錦鯉 昭和三色の特徴と選び方・販売値段やオークション値段まとめ

昭和三色(しょうわさんしょく)は、錦鯉の品種の一つで、黒、赤、白の三色が組み合わさった独特の美しさを持つ魚です。この品種は、紅白、大正三色と並んで「御三家」と呼ばれる代表的な三種の錦鯉の一つとして広く知られています。
昭和三色は、黒色の地肌に連続して広がる墨の模様と、そこに加わる緋(赤色)と白の斑点が特徴です。黒い地肌に大胆に配置された墨模様が、豪快で力強い印象を与えます。また、緋色は鮮やかで、白色は純白であることが望まれます。昭和三色の模様には「面割れ」、「ハチ割れ」、「口墨」といった模様があります。
錦鯉 昭和三色の特徴
養鯉場での値段相場
価格:6,000〜
ヤフオクでの価格相場
平均落札価格 | 5,566円 |
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最高落札価格 | 89,100円 |
昭和三色の模様の種類
面割れ(めんわれ)
墨が頭部を縦に走り、顔を左右に分ける模様。
この模様は、昭和三色の中でも高く評価され、力強さと豪快さを感じさせます。特に品評会では人気があり、多くの審査員から好まれています。
ハチ割れ
墨が頭の上で「八」や「人」の字に見える模様。
墨が頭部から背中に向かって伸びる様子を指します。視覚的なバランスが良く、品評会での評価も高い模様です。この模様はV字形に見えることからも美しさを際立たせます。
ツボ墨(つぼずみ)
緋模様の中に墨がポイントとして配置される模様。
緋と白地の間に黒い墨が現れることで、色彩のバランスを取る模様です。この配置は色の境界を強調し、非常に美しいコントラストを生み出します。
重ね墨(かさねずみ)
緋模様の上に墨が重なる模様。
墨が紅の上に覆いかぶさるように配置され、色の濃淡を強調します。ダイナミックな印象を与える模様として、昭和三色の特徴的なスタイルの一つです。
口墨(くちずみ)
墨が口元や鼻の周りに現れる模様。
昭和三色の顔を特徴づける要素で、顔立ちを引き締める効果があります。顔全体に存在感を持たせるため、好まれる模様の一つです。
大名(だいみょう)
背中に大きな墨模様が広がる模様。
背中を広く覆うことで、力強さを与え、存在感を高めます。品評会でも高く評価されることが多い模様です。
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錦鯉 昭和三色とは
昭和三色の歴史
昭和三色の歴史は、昭和初期にまでさかのぼります。
昭和三色は、1927年(昭和2年)に新潟県で誕生しました。元々は、大正三色(大正サンショク)と呼ばれる品種からの突然変異により生まれたと言われています 。昭和三色は、当時としては斬新な黒い地色に鮮やかな赤と白の模様が加わり、錦鯉の世界に新しい風を吹き込みました。
昭和三色の名前の由来
昭和三色の名前の由来は、昭和の初めに登場し、黒、赤、白の三色が調和していることが由来とされています。
昭和三色と他の錦鯉との違い
昭和三色は、他の錦鯉と異なるいくつかの特徴を持っています。主な違いは、黒い地色に赤と白の模様が施されている点です。例えば、紅白という錦鯉は赤と白の模様が特徴ですが、昭和三色はさらに黒が加わることでより複雑な模様を形成しています 。
昭和三色は、地色の黒がしっかりと浮かび上がっていることで、その上に配置される赤と白の模様がより鮮やかに見えます。この対照的な色合いが、昭和三色を他の錦鯉と一線を画す魅力となっています。
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錦鯉 昭和三色の3つの選び方
1.色と体表を確認して選ぶ
昭和三色を選ぶ時は色の鮮やかさと模様の美しさが最も重要です。黒、赤、白のコントラストがはっきりしている個体が評価されます。特に、黒色は体全体にしっかりとした存在感を持ち、鮮やかな紅と純白とのバランスが整っていることが理想的です。
模様は左右対称である必要はありませんが、全体的に調和が取れていることが望ましいです。また、鯉の体表が滑らかで光沢があり、ヒレや尾がしっかりしていることも確認するポイントです。さらに、元気よく泳いでいるか、飼育環境に適応できているかを確認しましょう。
2.昭和三色の見分け方
昭和三色を見分ける際には、いくつかの基準を考慮する必要があります。特に重要なのは、体の黒い部分がどれだけはっきりしているかです。「墨」と呼ばれる黒色の模様が、体の表面にくっきりと浮かび上がっている個体が理想的です。
また、「紅(べに)」と呼ばれる赤い模様が鮮やかで、色ムラがないことも選ぶ際のポイントです。さらに、模様の配置がバランス良く、体全体に均等に広がっているかどうかを確認することが大切です。
昭和三色は、白い地肌に黒い墨が浮かび上がり、赤い模様が絡み合うことで独特の美しさを形成します。このような特徴を持つ昭和三色を見極めることで、より美しい個体を選ぶことができます
3.養殖業者の質で選ぶ
信頼できる養殖業者を選ぶことも、昭和三色の購入において重要です。業者のホームページを確認し、死着保証や奇形保証などをしているかはしっかりチェックしておきましょう。できれば実際に飼育場を訪問して飼育環境を確認すると良いです。

錦鯉 昭和三色を購入時の注意点
飼育環境(水槽や池)の準備
錦鯉 昭和三色を飼育するためには、適切な環境を整えることが重要です。まず、飼育する池や水槽は十分な大きさが必要です。一般的に、30cm〜40cmさらに成長すると1m近くになることもあるため、広いスペースを確保することが望ましいです。
また、水質の管理も重要で、水温は15度〜25度の間が理想とされています。さらに、水中に酸素を供給するためのエアレーションを設置することで、鯉が健康に育つ環境を作ります。

水合わせをきちんと行う
錦鯉を販売店やネット通販で購入した後は新しい環境(水槽や池)に放流する時に、水合わせは絶対に欠かせません。
水合わせとは、錦鯉が元々いた水と新しい環境の水の温度や水質を徐々に近づけていく作業のことです。これは、錦鯉にとって急激な環境の変化によるストレスを最小限に抑えるために行います。
水合わせを行わずに錦鯉を新しい環境に放すと、魚が強いショックを受けて体調を崩したり、最悪の場合死亡してしまう可能性があります。
