm水槽向け、450なら45cm水槽向けということになります。
水槽用ライトでメダカの卵が孵化しない
水槽用ライトで10時間以上照らして、時間が経ってもメダカの卵が孵化しない時は日光浴をさせることで孵化をうながすことが狙えます。また、日光浴ができない場合は、代用として紫外線ライトを使うことで孵化を促進させることができます。