昭和三色と大正三色の違いの見分け方とどちらが高いか解説

昭和三色と大正三色の違いの見分け方とどちらが高いか解説

錦鯉愛好家の間で人気の高い昭和三色と大正三色。どちらも白地に赤と黒の模様が入る美しい品種ですが、その特徴や魅力は大きく異なります。

昭和三色は豪快で力強い印象を与える墨模様が特徴で、「野武士タイプ」とも呼ばれる一方、大正三色は上品で優雅な印象を与え、「華麗なタイプ」として知られています。この二つの品種を見分けるポイントは、頭部の墨斑の有無や全体的な墨の量と配置にあります。また、品評会での評価基準や市場価値にも違いがあり、どちらがより高価かは一概に言えません。

昭和三色は近年急速に価値が上昇し、大正三色は安定した高い人気を誇ります。本記事では、これら二つの錦鯉品種の特徴や違いを詳しく解説し、見分け方のコツや価値の傾向について解説していきます。

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目次

昭和三色と大正三色の違い早見表

特徴昭和三色大正三色
全体的な印象豪快で力強い上品で優雅
頭部の墨斑「ハチマキ」と
呼ばれる墨斑あり
基本的に墨斑なし
墨の量多い少ない
墨の配置豪快に巻き上がるような大胆な模様独立した丸墨がバランスよく配置
手鰭の特徴「元黒」と呼ばれる半円状の墨あり縞模様か墨なし
赤の特徴濃い赤色鮮やかで明るい赤色
別称「野武士タイプ」「華麗なタイプ」「錦鯉の女王」
遺伝的安定性やや不安定比較的安定
ヤフオク推移
平均
7457円〜7736円〜
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画像で昭和三色と大正三色の違いを見る

昭和三色

大正三色

昭和三色と大正三色それぞれの特徴

錦鯉「昭和三色」の特徴

昭和三色は、錦鯉の中でも人気の高い品種です。

その特徴は、白地に赤と黒の模様が入ることにあります。昭和三色の最大の特徴は、豪快で力強い印象を与える墨模様にあります。頭部には「ハチマキ」と呼ばれる墨斑が入ることが多く、これが昭和三色の代表的な特徴となっています。

また、手鰭の根元には「元黒」と呼ばれる半円状の墨が現れることがあり、これも昭和三色の特徴的な模様です。体全体の墨模様は、腹から背中にかけて豪快に巻き上がるように入ることが理想とされ、この大胆な模様が昭和三色の魅力となっています。昭和三色は、その豪快さゆえに「野武士タイプ」と呼ばれることもあり、力強さを求める愛好家に人気があります。

錦鯉「大正三色」の特徴

大正三色は、昭和三色と同じく白地に赤と黒の模様が入る錦鯉ですが、その特徴は昭和三色とは大きく異なります。大正三色の最大の特徴は、上品で優雅な印象を与える墨模様にあります。

頭部には基本的に墨斑が入らず、これが昭和三色との大きな違いとなっています。大正三色の墨模様は、体全体にバランスよく配置された独立した丸墨が特徴的で、これらの墨点が全体的な調和を生み出しています。

手鰭や背鰭の墨は、縞模様になるか、あるいは全く入らないことが多いです。大正三色の墨は、漆墨と呼ばれる艶のある黒色が理想とされ、これが錦鯉全体の品格を高めています。大正三色は、その優雅さから「華麗なタイプ」と呼ばれることもあり、上品さを求める愛好家に支持されています。

昭和三色と大正三色の見分け方のポイント

頭部の墨斑の有無

昭和三色と大正三色の見分け方

昭和三色と大正三色を見分ける最も簡単なポイントは、頭部の墨斑の有無です。昭和三色の場合、頭部に「ハチマキ」と呼ばれる墨斑が入ることが多く、これが特徴的です。

時には顔を真っ二つに割るような「面割れ」模様の墨が現れることもあります。一方、大正三色は基本的に頭部に墨斑が入りません。ただし、稚魚の段階では例外もあるので注意が必要です。

成長するにつれて、昭和三色は頭部の墨斑がはっきりしてきますが、大正三色は頭部がきれいな白地のままになります。このポイントを押さえておけば、パッと見ただけでも両者の区別がつきやすくなります。

手鰭と背鰭の墨模様の違い

手鰭(胸鰭)と背鰭の墨模様も、昭和三色と大正三色を見分ける重要なポイントです。

昭和三色の特徴的な模様として、手鰭の根元に「元黒」と呼ばれる半円状の墨が現れることがあります。これは昭和三色の評価を高める要素の一つです。背鰭の墨も豪快な模様を描くことが多いです。対して、大正三色の手鰭や背鰭の墨は、縞模様になるか、あるいは全く入らないことが多いです。

大正三色の鰭の墨は控えめで上品な印象を与えます。手鰭と背鰭の墨模様を観察することで、昭和三色と大正三色の違いをより明確に理解することができます。ただし、個体差もあるので、これだけで判断せず、他のポイントも合わせて総合的に見ることが大切です。

全体的な墨の量と配置

昭和三色と大正三色の最も顕著な違いは、全体的な墨の量と配置にあります。

昭和三色は、全体的に墨の量が多く、豪快な印象を与えます。腹から背中にかけて大胆に巻き上がるような墨模様が特徴的で、時には体の半分以上が墨で覆われることもあります。これに対し、大正三色は墨の量が比較的少なく、上品で洗練された印象を与えます。

墨模様は独立した丸墨が体全体にバランスよく配置されており、白地と赤の模様を引き立てる程度に抑えられています。

昭和三色大正三色
墨の量が多い
豪快な配置
時に体の半分以上を覆う
墨の量が少な
バランスの良い配置
独立した丸墨が特徴メリット

全体的な墨の量と配置の違いを理解することで、昭和三色と大正三色をより確実に見分けることができます。

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品評会での評価ポイントの違い

昭和三色の評価基準

品評会での昭和三色の評価は、墨模様の豪快さと全体的なバランスが重要なポイントとなります。

  • 頭部のハチマキ模様
    • はっきりとした墨斑が入っているか
  • 元黒
    • 手鰭の付け根に半円状の墨が美しく出ているか
  • 墨模様の連続性
    • 腹から背中にかけて豪快に巻き上がるような墨模様があるか
  • 墨の質
    • 漆墨のような艶やかな黒色か
  • 赤の鮮やかさ
    • 濃く明るい緋色か

また、近年では大型の昭和三色も高く評価されるようになってきました。体型の良さや泳ぎの姿勢なども重要な評価ポイントです。昭和三色は遺伝的に不安定な面もありますが、年々全体的なレベルが上がってきており、品評会でも総合優勝を争うほどの個体が現れるようになっています。

大正三色の評価基準

大正三色の品評会での評価は、上品さと優雅さが重要なポイントとなります。

  • 頭部の白さ
    • 墨斑がなく、きれいな白地であるか
  • 墨模様のバランス
    • 独立した丸墨が体全体にバランスよく配置されているか
  • ツボ墨
    • 緋模様と緋模様の間の白地に美しく墨が入っているか
  • 墨の質
    • 漆墨のような艶やかで深みのある黒色か
  • 赤の鮮やかさと明るさ
    • 大正三色特有の明るく鮮やかな緋色か
  • 体型の良さ
    • 全体的にバランスの取れた体型か

大正三色は、昭和三色に比べて遺伝的に安定しており、品質の高い個体が多く作出されています。そのため、品評会での評価基準も厳しくなっています。特に、墨模様と赤のバランス、そして全体的な優雅さが重視されます。また、大正三色は大型になりにくい傾向がありますが、近年では大型でも品質の高い個体が現れるようになってきており、そういった個体は特に高く評価されます。

昭和三色と大正三色の価値・値段の違い

昭和三色の市場価値

昭和三色の市場価値は、近年急速に上昇している傾向にあります。

これは、品質の向上と大型個体の登場が主な要因です。特に、品評会で好成績を収める個体は高値で取引されることが多くなっています。昭和三色の価格帯は非常に幅広く、数千円の稚魚から数百万円の高級個体まで様々です。

  • 稚魚(当歳):数千円〜数万円
  • 若魚(1〜2年):数万円〜数十万円
  • 最高級レベル:数百万円〜

特に、近代昭和タイプの大型個体は非常に人気が高く、高値で取引されることがあります。ただし、昭和三色は個体差が大きいため、同じサイズでも価格に大きな開きがあることに注意が必要です。模様の美しさ、体型の良さ、血統などが価格に大きく影響します。昭和三色は、価値の上昇傾向から、投資対象としても注目されています。

大正三色の市場価値

大正三色は、安定した人気と高い市場価値を持つ錦鯉の代表格です。遺伝的に安定しており、品質の高い個体が多く生産されることから、全体的に昭和三色よりも高値で取引される傾向にあります。

  • 稚魚(当歳):数千円〜数十万円
  • 若魚(1〜2年):数十万円〜数百万円
  • 最高級レベル:数百万円〜

大正三色は、その上品さと華麗さから「錦鯉の女王」と呼ばれることもあり、コレクターからの需要が高いのが特徴です。特に、ツボ墨が美しく入った個体や、大型でありながら品質の高い個体は非常に高値で取引されます。

また、大正三色は比較的安定した価値を保つ傾向にあるため、長期的な投資対象としても人気があります。ただし、最近では昭和三色の人気上昇により、両者の価格差が縮まってきている傾向も見られます。

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この記事を書いた人

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