MENU

【必読】水槽の冷却ファンのつけっぱなしが良くない5つの理由

水槽-冷却ファンつけっぱなし
当ページのリンクには広告が含まれています。

水槽に冷却ファンを取り付ける時に「冷却ファンは一日中つけっぱなしでも良いの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。結論からすれば、つけっぱなしにすると水温管理が一定を保てなくなり、過冷却してしまう恐れや水の蒸発、水の蒸発による塩分濃度の増加(海水水槽において)といったリスクが発生します。

したがって、つけっぱなしにするより、逆サーモスタッドを取り付けて温度管理したり、水槽クーラーを導入して温度を一定に保つといった工夫が求められます。本記事ではつけっぱなしにするリスクや冷えない時の考え方について解説しているので参考にご覧ください。

目次

水槽冷却ファンのつけっぱなしが良くない5つの理由

持続的な稼働でモーターが摩耗する

水槽用の冷却ファンを長時間運転し続けると、モーターの摩耗が早まり、その結果、故障のリスクが高まります。ファンの摩耗は、最終的には故障につながり、故障が発生すると、稼働が停止し、水温管理が不可能になることもあります。さらに、ファンが故障して過熱すると、火災の危険性も指摘されています​​。

故障すると火災のリスクも…

冷却ファンの故障は、火災のリスクを伴います。特に内部の電子部品が過熱したり、電気的なショートが発生したりすると、火災につながる可能性があります。このため、安全のためにも定期的なメンテナンスや適切な運用が推奨されています​​。

電気代がかかる

冷却ファンの24時間連続運転は電気代の増加に直結します。特に夏場などでは冷却が必須となるため、コストの面からも非効率的な運用となることがあります。ファンの使用による電力消費は、水槽のサイズや設定温度によって異なりますが、無駄な電力消費を避けるためにもタイマーの使用や、必要な時間帯だけの運用が望ましいとされています​​。

電気代目安

小型水槽向け11円〜22円
中型水槽100円〜200円
大型水槽200円~400円
24時間稼働した場合の電気代

水槽を冷やしすぎてしまう

冷却ファンがずっと稼働していると、水槽の水温が必要以上に下がることがあります。これは水槽内の魚や水草にとって適切な環境を維持する上で問題となり、特に熱帯魚や一部の水草などは低温に弱いため、水温の急激な下降は健康問題を引き起こす原因となります​​。

水温の上下が激しいとオグサレ病や白点病などを起こしやすくなるよ

水の蒸発スピードが早くなる

水槽の冷却ファンを連続して使用すると、水の蒸発速度が加速します。これは、ファンが水面に風を当てることで気化熱が発生し、その結果、水温が下がる一方で水量が減少する現象です。

気化熱とは、水が蒸発する際に周囲の熱を奪い、その分水温が下がる現象です。しかし、この過程で水槽の水が急速に蒸発するため、水位の低下が早まり、結果的には頻繁な水の補充が必要になります​​。

海水は塩分濃度が上がる危険がある

特に海水水槽での連続使用では、塩分濃度の上昇が顕著なリスクとしてあります。海水水槽では、水が蒸発すると塩分は残るため、水量が減少すると相対的に塩分濃度が上がります。

塩分濃度が適切な範囲を超えると、海水魚やサンゴなどの海洋生物にストレスを与え、健康を害することがあります。そのため、塩分濃度を定期的にチェックし、必要に応じて蒸留水やRO水(逆浸透膜で処理した水)で薄めることが推奨されています​​​​。

水槽冷却ファンを安全につけっぱなしにする方法

サーモスタットを冷却ファンに取り付ける

逆サーモスタットを水槽の冷却ファンに取り付けることは、水温管理を自動化し、過冷却を防ぐ効果的な方法です。サーモスタットは、設定した特定の水温に達した時点でファンを稼働させたり停止させたりすることができます。この機能により、水温が必要以上に低くなることを防ぎつつ、電気代の節約にもなります​​​​。

ヒーターにつけるサーモスタッドは水温が到達した時に電源が切れる仕組みなので冷却ファンにはつけても意味がありません!

ただし、中型〜大型水槽で使う冷却ファンはサーモスタットを内蔵しているケースがありサーモスタッドを必要としない場合があるので、購入する商品はよく確認しましょう。例えば、テトラ社の25℃クールファン CFT-60は、水温が24~25℃に保たれるように設計されており、過冷却を防止しつつ効率的に水温を管理できます​​。

冷却ファンをつけっぱなしでも水槽冷えない場合

冷却ファンのサイズを上げる

水槽が十分に冷えない場合、まず考えるべき対策は冷却ファンのサイズを大きくすることです。特に大きな水槽や、水温が高い地域に位置する水槽では、小さなファンでは冷却効果が不十分となることがあります。

より大きな冷却ファンは、より多くの空気を動かすことができ、それにより水面からの熱の放出を促進します。ただし、ファンの大きさと消費電力の増加は比例するため、その点を考慮する必要があります。

冷却ファンを2つ設置する

一つのファンだけでは効果が不十分な場合、冷却ファンを2つ設置することも有効な解決策です。複数のファンを設置することで、水槽の異なる部分に空気流を作り出し、より均一に水温を下げることができます。特に長方形の大きな水槽では、水槽の両端にファンを配置することで、全体の冷却効率を向上させることが可能です。

水量に合わせた水槽クーラーを導入する

場合によっては、冷却ファンだけではなく、水槽用のクーラーの導入が必要になることがあります。特に水量が多い水槽では、ファンだけでは水温を効果的に下げることが難しいです。

水槽クーラーは、水温をより正確に制御でき、熱帯魚や水草など、特定の温度範囲を要求する生物の飼育には最適です。クーラーは初期投資とランニングコストが高くなる点がデメリットですが、安定した水温管理が可能となります。

目次
error: Content is protected !!