ブセファランドラ クダガンの育て方と水質条件
ブセファランドラ クダガンはボルネオ島固有の水草で、クリプトコリネに似た葉を持っています。2006年頃から注目され、水中での育成が容易であり、クリプトコリネのように葉が溶けることがないため、アクアリウムのレイアウトに人気があります。
この記事ではブセファランドラ クダガンの育てる上で必要な光量や水質条件、レイアウトのコツなどを紹介しています。参考にご覧ください。
ブセファランドラ クダガンとは
ブセファランドラ クダガンの情報 | |
---|---|
分類 | サトイモ科 ブセファランドラ属 |
学名 | Bucephalandra sp.”Kedagang” |
類似水草 | – |
葉の大きさ | 葉幅3cm程度 葉の大きさ6cm程度 |
育成難易度 | |
成長速度 | ゆるやか |
レイアウト配置 | 中景 ワンポイント |
温度 | 20〜26度 |
水質 | 5.8〜7.5 |
硬度 | 0〜6 |
二酸化炭素(CO2) | あった方が良い |
光量/照明 | 暗め |
増やし方 | 差し戻し 株分け |
ブセファランドラsp. クダガンは、独特の光沢とラメを持つ美しい水草です。葉っぱは大きくなると6cm程度にまでなり、うまく育たないと3cm程度に止まります。
葉っぱの形状は細長く独特のウェーブになっており、新芽は赤茶色で、成長するにつれて緑色に変わります。人気の秘訣は葉っぱに細かく散りばめられたラメになります。
自生地では渓流域で岩や流木に活着して群生しています。アクアリウムでのレイアウトでは、溶岩石や流木に付けることで、より自然な雰囲気を再現することができます。
ブセファランドラ クダガンが育つ水質
軟水〜中硬水を好む
ブセファランドラ クダガンは軟水〜中硬水までの領域で育つので、GH0~6を目指して水質調整しましょう。日本の水道水の多くは中硬水なので何も調整しなくてもGH0~6をキープできていることがあります。
硬度の高すぎる水道水を使っている人はイオン交換樹脂を使ったフィルターや濾過材を使用することをおすすめします。
ブセファランドラ クダガンが育つ光量
水槽サイズ別の必要光量
水槽規格 | 最低光量 |
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30cm | 500lm~ |
45cm | 1,200lm~ |
60cm | 1,000lm~ |
90cm | 1,500lm~ |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
陰性水草のため、強い光は必要ありません。よほど変なライトや家庭用照明器具を選ばなければ、最低値はクリアできます。
葉が小さくなったり、白飛びする、赤くなる場合は光が強すぎるのでライトの明るさを落としたり、レイアウト変更で影を作るといった工夫をする必要があります。
クダガンは特に光が強いと葉が白焼けしたり、小さくなるので注意が必要です。
水槽サイズ別のおすすめはこちら
15cm水槽向け | おすすめランキング |
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20cm水槽向け | おすすめランキング |
30cm水槽向け | おすすめランキング |
45cm水槽向け | おすすめランキング |
60cm水槽向け | おすすめランキング |
90cm水槽向け | おすすめランキング |
ブセファランドラ クダガンの増やし方
株分け
葉っぱを2枚〜3枚を残し、根っこ部分(通称イモ)から根が3本ほど残る状態にして株を切り分けることで増やすことができます。葉っぱも根も多い方が増殖に成功させやすく、逆に葉っぱが少なく、根っこも短かったり、少ないと株分に失敗するので注意してください。
ブセファランドラ クダガンはco2なしで育つのか
成長が遅いのでCO2があった方が良い
ブセファランドラ クダガンは成長速度の遅い水草のため、co2を添加しないと数を増やすことが難しくなります。
co2添加は4つの方法があり、ハードルが高いものではありません。以下の方法を参考にはじめてみてください。
導入コスト | やり方 |
---|---|
300円〜 | 炭酸水でco2を添加する方法 |
500円〜 | 食品でco2を添加する方法 |
5000円〜 | CO2レギュレーターで添加する方法 |
1万円〜 | クエン酸と重曹で添加する方法 |
エアレーション添加でより美しく育つ
エアレーションをするとco2効率が落ちると思われがちですが、実際に人が体感する程するほどの効率は落ちません。
エアレーションには以下の4つの効果に期待でき、水草水槽を綺麗に仕上げることができます。
- バクテリアの定着をして白濁りを防ぐ
- 油膜の改善と発生予防ができる
- 水流が生まれて水草に良いストレスがかかる
- 空気中のco2をわずかだが取り込める
これはco2を添加していても、添加していなくても、どちらでも当てはまる内容なので、常時エアレーションをすることが綺麗に育てるコツと言えます。
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