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アベニーパファーの飼い方を失敗しない混泳できる魚とおすすめの餌

アベニーパファーの飼い方を失敗しない混泳できる魚とおすすめの餌

アベニーパファーは2.5cm〜3cm程度にしかならない小型の淡水フグで、小さいヒレを使って泳ぐ姿が愛らしく人気の高い熱帯魚の一種です。

アベニーパファーは肉食性が強く、アカムシやスネールが主食となるため、水をよく汚します。そのため、小さすぎる水槽では水質管理がむずかしいです。したがって、初心者こそ少し大きめの水槽が必要になります。

アベニーパファーは小さい淡水魚ですが、混泳させることが難しい魚でもあります、アベニーパファーは何かと知っておくべき特性が複数あるので、きちんと知っておかないと水槽管理が崩壊したり、飼育できなくなってしまう恐れがあります。

この記事ではアベニーパファーの飼育する上で必要な混泳できる魚の情報や好みの餌、与えるべき餌などを解説しているので最後までぜひ目を通してください。

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目次

アベニーパファーの寿命と特徴

アベニーパファーの寿命と特徴
アベニーパファーの飼育データ
分類フグ目
フグ科
学名Carinotetraodon travancoricus
別名ドワーフパファー
インディアンダワーフパファー
大きさ約2.5cm
寿命2年~3年
育成難易度
水温22℃~28℃
水質 (pH)7.5〜8.0
硬度 (GH)5~15 dGH
参考価格

アベニーパファーの寿命

アベニーパファーの寿命は2年〜3年程度です。寿命は短い方なので、長寿生体を飼育するほどの覚悟は必要ないでしょう。ただ、飼育環境や餌の頻度が個体とマッチしていれば長生きさせることができるので最後まで愛情を持って飼育すべきです。

アベニーパファーは肉食性が強い

アベニーパファーはアカムシやイトメが主食になる淡水フグです。ネオンテトラといったメジャーな熱帯魚が食べるフレークや乾燥餌は食べません。

大切なのでもう一度言いますが、「冷凍アカムシやイトメが必要」です。つまり、冷凍庫に冷凍アカムシを入れられる環境が必須になります。そのため、家族からの了承が得られないと飼育できません。

アベニーパファーに毒はあるのか

フグの持つ毒は生まれつきのものではなく、フグが摂取した有毒な生物や細菌から生じるバクテリアが生成するものです。

したがって、水槽で孵化して成長したブリード個体のアベニーパファーは毒を持つ餌を食べないため、毒を生成することはありません。

しかし、ワイルド種のアベニーパファーは有毒な生物や細菌を摂取している可能性があり、毒を持っている可能性があります。

歯が伸びる魚

アベニーパファーを始めとするフグは歯があり、歯は伸びていきます。スネールを与えることで歯を削ることができるので、定期的にスネールを餌に混ぜることが大切です。

歯が伸びすぎてしまうと噛み合わせが悪くなり、餌を食べなくなります。拒食状態になると餓死してしまうので、伸びた歯はニッパーなどで切断する「歯切り」が必要になります。

アベニーパファーは小型の魚であるため、歯切りをするときに誤って殺してしまう恐れがあります。したがって、普段の餌でスネールを与えながら歯の伸長を防ぐ取り組みが必要です。

アベニーパファーの飼育水槽サイズ

アベニーパファーの飼育には1匹あたり最低でも6L〜7Lの水量が必要です。

水槽には砂利やレイアウト素材が入ると実際の水量よりも少なくなります。従って、水槽に記載してある水量よりも若干少なく見積もってアベニーパファーの数を決めるべきです。

水槽サイズ数目安水量
幅30cm×奥行20cm1匹~2匹16L
幅30cm×奥行30cm3匹〜4匹24L
幅45cm×奥行き30cm3匹〜4匹27L
幅45cm×奥行き30cm3匹〜4匹27L
幅60cm×奥行き30cm3匹〜4匹57L
水槽サイズと水量一覧

アベニーパファーの飼育に必要なもの

小型水槽で飼育する場合

ここでは小型水槽は横幅30cm未満の水槽よりも小さい水槽と定義します。
水槽のサイズと水量は水槽サイズ一覧をご覧ください。

濾過フィルターろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。小型水槽では外掛けフィルターが手入れも簡単でおすすめです。
▶︎ 外掛けフィルターおすすめ一覧
水槽ライト水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。
▶︎ 15cm水槽ライトおすすめ一覧
▶︎ 20cm水槽ライトおすすめ一覧
エアレーションエアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。
ヒーターヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧
水槽用ファン水槽用ファンは5月〜9月頃まで必要になるアイテムです。夏場は高水温になると魚が死んだり、コケ(藻)が発生するので必須です。
▶︎ 水槽用ファンおすすめ一覧
水槽用クーラー水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。ファンで冷える時はクーラーはいりません。
▶︎ 水槽用クーラーおすすめ一覧
カルキ抜きカルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。
掃除ポンプ掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。
中型水槽で飼育する場合

ここでの中型水槽は横幅30cm以上、60cm未満の水槽と定義します。
水槽のサイズと水量は水槽サイズ一覧をご覧ください。

濾過フィルターろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。30cm〜45cmの中型水槽では外部フィルターがおすすめです。
▶︎ 30cm水槽向け外部フィルターおすすめ一覧 
▶︎ 45cm水槽向け外部フィルターおすすめ一覧
▶︎ 外掛けフィルターおすすめ一覧
水槽ライト水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。
▶︎ 30cm水槽ライトおすすめ一覧
▶︎ 45cm水槽ライトおすすめ一覧
エアレーションエアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。
ヒーターヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧
水槽用ファン水槽用ファンは5月〜9月頃まで必要になるアイテムです。夏場は高水温になると魚が死んだり、コケ(藻)が発生するので必須です。
▶︎ 水槽用ファンおすすめ一覧
水槽用クーラー水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。ファンで冷える時はクーラーはいりません。
▶︎ 水槽用クーラーおすすめ一覧
カルキ抜きカルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。
掃除ポンプ掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。
大型水槽で飼育する場合

ここでの大型水槽は横幅60cm以上の水槽と定義します。
水槽のサイズと水量は水槽サイズ一覧をご覧ください。

濾過フィルターろ過フィルターは飼育するのに必需品です。ろ過フィルターがないと水の汚れが早まり魚がすぐに死んでしまいます。60cm以上の大型水槽では外部フィルターがおすすめです。
▶︎ 外部フィルターおすすめ一覧 
水槽ライト水槽用のライトの明かりは人間で例えると太陽のようなものです。水槽用ライトがないと魚は健康的に育たず、綺麗な体色になりません。
▶︎ 60cm水槽ライトおすすめ一覧
エアレーションエアレーションは通称ブクブクです。夏場は水中のco2濃度が上がるのでブクブクがないと死んでしまう恐れがあります。
ヒーターヒーターは10月〜4月頃まで必要になるアイテムです。魚の多くは20度以上の水温が必要なので加温できるヒーターは必須です。
▶︎ 水槽用ヒーターおすすめ一覧
水槽用クーラー水槽用クーラーは5月〜9月まで必要になるアイテムでファンの上位互換です。ファンで水槽が冷えない時は水槽用クーラーを導入するしかありません。
▶︎ 水槽用クーラーおすすめ一覧
カルキ抜きカルキ抜きは魚飼育で必須アイテムです。カルキ抜きを使わずに水道水を使用すると残留塩素によって呼吸器を痛めて死んだり、寿命が縮む恐れがあります。100均でも売っています。
掃除ポンプ掃除ポンプはアクアリウム専用の物を用意すべきです。吸い込みや使い勝手、耐久性が違うので水槽掃除のストレスが大きく変わります。

アベニーパファーの飼育方法

購入時は水合わせをしよう

水合わせの一例
  1. 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
  2. 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
  3. 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
  4. 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)

上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ一滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。

点滴法による水合わせがおすすめ

点滴法とは、エアチューブを利用して水を少しずつ加えていき、30分〜1時間ほどかけて水槽の水と購入時の水をチューニングする作業になります。先述したざっくりとした水合わせよりも魚にかかるストレスが少なく、病気の発病防止などに役立ちます。

STEP
水温を合わせる
水合わせの温度合わせ

まずは袋を開けずに水槽にそのまま浮かべて放置しましょう。袋の中身と水槽の水温を合わせるために行います。

季節によって温度差があると思いますが、購入してすぐに合わせるならおおよそ30分〜1時間ほど浮かべておけば大差ない温度になっているはずです。

購入時の袋が大きければ、水量も多いので水槽の中身を減らさないと溢れます。

STEP
バケツに袋の水と魚を入れる
水合わせ

水温を合わせたらバケツに袋の水と魚を入れます。冬場の場合は温度が水温が著しく落ちないようにヒーターを投入するのがおすすめです。(当たり前ですが水量とヒーターのサイズ等を間違えないように)

STEP
エアチューブを使って水槽の水を垂らす
水合わせ(点滴法)

エアチューブを水槽に取り付け、その下にバケツを設置します。(水槽からバケツへはサイフォンの原理をしようします。)

STEP
点滴の量は1秒に6滴
水合わせ点滴のスピード

点滴法をあまりにゆっくり時間をかけるととんでもない時間になってしまいます。長時間かけても大差ないため、30分〜1時間ほどが良いです。

終わったら網で生体を掬い飼育水槽へ移しましょう。

アベニーパファーの好む水質と水流

アベニーパファーは中性の水質と中硬水を好むため、PHや硬度が下がりすぎないように砂利を敷くことをおすすめします。

また、水流に弱い魚なので、水流が強くなりすぎないように工夫が必要です。排水口には水流を相殺できるポピーグラスなどを使用すると良いです。

水温は高めをキープしよう

アベニーパファーは低くても22度は維持したいところ。適温は26〜28度と高水温を好みます。水温が20度を下回ると動きが鈍くなり、低床や水草などの隠れ家に身を寄せて動かなくなります。

長期的な飼育は難しくなり、病気を発病してしまうリスクもあるため、気温が下がる10月以降を目安にヒーターの導入もしくは室内の温度を高くするといった工夫が必要です。

冬場の水換えは水温に気をつけよう

冬場は水道水と水槽内の温度差があるとストレスによって病気になったり衰弱してしまう場合があります。水換えをする時は水温を合わせてから水を入れるようにしましょう。

アベニーパファーの好む餌と食べない餌

アベニーパファーの好む餌と食べない餌

アベニーパファーが好む餌と与えるべき餌

スネールを食べるキラースネール
冷凍アカムシイトメスネール

アベニーパファーは肉食性が高いため、冷凍アカムシやイトメを好んで食べます。

また、スネールを定期的に与えることで伸びてしまう歯を研ぐことができるため、歯の伸び過ぎによる拒食や口の変形を防ぐことができます。

アベニーパファーが食べない餌

  • テトラミンといったフレーク系の餌
  • 乾燥アカムシ
  • タブレット系の餌

全く食べない訳ではありませんが、基本的にアカムシやスネールを好む魚で、ショップでもアカムシやイトメがメインで与えられているため、振り向かないことがほとんどです。

混泳していく中で他の魚が食べているところを見て真似て食べる場合がありますが、強制的にしつけることはむずかしいです。

アベニーパファーが混泳できる魚

カラシンプレコ
コリドラスエビ系

ヒレの長い魚との混泳は向かない

動きの遅い魚やヒレの長いグッピーやベタといった魚との混泳は向いていません。ヒレの長い魚と混泳させるとかじられる可能性が高いです。

また、サイズが2.5cm程度にしかならないので大きい魚と混泳させるとアベニーパファーが食べられてしまうことがあります。

カラシンとの混泳も良いとは言えない

ネオンテトラやカージナルテトラといったカラシン科との混泳は賛否が分かれます。アベニーパファーは何でもかじる性質を持っている魚なので、ネオンテトラの尾鰭をかじってしまうことがあります。

そのため、混泳したらネオンテトラのヒレがボロボロになってしまったというケースもあるため、混泳に向かない場合があります。逆に混泳しても問題ない場合もあるので「個体差による」といったところです。

エビとの混泳は可能だが食べられる覚悟をするべき

ヤマトヌマエビチェリーシュリンプといった人気のエビとの混泳は絶対NGではありません。ただし、高確率でアベニーパファーの餌になるので、食べられても良いと割り切った場合のみ混泳するべきです。

食べられたくないエビがいるときは混泳させることはやめましょう。

アベニーパファーの繁殖方法

アベニーパファーは繁殖が可能な熱帯魚ですが、縄張り意識が強いため、繁殖用の水槽を用意すると成功率が上がります。

繁殖用水槽のサイズ

ペアを作るためには、45~60cmほどの繁殖用水槽を用意し、複数匹を同じ水槽内に入れましょう。

繁殖する水温

自然環境では夏に産卵を行うため、水温は25℃くらいに保ちます。飼育環境では水温が一定に保たれているので、季節を意識する必要はありません。

繁殖のためのオスメスの比率

オス・メスが一緒に並んで泳いでいればカップル成立です。オスを少な目に入れることで、ペアができる確率が上がります。

産卵床の準備

アベニーパファーは卵を水草に産み付けるため、水草は必須です。ウィローモスやカボンバ、アナカリスなどの水草がおすすめです。

親魚の隔離

親魚は卵や孵化したばかりの稚魚も食べてしまうので、産卵後は親を元の水槽に戻し、親子を別々で育てます。

アベニーパファーの稚魚の餌

孵化した稚魚は、一週間くらいからブラインシュリンプなどを食べるようになります。

アベニーパファーの死因や病気

拒食症

拒食症は購入してから自宅の水槽に入れたときに起きやすい症状です。特別な病気ではなく、環境変化によるストレスや餌の好みなどが影響を与えます。

餌のサイズを極小サイズにして食べられるように工夫したり、他の魚と混泳させずゆっくりできる環境を用意するといった対策をするしかありません。

また、少しでも回復できるように淡水魚向けの栄養普及剤を添加するのも一つの手段です。

白点病

見た目は身体に白い点が増えていく病気です。寄生虫が原因で水槽内の魚への繁殖力は強いです。導入時に合わせて水槽内に唐辛子を入れておくと初期治療や予防ができ、水草にも影響がないためおすすめ。気になる場合はヒコサンZアグテンメチレンブルーで1週間別水槽で薬浴してから水槽に加えるのが最も安全。

尾ぐされ病

ヒレがバサバサとボロボロになっていく病気。魚の風邪とも言われるくらい発症しやすい病気でもあります。塩浴をすると悪化するので注意。適度な水換えをしつつ放置しておいても治りますが、気になるようなら隔離水槽でヒコサンZなどを使って薬浴しましょう。

アベニーパファーによくある質問

アベニーパファーの寿命は?

アベニーパファーの寿命は2年〜3年程度です。寿命は短い方なので、長寿生体を飼育するほどの覚悟は必要ないでしょう。ただ、飼育環境や餌の頻度が個体とマッチしていれば長生きさせることができるので最後まで愛情を持って飼育すべきです。アベニーパファーのその他の特徴はこちらで紹介しています。

アベニーパファーの飼育難易度は?

アベニーパファーの飼育自体は淡水魚であり、3cm程度までしか大きくならないので難しくはありません。しかし、混泳できる魚が少ないことや冷凍アカムシやイトメが餌として必要になるので、冷凍庫でムシを管理できることが必要になります。家族からの同意が得られないとアベニーパファーの飼育は難しいでしょう。アベニーパファーの必要な水槽のサイズは「アベニーパファーの飼育水槽サイズ」をご覧ください。

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