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金魚の飼い方・ポンプなしのリスクと初心者が簡単に育てるコツ

初心者でも簡単にできる金魚の飼い方

金魚は古くから日本人に親しまれている観賞魚の一種です。夏祭りなど縁日では金魚掬いの出し物で持ち帰って育てたことがある人も多いのではないでしょうか。

金魚は入手しやすく、長生きで丈夫な魚というイメージがついているかもしれませんが、正しい飼い方を理解しておかないと病気になったり、急死してしまう可能性があります。金魚の病気には治らないものもあり、寿命を迎えるまで金魚を介護しなければならないことにもなりかねません。

本記事では金魚を健康的に育てるために用意しておくことや、育てる上で注意すべき点、病気の早期発見方法などを紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

金魚飼育で必要なもの
金魚飼育に必要な水槽サイズ
金魚の飼い方まとめ
夏祭りでもらった金魚の飼い方
目次

金魚飼育でポンプなしが危険な理由とエアーポンプの代わり

ポンプなしは水質悪化につながるリスクがある

金魚飼育にポンプは必要かの解説

ポンプとは酸素を出すためのブクブク(エアーポンプ)を意味します。結論から言えば金魚はポンプなしで飼うことができます。

しかし、ポンプなしは金魚にとって健康に長生きできる環境を作れないため、ポンプなしで飼うのはおすすめしません。

ポンプなしで育てる時に考えられるリスクは、金魚が酸欠になりやすい、濾過バクテリアが酸欠になり水が汚れるといったことが挙げられます。

金魚は水面をパクパクさせて酸素を一生懸命に吸うことができますが、ストレスによって病気になる可能性が高くなります。また、水中にいる濾過バクテリアも酸欠になると死滅してしまい水がどんどん汚れていきます。

水が汚れると病気になる可能性が上がり、短命になってしまうことがあります。中にはポンプなしで長寿の金魚がいますが、理論上では推奨する飼育者はほとんどいないでしょう。

病気になってしまうと、ひっくり返っている状態や餌を自力で食べることができない金魚を終身飼育することになるので育てる労力が健康な金魚よりも格段に上がります。

エアーポンプを取り付けると酸素不足を解消でき、濾過バクテリアも水槽内に定着しやすくなります。濾過バクテリアが定着すれば水が汚れにくくなり、金魚も良好な状態を維持できるようになります。

水温によって水中の酸素量が変化する

水温によって水中の酸素量が変化します。金魚は3mg以下になると酸欠による死亡する恐れがあります。高水温では酸素量が足りず酸欠になる可能性があるのでエアーポンプはあった方が良いです。

水温1Lあたり
16度 9.56mg
18度9.18mg
20度8.84mg
22度8.53mg
24度8.25mg
26度7.99mg
28度7.75mg
30度7.53mg
水中の酸素量をもっと詳しく

ポンプなしで飼育するためのアイテム

金魚をポンプなしで飼育するには、水槽内に酸素を供給できる代わりの仕組みが必要です。エアーポンプなしで酸素を共有する仕組みとして以下の2点が挙げられます。

  • 酸素ブロックを使用する
  • 上部フィルターや外掛けフィルターを使用する

酸素ブロックを使用する

酸素ブロックは酸素が水中に溶け込む錠剤を水槽に入れることで酸素供給ができる商品です。水量に合わせた錠剤を入れることで約1ヶ月持続します。

10Lにつき1錠〜2錠入れますが、金魚の数が増えたり、水温が高くなると1.5倍〜2倍の数を入れないと酸欠状態になる恐れがあります。

小さい金魚鉢で単独飼育したい人で、ポンプなしで景観を整えたい人にはおすすめです。

上部フィルターや外掛けフィルターを使用する

上部フィルターや外掛けフィルターは水上の空気を取り込みながら水中に水を戻すことができるため、ポンプなしでも飼育ができます。

しかし、金魚のサイズが大きかったり、飼育する数が多いとフィルターから出る酸素量ではまかないきれません。金魚が水面に顔をパクパクさせる回数が増えていたり、エラの動きが激しい時はエアーポンプを導入した方が良いです。

金魚飼育に必要なもの一覧

  • 水槽や金魚鉢
  • エアーポンプ
  • 砂利
  • 水草もしくは造花
  • バクテリア剤
  • フィルター
  • 掃除道具

水槽や金魚鉢

金魚を飼育する上で容器は欠かせません。

金魚は夏祭りで入手できる個体でも15cm〜30cmまで成長します。原則的に金魚は10cm以上になる生き物と認識しておく必要があります。従って小さな金魚鉢や30cm程度の水槽では、5cm程の金魚の子供の飼育で1匹〜2匹が限界です。

5匹〜10匹の金魚を飼育するときは60cm〜90cmの水槽が必要になるので注意が必要です。

金魚サイズ水槽サイズ数目安水量
5cm幅30cm×奥行20cm1匹〜3匹16L
10cm幅45cm×奥行き30cm1匹〜2匹27L
15cm幅45cm×奥行き30cm1匹〜2匹27L
20cm幅60cm×奥行き30cm1匹〜3匹57L
水槽サイズと水量一覧

エアーポンプ

エアーポンプも先述したように金魚を健康に飼育する上で欠かせないものです。エアーポンプは丸いストーンタイプや四角いフィルター付きがあります。どちらを選んでも問題ないのですが、四角いフィルター付きのエアーポンプの方が濾過バクテリアが定着しやすく、水中内のゴミも集められるのでおすすめです。

砂利

何もない水槽での飼育もできますが、砂利を敷いていた方が金魚が過ごしやすい水質である中性(PH8.0〜)に傾けやすくなります。水草水槽やメダカ飼育で使われるソイル(丸く焼いて固めた土)は水質を弱酸性に傾けてしまうのでおすすめしません。

水草(造花でも良い)

水草を入れておくと金魚のおやつになったり、水質浄化につながります。しかし、金魚は雑食性が高く、常に何かを食べる特性があるため、水草水槽レイアウトで使われるような繊細な水草はおすすめしません。

食べても枯れづらく、減らないアナカリスやカボンバといった金魚藻と呼ばれる水草を入れることをおすすめします。レイアウトの一環として水草が欲しい時は造花の方が良いです。

金魚は何でも食べますが、体を大きくするために高タンパク質・高脂肪の餌を与え続けると消化不良しやすくなってしまいます。脂質の少ない餌選びをするようにしましょう。また、最近では消化を助ける乳酸菌を配合した金魚の餌も販売されています。

バクテリア剤

バクテリア剤は、元々水槽内に住み着いていないバクテリアを入れて、生き物が住みやすくなる環境を作ってくれるものです。バクテリアは砂利や餌といった有機物から徐々に繁殖し定着しますが、初めて金魚を飼う人はバクテリアが住みついている飼育水を用意することができません。

金魚を初めて迎え入れる時に水槽内の水が住める環境にないとストレスを与えることになり、病気を発症するリスクを抱えることになります。リスクをできるだけ抑えたい時はバクテリア剤を使うことをおすすめします。

フィルター

小さい水槽ではエアーポンプだけで十分な場合がありますが、大きい水槽では水槽の上に取り付ける上部フィルターや水槽の側面に取り付ける外付けフィルターを取り付けることをおすすめします。濾過フィルターがあると水質を良好な状態に維持できるので金魚が病気にかかりづらくなります。

ヒーター

金魚の適温は種類にもよりますが、一般的に15度〜26度です(ピンポンパールは26度前後が適温)。外で飼育する時はほぼ間違いなく水温は15度以下になってしまいます。しかし、国産金魚なら耐えられるため、ヒーターを不要とすることもあります。

ただし、室内飼育の時は、人間のいる時間といない時間で部屋の寒暖差が起きるので金魚が寒暖差によって体調を崩してしまう可能性があります。室内飼育の時はヒーターを設置して水温を一定にすることをおすすめします。

初心者でも簡単にできる金魚の飼い方

金魚のことを知る

金魚はどの種類でも大きくなる

夏祭りでは3cmほどの小さな金魚が金魚すくいに使われています。赤くて小さくてかわいいと思う人も多いでしょう。

実はこの金魚は小赤と呼ばれている金魚の赤ちゃんになります。金魚の赤ちゃんなので、大きくなると15cm〜30cmほどにまで成長します。だいたい2年くらい経てば成魚になりますが、サイズは20cm程になることも珍しくありません。

金魚は長寿だが丈夫とは言えない

金魚の寿命は5年ほどと言われていますが、実際に飼育すると10年以上、長いと15年以上生きることがあります。丈夫だからと思う方もいるかもしれませんが、金魚は長寿とは裏腹に病気になりやすいので丈夫とは言えません。

ひっくり返って浮いた状態になってしまう転覆病になれば、生涯その状態で飼育しなければならないというケースもあります。5年〜10年も可哀想な状態でお世話をするのは飼育者にとって辛いことだと思います。したがって、金魚は丈夫な魚と一括りにするのではなく、病気にならないためにも水質や温度などに気を使って育てることが必要になります。

丁寧に世話をしないと色が薄くなる

金魚のルーツは2000年前に中国で発見された赤いフナ「ヒブナ」が祖先とされています。ヒブナに最も近いのが和金で、和金を飼育していくとまれにフナと似た個体が生まれるようです。

また、金魚を野外で飼育したり、人工餌を与えない育て方をしていると綺麗な発色が失われフナのような姿になるとも言われています。

金魚を飼育する環境を決める

金魚を飼育する前にどこで飼うかを決めましょう。どこで飼うかを決めた後は、飼う場所によって必要なものをそろえる必要があります。

野外での飼い方

野外で金魚を飼うには池を作る、水槽を外に設置する、金魚鉢を設置するといった方法になります。どの方法でも問題なく飼育できますが、野外飼育で最も気をつけなければならないのは、野鳥や野良猫といった野生動物による捕食です。

外で飼育する時は高確率で鳥や魚の餌になってしまうので食べられないためにフタや柵の設置が必須になります。

室内での飼い方

部屋で金魚を飼う時は昼夜を判断するためのライトや水質を安定させるための濾過フィルターが必要になります。また、夏場は野外よりも熱がこもりやすく、水温が高くなりがちです。水温が高くなれば酸欠や水質悪化につながるのでクーラーやファンが必要になります。

ベランダでの飼い方

ベランダは野外と同じように野鳥などの野生動物による捕食を警戒する必要があります。また、直射日光が当たる場所に水槽を置くとコケだらけになってしまう可能性が上がるので、すだれなどの光を遮るものもあった方が良いです。

電源が届くなら室内飼育と同じように水槽ライトや濾過フィルターを設置しましょう。また、冬場はヒーターを設置するか、部屋の中に入れてあげるのが理想です。

金魚飼育に必要なものを用意する

先述した金魚に必要なものをご参照ください。緊急で道具を揃えなければならない時は以下の代用品でまかない、後日ペットショップやアクアショップで必要なものをそろえましょう。

間違えると寿命が短くなる金魚飼育の手順

飼育する金魚はいきなり水槽に入れない

購入した金魚や夏祭りで連れて帰った金魚を用意した水槽にいきなり入れるのはやめましょう。カルキ抜きをしていても自宅の水道水と購入時の水の水質はちがいます。

水質というのは水温やPHを意味します。この2つが大きくちがうとショックで死んでしまうことが多々あります。ショックを引き起こさないために、必ず「水合わせ」をしましょう。簡単な水合わせは以下の通りです。

水合わせの一例
  1. 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
  2. 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
  3. 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
  4. 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)

飼育する水槽はポンプをつける

飼育する水槽にエアーポンプを付けるだけで金魚の死亡リスクを減らすことができます。エアーポンプは1000円程度で用意することができます。都内のスーパーではペット餌コーナーに常設していることもあります。

水槽を濾過できるフィルターは必要

金魚は身体が大きくなりやすく、水を汚しやすいため濾過フィルターがないと飼育が難しくなります。濾過フィルターはなるべく大きなものにした方が水質維持がしやすく、掃除頻度も減ります。

餌の頻度は1日2回まで、量は少なめでOK

金魚は大袈裟に言えば、永遠に餌を食べます。限られた量を与えないと水質悪化を起こして病気にしてしまうリスクがあります。また、消化不良になればひっくり返って治らない転覆病になるリスクも上がります。

餌は1日1回でも充分です。

与える量はひとつまみ分で、1分程度で全て食べ切る量が良いでしょう。夜間に餌を与えると消化不良を起こすのでライトが着いている時間や日中にあげましょう。

水替えは1週間に1回を目安にする

金魚の水槽の水替えは1週間に1回を目安に水を入れ替えましょう。1週間に1回の水替えでは掃除が追いつかない時は、飼育している金魚のサイズや金魚の数が水槽とマッチしていない可能性があります。水槽のサイズアップや水槽を増やすことを考えた方が良いです。

水を換える時は全ての水を入れ替えるのではなく、水槽の1/3もしくは半分の量にしましょう。新しい水を入れるときに取りきれていないゴミが舞って汚れているように見えますが、1時間〜2時間くらいすれば落ち着いて綺麗になるので、そこまで気にする必要はありません。

金魚が病気?と思ったらすること

ピンポンパールの病気

金魚が体をこすりつけるように泳ぐ、そこにじっとして動かない、斜めに泳いでいる、目が大きくなっているように見える、ウロコが浮いているように見えるといった症状が見られるときは病気の可能性が高いです。

金魚を複数飼育している時は別の容器に金魚を移し、まずは塩浴をおこないましょう。塩浴とは1Lに対して5gの食塩を入れて、0.5%の塩分濃度の水を作って泳がせることです。

塩浴をおこなうと魚にかかる負荷が下がるため、自己治癒力が上がります。病気かな?と思ったタイミングで塩浴をおこなうと早期回復できることがあります。1週間ほど塩浴をさせて元気になれば元の水槽に戻してあげましょう。

病気の予兆

病気のサイン病気
金魚が体を擦り付けるように泳ぐ白点病
コショウ病
底にじっとして動かない転覆病
エラ病
斜めに泳いでいる転覆病
ひっくり返っている転覆病
目が大きくなっているように見えるポップアイ
ウロコが浮いているように見える松かさ病
傷がついているように見える
赤くなっている
黒いあざのようなものが見える
赤斑病
ずっとぱくぱくしている酸欠
エラ病
ヒレがバサバサになっている尾ぐされ病
金魚の身体が黒くなっている黒斑病
金魚のヒレが黒くなっている黒ソブ

お祭りの屋台で持ち帰った金魚の飼い方

金魚掬い

お祭りの屋台で金魚掬いをして自宅に持ち帰った金魚をいきなり水道水にいれるのはやめましょう。水質のちがいからショックを起こして一晩で死んでしまう可能性があります。

金魚を健康に長生きさせるには最初が肝心です。ここではお祭りで持ち帰った金魚を長く健康的に飼育するための導入を紹介していきます。

水槽や金魚鉢にカルキ抜きした水を入れる

水槽や金魚鉢が用意できないときはバケツなどに水道水を入れて、カルキ抜きを入れましょう。

固形タイプのハイポ式のカルキ抜きを使う場合は10Lに対して1粒入れ、20分ほど待ちます。ハイポを入れすぎると生体に害をあたえるので注意してください。

液体タイプのカルキ抜きは100円ショップでも売られています。液体タイプなら入れて数秒で塩素が中和されるのでおすすめです。

カルキ抜きがない!緊急時のやり方

夏祭りから戻ってくる時間にはカルキ抜きを売っているお店が閉まっていることもあると思います。そんな時はビタミンC入りの飴で代用ができます。数秒ほど飴を擦るように溶かすだけで塩素を中和することができます。生体に害を与えるほどの水質変化はありません。

ポンプ・ブクブクをつけよう

エアーポンプがあるなら取り付けましょう。ない時は後日改めて用意する必要があります。

エアーポンプなしだと弱っていた場合、持ち直すことができず、死んでしまうことがあります。エアーポンプがあれば生存率がグンと上がります。

濾過フィルターをつけよう

濾過マットが付いている四角いエアーポンプを使っている時は濾過フィルターを別途付けなくても良好な水質を維持することができます。エアーポンプがストーンだけの場合は、別に外掛けフィルターや上部フィルターを設置する必要があります。

袋のまま水槽の水と水温を合わせる

お祭りで持ち帰った袋から金魚を出さず、袋のまま水槽の水やバケツの水に入れましょう。30分もすれば水槽やバケツの水と袋の中の水の温度が同じになります。

水の温度に差がなくなったら、水槽やバケツの水を袋に少しずつ混ぜます。少し加えては30分放置、少し加えては30分放置といった具合に1時間ほどかけて水合わせをしたら水槽に金魚を入れましょう。

金魚を水槽に入れて観察と餌やり

金魚を袋から移し替えたら引越し作業は終了です。動きにおかしなところはないか、普段はどんな動きをしているのかよく観察しましょう。

餌やりは1日2回程度、1分程度で食べ切れる量、与えるタイミングは日中という3点を守ると良いです。餌を与えすぎると水質悪化をまねいてしまいます。また、ライトが点灯していない夜間に餌を与えると消化不良を起こす可能性があります。どちらも病気になるリスクが上がるので先に述べた3点は守るようにしましょう。

金魚の種類で変わる飼い方

金魚は100種類以上いると言われていますが、実際に日本で飼育されている品種は30種類ほど、さらに流通量の多い品種は10種程度です。

どの種類の金魚も共通して中性(PH8.0〜)の水を好みます。飼育水の準備やポンプの設置は全ての金魚に共通しているので飼育方法はほとんど変わりません。

しかし、金魚は形状によって泳ぎの得意、不得意があります。金魚の種類に合わせて水流の強さや水槽サイズ、レイアウトに気をつける必要があります。

オランダ金魚の飼い方

オランダ獅子頭

オランダ金魚はオランダ獅子頭とも呼ばれている頭全体に肉瘤(にくりゅう)がある金魚です。体長がかなり大きくなる金魚なので大きい水槽が必要です。泳ぎがそこまで得意ではないので、水流は弱めに設定してあげると良いです。

東錦の飼い方

東錦の違い

東錦はオランダ獅子頭をベースにキャリコと交配して生まれた金魚です。肉瘤が発達する個体もおり、体調は15cm~20cm程度まで成長するので大きめな水槽が必要です。全長サイズや鰭の大きさによって泳ぎの得意不得意はありますが、水流は弱めにしてあげる方が良いでしょう。

丹頂の飼い方

丹頂

丹頂は頭部に肉瘤(にくりゅう)がある金魚です。丹頂は上から見て楽しむことが多く、睡蓮鉢やトロ舟で飼育する人も多いです。泳ぎはあまり得意ではないことと、頭部の肉瘤が崩れてしまうことを避けるために水流は弱めにすると良いです。

ピンポンパールの飼い方

ピンポンパールの飼い方

ピンポンパールは身体がピンポン玉のように丸い金魚です。身体が丸々としているため、消化不良を起こしやすいため、水温と餌やりの頻度や量に気をつける必要がある品種です。

多くの金魚は15度程度での飼育が可能ですが、ピンポンパールは消化不良を防ぐために、26度前後で飼育することが理想です。泳ぎが得意でないため、水流は弱めにしましょう。

らんちゅうの飼い方

らんちゅうの育て方

らんちゅうは背びれがなく、肉瘤がある金魚です。オランダ獅子頭と同じく体長がかなり大きくなる金魚なので大きい水槽が必要です。身体に対してヒレが小さく、泳ぎが得意でないので水流は弱めに設定しましょう。

琉金の飼い方

琉金

琉金は原種に近い和金と似たフォルムをした頭部をしていて、体格はずんぐりとして体高が高く、ヒレが大きいのが特徴です。泳ぎは得意でもなく、不得意でもなくといったぐあいなので、そこまで水流の強さを意識する必要はないでしょう。比較的飼いやすいので初心者に人気が高いです。

コメットの飼い方

コメット

コメットは原種のフナに近い金魚で、ヒレが長く泳いだ姿が流星のように見えることからコメットと呼ばれています。コメットは泳ぎが得意で、体長も20cm以上に成長するため大きな水槽が必要になります。

出目金の飼い方

出目金

出目金は夏祭りの金魚掬いでも見かける目玉が突出した金魚です。近眼で視力が非常に弱いため、餌を食べるのが苦手です。他の種類の金魚と混泳すると餌を食べられないことが増えるので混泳はあまりおすすめできません。また、流木や石といったレイアウト素材を配置すると怪我の原因になることがあるのでシンプルなレイアウトが理想です。

和金の飼い方

和金

和金は原種のフナに近い金魚です。夏祭りの金魚掬いで使われている金魚の多くが和金です。アクアショップでは小さな和金を小赤と呼んだりします。和金は泳ぎが得意なので水流など気にする必要がなく、最も飼育しやすい金魚と言ってもいいでしょう。

金魚に関する記事一覧

金魚の飼い方でよくある質問

カルキ抜きをしないとどうなる?

ほとんどの水道水には、人間が安全に飲めるようにカルキ(塩素)が入っています。人間には無害でも金魚にとってカルキは有害物質です。カルキ抜きをしていない水道水をそのまま使うと細胞を破壊してしまう可能性があります。

金魚飼育で必要なものは?

金魚を飼うときに必要なものは水槽や金魚鉢、エアーポンプ、カルキ抜きの3つが最低限必要です。金魚が小さい金魚鉢や容器に入った写真をよく見かけますが、実際に飼育してみると金魚は20cm程度まで成長することがほとんどなので、水量が多く確保できる45cm水槽や60cm水槽で飼育することが望ましいです。金魚にとって必要な水槽サイズはこちらを参照ください。

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