メダカが共食いする理由と知らないと後悔する共食いを防ぐ方法
共食いとは同種の動物が食い合うことを言います。
メダカも厳密に言えば共食いをします。共食いと聞くと同じサイズの者同士が食べ合うイメージを持つ人も多いかも知れません。
結論から言えば、同じサイズのメダカは共食いしませんが、稚魚(針子)は同種のメダカに共食いされてしまいます。
魚は自分の同種は大きくなるまで親魚が面倒見るタイプと産んでから子育てはせず、餌と同様に食べてしまうタイプが存在します。メダカは世話はせず、食べてしまうタイプになります。
メダカの共食いの習性を理解すれば、稚魚(針子)の繁殖がうまくできるようになったり、新しく購入した針子を食べられてしまうことを予防できます。
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メダカが共食いをする理由
小さい物を口に入れる習性がある
メダカは自分よりも小さい物を口に入れる習性があります。これは他の魚にも言えることで、基本的には自分よりも小さいものは全て餌になります。
そのため、プランクトンやミジンコ、ブラインシュリンプだけでなく、1cmに満たない小さなメダカや稚魚(針子)、タマゴも口に入れてそのまま食べてしまいます。
メダカは雑食性の魚
低層を泳ぐプレコやコリドラスは草食性の強い魚ですが、メダカを始めとする中層や上層を泳ぐ魚は雑食性です。そのため、同種の魚でさえ口に含むことができれば食べてしまいます(共食い)。
3cm前後に成長した同種のメダカなら口に入ることはないため、積極的に食べることはしませんが、1cm前後の稚魚(針子)は捕食対象になるため、親魚と稚魚(針子)は隔離して育てるべきです。
上記はバジスバジスという熱帯魚になりますが、体格さ2cmの魚を捕食する姿です。メダカも同じように体格差があると丸呑みして食べてしまいます。
餌が少ない環境でも起きやすい
死んでしまった個体をメダカが突っついて食べることがあります。
これは餌が少ない環境で起きやすく、毎日十分な餌を与えられている環境では、死んだ個体を突っつくことはあまり見かけることがありません。
他に考えられるメダカが消える理由
成魚のメダカしかいないのに、数が減っている場合は以下の4点が考えられます。
- 死んだ個体が濾過フィルターに吸い込まれている
- エビに食べられて跡形もなく無くなっている
- スネールが捕食して残りをバクテリアが分解している
- 水槽から飛び出して離れたところで死んでいる
知らないと後悔する共食いを防ぐ方法
メダカの共食いを防ぐ方法を知らないとメダカを繁殖させたいのに、稚魚が育たず数を増やせないことになりかねません。
これはこれからメダカで副業を始めたい方やブリードを楽しみたい方にとっては致命的です。
卵を見つけたら別の容器へ移す
メダカの共食いを防ぐには、卵を見つけた時から別の容器に移すべきです。
メダカの卵をそのまま放置していると、卵の段階から食べられてしまうことも珍しくありません。
また、メダカの卵は25度以上の環境で7日〜10日程度で孵化しますが、孵化したタイミングで親魚や他の成魚の餌になってしまうので注意が必要です。
生まれてから隔離するのは、手間がかかったり、見落としがあるので卵の時から別に管理したほうが良いです。詳しくは以下の記事をお読みください。
メダカの共食いについてまとめ
メダカの共食いについて
- メダカは口に入るものなら、同種であっても食べてしまう
- 主に食べられるのは稚魚(針子)
- 同サイズのメダカ同士での捕食は起きない
- 死んだ個体なら同サイズでもつまむことがある
メダカの共食いを防ぐ方法
- 卵の段階から別の容器へ移す
- 稚魚(針子)の飼育は親魚とは別の水槽でする
メダカの共食いによくある質問
メダカがいなくなったのは共食いが原因?
メダカがいなくなった原因に考えられるのは、死んだ個体が濾過フィルターに吸い込まれている、エビに食べられて跡形もなく無くなっている、スネールが捕食して残りをバクテリアが分解している、水槽から飛び出して離れたところで死んでいるといったことが考えられます。死骸を食べることはありますが、餌が極端に少ないときであることがほとんどです。詳しくは「メダカが消える理由」をご覧ください。
メダカ稚魚を食べますか?
メダカは稚魚を食べます。そのため、メダカの卵を見つけた時から別の容器へ移して飼育を始めることをおすすめします。稚魚を食べないと思っていても気づけば数が減っている(共食いしている)というのはよくあることです。詳しくは「知らないと後悔する共食いを防ぐ方法」をご確認ください。