ロタラブラッドレッドの育て方・赤くならない原因と赤くする方法
ロターラ・ブラッドレッドは、鮮やかな赤色を持つロタラの仲間で、特に高光量下でその色が際立ちます。葉先が細くシャープな形状をしており、水面に近づくと水面を這うように伸びる特性があります。その鮮赤な色合いと独特の成長傾向は、水槽内で目を引く存在となります。
この記事ではロタラブラッドレッドの育てる上で必要な光量や水質条件、レイアウトのコツなどを紹介しています。参考にご覧ください。
ロタラブラッドレッドとは
ロタラブラッドレッドの情報 | |
---|---|
分類 | ミソハギ科 キカシグサ属 |
学名 | Rotala sp.Reddish |
類似水草 | ロタラspHra ロタラレディッシュ |
別名 | – |
葉の大きさ | 葉長3cm前後 葉幅5mm前後 |
育成難易度 | |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | 中景〜後景 |
温度 | 22〜26度 |
水質 | 5.5〜7.5 |
硬度 | 0〜4 |
二酸化炭素(CO2) | あった方が良い |
光量/照明 | 高い光量が必要 |
増やし方 | 枝分かれ ピンチカット 差し戻し |
ロタラブラッドレッドは、ロタラの仲間の中でも特に鮮やかな赤色を持つ種類として知られています。ロトンディフォリアのバリエーションの一つで、他の赤系ロタラと比べても葉先が細く、シャープな印象になります。
ロタラブラッドレッドの価格
価格:1480円〜
色味とレイアウトのコツ
ロタラブラッドレッドは、高光量下で真っ赤に色づきます。特に「血の赤」とも称されるその濃い赤色は、水槽内で目立つこと間違いなしです。
全体的にワインレッドのような色味を持ち、光の当たり具合や角度によってさまざまな赤のグラデーションが楽しめます。レイアウトの際のコツとしては、同じく茂みになる水草と組み合わせると、より美しい水景を作ることができます。
ロタラブラッドレッドが育つ水質
軟水〜中硬水を好む
ロタラブラッドレッドは軟水〜中硬水までの領域で育つので、GH0~6を目指して水質調整しましょう。日本の水道水の多くは中硬水なので何も調整しなくてもGH0~6をキープできていることがあります。
硬度の高すぎる水道水を使っている人はイオン交換樹脂を使ったフィルターや濾過材を使用することをおすすめします。
ロタラブラッドレッドが育つ光量
水槽サイズ別の必要光量
水槽規格 | 必要光量 |
---|---|
30cm | 588lm~ |
45cm | 2,000lm~ |
60cm | 2,550lm~ |
90cm | 3,000lm~ |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
陽性水草のため、強い光量があるほど綺麗に育ち、数も増えやすくなります。ライトを選ぶ時は上記の明るさに加えて8000Kの物を選ぶと水槽内の透明感が増します。光量が足りないと思ったらライトを2つ設置することも検討した方が良いでしょう。
水槽サイズ別のおすすめはこちら
15cm水槽向け | おすすめランキング |
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20cm水槽向け | おすすめランキング |
30cm水槽向け | おすすめランキング |
45cm水槽向け | おすすめランキング |
60cm水槽向け | おすすめランキング |
90cm水槽向け | おすすめランキング |
ロタラブラッドレッドの増やし方
ピンチカット
単純なトリミングを指します。ロタラブラッドレッドを含む有茎草は切った部分から枝分かれのように増えていきます。その性質を利用してカットして増やすことをピンチカットと呼びます。
差し戻し・株分け
トリミングした部位(本来なら破棄する草)をそのままソイルに植えることを差し戻しと言います。茎だけで枯れないのかと思うかもしれませんが、指した部分から根が出てくるので、ほとんどの有茎草は差し戻しで増やすことができます。差し戻しは水草のボリュームを増やすだけでなく、生えている領域を増やす目的で行われます。
ロタラブラッドレッドはco2なしで育つのか
時間をかければco2なしでも育つ
ロタラブラッドレッドは成長速度が早い品種なのでco2を添加しなくてもゆるやかに成長します。
ただしco2なしで育てる場合、水換え頻度やライトの点灯時間を調節しないとコケにまみれてしまう恐れがあるので注意が必要です。また、思うように赤く仕上がらないケースもあります。
co2添加をした方が断然綺麗に育つよ!
co2添加は4つの方法があり、ハードルが高いものではありません。以下の方法を参考にはじめてみてください。
導入コスト | やり方 |
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300円〜 | 炭酸水でco2を添加する方法 |
500円〜 | 食品でco2を添加する方法 |
5000円〜 | CO2レギュレーターで添加する方法 |
1万円〜 | クエン酸と重曹で添加する方法 |
エアレーション添加でより美しく育つ
エアレーションをするとco2効率が落ちると思われがちですが、実際に人が体感する程するほどの効率は落ちません。
エアレーションには以下の4つの効果に期待でき、水草水槽を綺麗に仕上げることができます。
- バクテリアの定着をして白濁りを防ぐ
- 油膜の改善と発生予防ができる
- 水流が生まれて水草に良いストレスがかかる
- 空気中のco2をわずかだが取り込める
これはco2を添加していても、添加していなくても、どちらでも当てはまる内容なので、常時エアレーションをすることが綺麗に育てるコツと言えます。
ロタラブラッドレッドが赤くならない対処方法
ロタラブラッドレッドが赤くならない場合は以下の4つのポイントを確認する必要があります。
- 光量が十分に足りているか
- CO2を添加しているか
- PH7以下であるか
- 栄養が足りているか
光量が十分に足りているか
赤い水草は光の強さで色味が変わってきます。
赤系水草は光合成が活発になると、アントシアニンという赤色素の元が生成されます。逆に弱い光だと、アントシアニンよりクロロフィルを生成するようになり、緑色になってしまいます。ロタラレディッシュが赤くならない原因の一つに光量不足が上げられるのでライトの強やを見直す必要があります。
アントシアニン
これ以上光化学反応を起こしたくない!という場合に発生する。
クロロフィル
光合成させて!光が足りない!という場合に発生する。
CO2を添加しているか
先述した内容と重複しますが、光合成を活発化させないと赤色素の生成が緩やかになってしまい、色の強さを上げることが難しくなります。CO2なしで育てても赤くなることはほとんどありません。
PHが7以下であるか
水草の多くは弱酸性の水質を好み、特に赤い水草はPH5前後になるほどよく育ちます。水道水によってはPH7以上になっているところもあるため、ソイルを敷く、カチオンフィルターを利用する、PH降下剤やヤシャブシの実など使用してPHを低下させる工夫をしましょう。
栄養が足りているか
ロタラブラッドレッド以外の水草を育てている場合は、栄養不足により発色が良くならないことも考えられます。赤い水草といえば鉄分を加えることが有名ですが、窒素、リン、カリウムのバランスも取れているか確認した方が良いでしょう。
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