アズーサーフェススキマーのレビュー評価|水槽の油膜対策に最適
グラスサーフェススキマーは吸水パイプと水面のゴミを吸い取るクラウンが一体型になっているパイプ状のスキマーです。
吸水パイプを新たに購入する必要はなくグラスサーフェススキマー1つで水中の吸水と水面のゴミ取りを行なってくれる1つ2役の製品です。
初めて見る人は取り付けが難しいと思っている人もいるかもしれませんが、今つけている吸水パイプをグラスサーフェススキマーに付け替えるだけなので設置は簡単です。
グラスサーフェススキマーは手入れがほぼ必要なく、水中と水面の両方のゴミを取り除ける画期的な商品です。
グラスサーフェススキマーとは
グラスサーフェススキマーの情報 | |
---|---|
製品サイズ | クラウン〜ストレーナーまで10cm パイプ長さは17cm |
正規販売者 | アズー |
対応水槽 | 30cm〜90cm水槽 |
参考価格 | Yahoo! 2886円〜 |
Amazon 2816円〜 | |
楽天市場 3,570円〜 |
水槽の油膜が取れるスキマー
アクアリウムでは水面のゴミとり器具をスキマーと呼びます。
スキマーには自律型の水中モータータイプと吸水パイプと連結したタイプがあります。グラスサーフェススキマーは吸水パイプと連結したタイプで、水面に浮遊する油膜やゴミを吸い取ることができます。
吸水パイプの上部にはクラウンと呼ばれる水面のゴミをキャッチするものを取り付けます。クラウンはプラスチック製なので割りにくい仕様になっています。
クラウンは魚を誤って吸い込まないように隙間を細く調整されています。
サーフェススキマーは吸水パイプが不要
グラスサーフェススキマー自体が吸水パイプの役割を持つため、新たにグラス吸水パイプを購入する必要がありません。そのため、グラスサーフェススキマーに合う内径12mmのホースさえあれば取り付けることができます。
水中モーター式の外部フィルターにはつけられない
水中モーターによる吸水をおこなう外部フィルターにはグラスサーフェススキマーを取り付けることができないので使用できません。
使用できるのはエーハイム2213やバリューエックスパワーフィルターといった呼水式の外部フィルターになります。
呼水式とは、高い位置から低い位置へホースをつなぎ、ホース内の水を満たすことで自動的に水を吸水し、流れを作り出す「サイフォンの原理」のことを指します。呼水式には水中モーターは使いません。
グラスサーフェススキマーを使う6つのメリット
蓋に干渉しない
グラスサーフェススキマーは吸水パイプと同じように水槽のコーナーに取り付けるタイプです。設置箇所を選びやすく蓋に干渉することはないので、水槽の蓋をしっかりして魚の飛び出し防止対策も問題なくおこなえます。
掃除手入れが不要
グラスサーフェススキマーで吸い上げる油膜やゴミは外部フィルターに集まります。そのため、外部フィルターが根詰まりを起こさない限りはグラスサーフェススキマーの手入れは不要です。
水中モーターで動くスキマーは小さなフィルターが根詰まりを起こしやすいため、手入れをしないと機能しなくなります。グラスサーフェススキマーにはそのような煩わしさがないため、運用面は非常に楽というメリットがあります。
水流に影響がない
グラスサーフェススキマーは水面のゴミを取る機能しかありません。そのため、水流は外部フィルターのスペックで決まります。
自律型のスキマーだと、スキマーの水中モーターによって新たな水流を作ったり、水流が強すぎることで使い勝手に困ることがあります。しかし、グラスサーフェススキマーは水流が強すぎたり、余計な水流を作る心配がありません。
価格がリーズナブル
グラスサーフェススキマーは3000円以内で購入できる価格設定です。
ガラス製で見栄えが良いことに加えて、スキマーという機能だけでなく、吸水パイプとしての機能もあります。
単純にガラス製の吸水パイプとスキマーを別々で購入すると合計して4000円〜6000円程度の費用がかかるので、グラスサーフェススキマーを1つ買ってしまった方がお得です。
相場 | |
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ガラス製吸水パイプ | 2,000円〜3,000円 |
自律型スキマー | 2,000円〜3,000円 |
水槽内を圧迫しない
自律型のスキマーは水中モーターを搭載しているため、どうしても水槽内のスペースを取り、圧迫感が生まれてしまいます。しかし、グラスサーフェススキマーは水中モーターが付いてないので、水槽内のレイアウトが圧迫される感覚はありません。
グラスサーフェススキマーの気になるデメリット
付属ゴム吸盤の吸着性が弱い
グラスサーフェススキマーに付属する吸盤はふにゃふにゃしていて少しでも角度がつくと取れてしまいます。ホースの長さからたわみが生じているときは吸着させることはできないので、別のゴム吸盤と取り替えた方が良いです。
油膜などゴミ取りの吸引力は弱め
グラスサーフェススキマーは水中と水面の両方のごみ取りを同時に行うため、吸引力が分散してしまいます。そのため、自律型のスキマーと比べるとどうしても吸引力が弱く感じてしまいます。
したがって、グラスサーフェススキマーを取り付けてすぐ様子を見ても効果を感じられないと思うはずです。
しかし、油膜や水面のゴミはゆっくりですが、確実に収集してくれるので時間を置いてみれば水面が綺麗になっているはずです。実際に取り付け時の写真と1時間経過後の写真は以下の通りです。
水面のゴミを全然取ってくれない時の対処方法
水面のゴミを全然取らなくて効果がないと思っている人はストレーナーの調整が必要です。おそらく水面のゴミを取らないと思っている人はストレーナーの部分が全開状態になっているはずです。
ストレーナーの吸水口が全て開いていると水中の吸引力は確保されますが、水面の吸引力は下がってしまいます。ストレーナーの吸水口を半分ふさいであげると水面の吸水力が上がり、水面のゴミをよく取ってくれるようになります。
外部フィルターのセットのし直しが必要
自律式のスキマーは買ってすぐに取り付けることができますが、グラスサーフェススキマーは吸水パイプと入れ替える必要があるので、外部フィルターのセットをし直さなくてはいけません。
購入時に外部フィルターのメンテナンスも同時にすると思えば、セットをし直す価値を見出すことができますが、立ち上げたばかりの水槽に取り付けるときは少々めんどくさく感じるかもしれません。
他の油膜取りができるスキマーとの比較
ADA ブッパⅡ
参考価格 | 対応水槽 |
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13,000円 | 30cm〜90cm |
ゴミ取り性能 | 掃除頻度 |
中 | 高 |
ADAの特約店のみで購入できる水面に発生する油膜やゴミを取り除ける濾過器です。価格は13000円とスキマーの中では非常に高いです。
ステンレス製で見た目はカッコイイですが、油膜や水面のゴミ取り性能はそこまで高くありません。また、フィルター自体が小さいので大きい水槽になるとすぐに根詰まりを起こします。
さらにステンレス製ゆえに水面に近い接続部分が錆びてしまうという残念なポイントがあります。
コストを抑えるならグラスサーフェススキマー
ブッパ2はADA製品のため、見た目から高級感をレイアウトに与えることができます。しかし、性能は特別良いものではないですし、見方によってはただの鉄製フィルターなのでADAというブランドを知らない人からすれば正直、見た目が良いとは言えません。
水槽を綺麗に見せる意味ではガラス製のサーフェススキマーの方が一般受けは良いに違いありません。また、グラスサーフェススキマーはブッパⅡの4分の1で購入できるのでお財布にも優しいです。
(コトブキ)ユマクリア
参考価格 | 対応水槽 |
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1380円〜 | 30cm〜60cm |
ゴミ取り性能 | 掃除頻度 |
高 | 高 |
1,500円前後で購入出来るコスパの良いスキマーです。吸引力も申し分なく、45cm水槽以下なら十分すぎる性能を発揮します。
60cm水槽でも奥行きがないスリムタイプなら申し分ない濾過性能を発揮します。ただし、奥行きが30cmになるとフィルターが根詰まりを起こしやすくなるので週1でのメンテナンスは必須です。
メンテナンスの手間をなくすならグラスサーフェススキマー
ユマクリアの欠点は濾過フィルターが小さいゆえに掃除頻度が多いという点です。毎回水槽から取り出して掃除して戻す手間はかなり面倒です。
グラスサーフェススキマーならフィルターの根詰まりに悩まされることはないのでメンテナンスが非常に楽になります。価格はユマクリアの方が安いですが、呼水式の外部フィルターを使用しているならグラスサーフェススキマーを使うべきです。
エーハイム スキマー350
参考価格 | 対応水槽 |
---|---|
3,030円〜 | 45cm〜120cm |
ゴミ取り性能 | 掃除頻度 |
高 | 高 |
3000円ほどで購入出来るコスパの良いスキマーです。吸引力が非常に強く大きい水槽での使用は効果絶大です。水流は弱〜強と操作ができますが、30cm水槽の幅だと少し強すぎるので向きません。
60cm以上の水槽で使用するのがおすすめ。大型水槽では安価で導入しやすいメリットを持ちますが、内部のエンペラーが壊れやすいのでコスパが良いとも言いきれません…。
壊れるリスクが低いのはグラスサーフェススキマー
エーハイムスキマー350は内部のエンペラーがとにかく壊れやすいため、1年もてば良い方です。2年以上保っている個体は超レアくらいに思った方が良いくらいです。
グラスサーフェススキマーは自分で割ってしまったという事故を除けば壊れることはありません。似た価格帯の商品ですが、管理の手間やコストを考えるとグラスサーフェススキマーの方がおすすめです。
中華製のサーフェススキマーとの違い
参考価格 | 対応水槽 |
---|---|
2,480円〜 | 30cm〜90cm |
ゴミ取り性能 | 掃除頻度 |
中 | 低 |
Amazonを拠点に模倣品を販売している中華製は作りはほぼ一緒です。しかし、中華製のグラスサーフェススキマーはストレーナー部分だけでも高さが19cmあり、小型水槽には向きません。
アズーのグラスサーフェススキマーはストレーナー部分だけで10cmと小型で幅広い水槽に使うことができます。吸引力は外部フィルターの性能で決まるため、ストレーナーの長さは関係ありません。
中華製の方が500円ほど安い場合がありますが、利便性はアズー製品の方が上回っているので複数の水槽があり、使いまわす可能性があるならアズー製品を買うべきです。
グラスサーフェススキマーは購入すべき人
水槽内をスッキリ見せたい人
グラスサーフェススキマーは吸水パイプと連結しているため、水槽のコーナー周りをスッキリさせることができます。
水槽内に吸水パイプ、排水パイプ、ヒーターやファン、スキマーなど多くの機材を入れていると圧迫感があり、レイアウトも綺麗に見せることができません。
グラスサーフェススキマーなら必要機材のうち1つであるスキマーを減らすことができるので水槽内をスッキリさせることができます。
スキマーの掃除をするのが面倒な人
水中モーターで自律しているスキマーは1週間〜2週間に1回はフィルターのゴミを取り除かないと根詰まりを起こします。これは水槽を管理する上でかなりストレスになるので、できれば掃除頻度を減らしたいと誰もが思うはずです。
グラスサーフェススキマーは外部フィルターの濾過槽に依存するため、自律式のスキマーと違って1週間~2週間ごとに掃除する手間がありません。
水面のごみ取りはしたいけど、スキマーの手入れをするのが面倒な人や疲れてしまった人はグラスサーフェススキマーに乗り換えることをおすすめします。
グラスサーフェススキマーと相性の良い外部フィルター
エーハイム2213
バリューEXフィルター VX-60
バリューEXフィルター VX-75
グラスサーフェススキマーによくある質問
- グラスサーフェススキマーを使っても全然油膜が取れない
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水面のゴミを全然取らなくて効果がないと思っている人はストレーナーの調整が必要です。おそらく水面のゴミを取らないと思っている人はストレーナーの部分が全開状態になっているはずです。詳しくは「水面のゴミを全然取ってくれない時の対処方法」をご覧ください。
- グラスサーフェススキマーを買うべき人は?
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グラスサーフェススキマーを買うべき人は水槽内をスッキリ見せたい人、水中モーターで動くスキマーの掃除をするのが面倒な人や疲れてしまった人です。グラスサーフェススキマーなら吸水パイプと連結しているので見栄えをスッキリさせることができ、さらに毎回スキマーを掃除する必要がなくなります。詳しくは「グラスサーフェススキマーは購入すべき人」でも解説しています。
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