ヤマトヌマエビはメダカを食べる?食べられてしまう条件とは
健康で元気なメダカはヤマトヌマエビに食べられることはありません。また、ヤマトヌマエビは雑食の生き物ですが、メダカを狙って食べることもしません。ただし、メダカが泳げないほど弱っている場合や、メダカの卵やメダカの稚魚は食べられてしまう可能性が上がります。また、死んでしまっている場合はほぼ確実に食べます。
この記事ではヤマトヌマエビの食性とメダカの関係について解説しているのでメダカとヤマトヌマエビを混泳させようとしている人は参考にご覧ください。
ヤマトヌマエビはメダカを食べるのか?
ヤマトヌマエビの食性
ヤマトヌマエビは雑食性の生き物で、主に水槽内に発生するコケや残餌、水草の破片、新芽などを食べています。ヤマトヌマエビは小型のエビの仲間ですが、メダカと比べると体長は4~5cmとやや大きめです。
ヤマトヌマエビがメダカを食べる可能性
ヤマトヌマエビは普通の状態のメダカを積極的に狙って食べることはありませんが、特定の条件下ではメダカを食べてしまう可能性があります。
それは、メダカが死んでしまった場合や、極度に弱っていて動けなくなった場合です。ヤマトヌマエビは、水槽内の掃除役としてメダカの死骸や残餌を片付ける役割も担っているため、弱ったメダカを食べてしまうことがあるのです。
ヤマトヌマエビに食べられやすいメダカの状態
ヤマトヌマエビに食べられてしまうメダカの特徴です
- 病気やストレスで衰弱し、動きが鈍くなっているメダカ
- 水槽内で死んでしまったメダカの死骸
- ストレスで弱ってしまったメダカ
健康的に泳いでいるメダカは食べられることはありません
ヤマトヌマエビにメダカが食べられないようにするには
十分な餌と隠れ家を用意する
ヤマトヌマエビがメダカを食べてしまう原因の一つに、エビの餌不足が挙げられます。水槽内のコケや残餌だけでは、エビが成長するのに十分な栄養が得られないことがあるのです。ヤマトヌマエビ用の餌を適量与えることで、メダカを食べてしまう危険性を下げることができます。
また、メダカが安心して隠れられるシェルターを水槽内に設置することも大切です。水草や流木、石組みなどの隠れ家があれば、ストレスを感じたメダカがゆっくり休養できます。十分な隠れ家を用意し、メダカがストレスから解放される時間を作ってあげましょう。
初心者の人は人口水草を入れて隠れ家にするのもよし!
弱ったメダカを早めに隔離する
病気や老衰で弱ったメダカをヤマトヌマエビと同じ水槽に放置していると、ヌマエビに食べられてしまう恐れがあります。弱っているメダカを見つけたら、速やかに隔離水槽に移して治療や世話を行いましょう。ヤマトヌマエビから離すことで、少しでもメダカの生存率を高められます。
ヤマトヌマエビの飼育数を調整する
ヤマトヌマエビを多く飼育しすぎると、水槽内の餌が不足しがちになります。ヤマトヌマエビの飼育数はメダカの数の2割から3割程度に抑えるのが理想的です。例えば、メダカ10匹に対してヤマトヌマエビは2~3匹が適量だと言えるでしょう。エビの数を制限することで、メダカを食べてしまうリスクを軽減できます。
ヤマトヌマエビはメダカの卵や稚魚を食べるのか?
メダカの卵や稚魚はヤマトヌマエビの餌
ヤマトヌマエビにとって、メダカの卵や稚魚は立派な食べ物です。水草に産み付けられたメダカの卵は、ヤマトヌマエビに見つかると食べられてしまう可能性が高くなります。また、孵化直後の仔魚や隠れ家のない稚魚も、ヤマトヌマエビに捕食されやすい状態だと言えます。
卵と稚魚を隔離する必要がある
メダカの繁殖を成功させるためには、ヤマトヌマエビ対策が欠かせません。メダカの卵を発見したら、速やかにヤマトヌマエビのいない水槽に隔離して管理することが大切です。
また、稚魚の水槽には隠れ家となる水草を多く用意し、ヤマトヌマエビから身を守れる環境を整えてあげましょう。ただし、親メダカも自分の卵や稚魚を食べてしまうことがあるため、隔離飼育が最も確実な方法だと言えます。
まとめ
ヤマトヌマエビがメダカを食べてしまう可能性は、健康的なメダカであれば低いと言えます。ただし、弱ったメダカや卵・稚魚は、ヤマトヌマエビに食べられてしまうリスクがあるのも事実です。
ヤマトヌマエビとメダカを一緒に飼育する際は、以下の点に気を付けましょう。
- エビに十分な餌を与え、メダカを食べる必要がないようにする
- 隠れ家を多く用意し、メダカがストレスから解放される環境を整える
- 弱ったメダカは隔離して世話をする
- ヤマトヌマエビの数はメダカの2~3割程度に抑える
これらの対策を施せば、ヤマトヌマエビとメダカは互いの良さを活かしながら、仲良く同じ水槽で暮らしていくことができるはずです。