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ポリプテルス・パルマスの寿命と大きさや飼育方法

ポリプテルス・パルマスの寿命と大きさや飼育方法

ポリプテルス・パルマスは、体長30cm程度までしかならない小型のポリプテルスで、家庭で飼育できる古代魚として人気の高い傾向にあります。

ポリプテルス・パルマスは60cm水槽でもギリギリ飼育できる品種なので、どうしてもポリプテルスを飼育したい人でも飼うことができます。

しかし、ポリプテルス・パルマスは肉食魚のため、水量が少ないと水を汚しやすいため、個体にとって小さい水槽だとメンテナンスの頻度が高くなり飼育するのが大変ということになりかねません。

ポリプテルスパルマスの寿命は10年以上なので、飼育者も飼育しやすい環境で始めることが一番大切です。

目次

ポリプテルス・パルマスの寿命と大きさ

ポリプテルス・パルマスの寿命と大きさや飼育方法
ポリプテルス・パルマスの情報
分類ポリプテルス目
ポリプテルス科
学名Polypterus palmas
別名
分布西アフリカ(ギニア、リベリア)
大きさ最大30cm程
寿命10年〜15年
育成難易度
温度24度〜31度
通常:24〜28度
活発:28度〜31度
水質4.5〜7.0
硬度178mg〜356mg
GH10〜GH20
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ポリプテルス・パルマスの大きさ

ポリプテルス・パルマスは30cm程度までしか大きくならないので60cm水槽でも飼いやすい品種です。ポリプテルス・パルマスの背鰭の棘は8本〜10本程度です。

パルマスポーリーとの違い

パルマスの種類の一つであるパルマスポーリーはパルマスよりも若干大きく35cm〜40cm程度に成長するポリプテルスです。

ポリプテルス・パルマスの寿命

ポリプテルス・パルマスは、適切な水換えや餌やり、最適な水質環境で飼育すると、10年~15年ほど生きることができます。10年〜15年という寿命の長さは犬や猫といった人気のペットと同じくらいです。

そのため、ポリプテルス・パルマスを飼育するときは10年〜15年間は水換えや餌やりはもちろん、水道代や餌代、電気代、飼育スペースの確保が必要になることを覚悟しなくてはいけません。

飼育途中で引退するといった身勝手な行動で手放したり、河川に放流することが絶対ないようにすべきです。

ポリプテルス・パルマスの飼育水槽について

ポリプテルス・パルマスの飼育数と水槽サイズ

ポリプテルス・パルマスは成魚1匹あたりに少なくとも110リットルが目安として必要になります。110リットルは奥行きと高さが45cmある60cm水槽になります。

ポリプテルスパルマスは30cm程度で成長が止まるため、60cm水槽でも飼育は可能です。ただし、先述したように奥行き45cmないと水量が確保できないので飼育しづらくなります。

ちなみにベーシックの60cm水槽は奥行き30cmですが、水量は57リットル程度しかありません。

健康的な飼育なら90cm水槽が欲しい

ポリプテルスパルマスはできるだけ横幅のある水槽での飼育が望ましいです。90cm水槽でも奥行きが30cmしかないと80リットル程度しか確保できません。

ただ、60cm水槽と比べて遊泳しやすくなりますし、下限が80リットルなので飼育数が1匹〜2匹程度なら水の汚れもある程度抑えることができます。

ポリプテルス・パルマスの飼育に必要なもの

横長の水槽

ポリプテルス・パルマスに合う水槽は、細長い体や泳ぐ習性に合わせて、高さよりも長めのものを選ぶとよいです。

上部蓋と重し

ポリプテルス・パルマスを飼育する時は蓋と重りは必須です。ポリプテルス・パルマスは物音や光、混泳といった何かしらのアクションで驚いて水槽から飛び出してしまうことがあります。

大きく成長したのに水槽から飛び出して亡くなってしまったというケースはベテラン飼育者でも起きます。

また、蓋をしているだけではダメです。ポリプテルス・パルマスはパワーのある魚なので蓋を吹っ飛ばしたり、突き破って飛び出したりします。

重しには2Lペットボトルを複数置くといった対策が必要です。

上部フィルター

上部フィルターは水槽内の濾過能力を手助けするのに必要な濾過器です。上部フィルターは濾過能力が高く、メンテナンスもしやすいのが特徴です。

エアレーション

大型の魚類を飼育するときはエアレーションは常におこなうべきです。エアレーションを常におこなうことで健康的に育てることができます。

また、大型のフィルター付きエアレーションは水槽内を綺麗にすることもできるので、上部フィルターと合わせればより綺麗な水質環境を用意することができます。

ポリプテルス・パルマスの好む水温

ポリプテルス・パルマスを健康に育てるには24-28℃の水温を設定する必要があります。特に冬場は水槽用ヒーター温度計を使用して、この範囲内で安定した水温を維持することが求められます。

夏場は水温が上がりすぎることで水質悪化やCO2過多で体調を崩してしまう恐れがあるのでクーラーを導入すべきです。

ポリプテルス・パルマスの好む水質

ポリプテルス・パルマスは、PH6.5~7.5、硬水を好みます。最適な水質を維持するためには、定期的な水質検査と調整が必要な場合があります。

ポリプテルス・パルマスの好む低床砂

ポリプテルス・パルマスは底棲魚のため、砂利よりも柔らかいボトムサンドを好みます。ただ、サンドを敷かずに飼育すると汚れを見つけてすぐ掃除できるので低床砂を敷かない選択もあります。

ポリプテルス・パルマス水槽のレイアウト素材

隠れ家となる土管(塩ビパイプでOK)、流木といったレイアウト素材を用意することで、ポリプテルス・パルマスの安心感を高め、ストレスを緩和させることができます。

ポリプテルス・パルマスの飼育の注意点

ポリプテルス・パルマスをお迎えしたら水合わせをする

ポリプテルス・パルマスを購入した場合、ショップからの持ち帰りでも通販でも、まずは水合わせが必要です。水合わせとは飼育環境とショップなどでの管理環境における水質をできるだけ合わせることを指します。

水合わせの一例
  1. 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
  2. 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
  3. 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
  4. 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)

上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。

ポリプテルス・パルマスの混泳相性

小型の魚プレコ
ダトニオアロワナ
コリドラスエンゼルフィッシュ

10cm以下の小型の魚は生き餌になってしまうため、混泳できません。また、プレコも同じ低床を泳ぐ範囲としているため、ポリプテルスの体表を傷つける恐れがあるため混泳に向きません。

ダトニオは体高が高く食べられないサイズになるため、混泳に向いています。アロワナとも混泳ができますが、アロワナに攻撃される可能性はゼロではないため、土管や流木といった隠れ家が必要です。

ポリプテルス・パルマスの餌と食べない時の対応

ポリプテルス・パルマスの好む餌

アカヒレカーニバルキャット
冷凍アカムシクリル牛ハツ

ポリプテルス・パルマスは肉食性です。普段の餌はタンパク質が豊富な餌を与える必要があります。

野生では、小魚、甲殻類、昆虫を食べると言われています。飼育下では、体型に合わせて餌を選ぶと良いです。

身体が小さい時は冷凍赤虫やアカヒレ、メダカといった嗜好性のある生餌や生き餌を与えると良いです。

ポイントは身体の大きさに合わせて餌のサイズを選ぶことです。食いつきが良い餌でも大き過ぎれば徐々に食いつきが悪くなる傾向におちいることがあります。

また、生き餌を与え続けるのではなく人工餌(カーニバルやキャット)に慣れさせると栄養を欠かさない食生活にすることができます。

餌は同じものを与え続けない

ポリプテルス・パルマスの餌の食いつきを維持するためにも餌のバリエーションは増やすべきです。

ペレットなどの人工餌、生餌、昆虫、メダカや小赤といった生き餌をバランスよく与えることが大切です。

ポリプテルス・パルマスの餌やり頻度

餌は1日1回~2回を目安に、数分で食べきれる量を少量ずつ与えます。餌を与えすぎると肥満になったり、病気を誘発させる恐れがあります。

また、水質悪化スピードが尋常ではないので注意すべきです。

ポリプテルス・パルマスが餌を食べない時の対応

ポリプテルス・パルマスが餌を食べなくなってしまった時は以下の4つの事に注目して見直すべきです。

  • 水質と水温を見直す
  • 餌の好みやサイズを見直す
  • 水槽ライトの明るさを見直す
  • 病気かどうか確認

水質と水温を見直す

水槽の水質が悪化すると全ての魚は怯えたような行動をして餌を食べなくなります。水槽の透明度が低い、臭う、といった時は水換えを先におこないましょう。

また、水温を普段よりも1度〜2度上げることで動きが活発になり食欲が出ることがあります。上げるとしても30度前後を目安にしましょう。

餌の好みやサイズを見直す

「餌は同じものを与え続けない」でも解説したように、餌のバリエーションを持たせることも必要です。

普段買わない餌を与えてみるというのも解決策の1つです。

水槽ライトの明るさを見直す

ポリプテルス・パルマスは水槽が明るすぎると動きが鈍くなる傾向にあります。

水槽ライトを低い光量にしたり、部屋の明るさだけにするといった薄暗い環境を作ることで活発化させて食欲を上げることが狙えます。

病気かどうか確認

ポリプテルス・パルマスが病気になっていないか確認する必要があります。

寄生虫が付いていないか、ヒレや口元に異常がないか、目が膨れ上がっていないかなどを確認しましょう。

病気の疑いがある時は塩浴をして回復をうながします。ヒレや口元に異常がある時はエロモナス菌による感染症の可能性があるため、グリーンFゴールドで塩浴します。

ポリプテルス・パルマスは古代魚であるため、グリーンFゴールドを規定量入れると死にます。投薬する量は半分もしくは3分の1にすべきです。

ポリプテルス・パルマスによくある質問

ポリプテルス・パルマスの飼育に適した水槽のサイズは?

ポリプテルス・パルマスは成長すると体長60cmに成長するため、少なくとも114リットルが目安として必要になります。60cm水槽だと成長過程の30cm程度までしか飼育できません。詳しくは「飼育水槽の環境について」をご確認ください。

ポリプテルス・パルマスの飼育で適切な水温や水質は?

ポリプテルス・パルマスの飼育に適した水温は、24度〜31度が理想的です。また、水質に関しては中性からやや硬水が好ましいです。詳しいPHや硬度については「ポリプテルス・パルマスの基本情報」をご確認ください。

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