メダカ(ビオトープ)の氷を割る・割らないの判断と氷点下対策
12月〜1月にかけて気温が各所で下がり、夜間に氷点下(マイナス)になることが増えてきます。東京近郊の関東でも寒波が入れば夜間から明け方にかけてマイナス5度になることもあります。
水は0度から凍り始めるので氷点下にならずともビオトープの表面が薄ら凍ることもあります。
結論から言えばメダカ水槽(ビオトープ)にできた氷は割らなくても問題ありません。この記事ではメダカ水槽(ビオトープ)に張った氷を割らなくて良い理由と割った方が良いケースについて解説していきます。
メダカ水槽(ビオトープ)の氷を割らなくて良い理由
酸欠にはならい
メダカ水槽(ビオトープ)の凍結を確認したらメダカの生存を確認しましょう。底の方で影があり、少しでも動いていたら生存確認OKです。死んでいたらひっくり返った姿になっているはずです。
ビオトープに氷が張ると酸素が供給されず死んでしまうのではと考えることがありますが、冬季のメダカは冬眠(活動休止)状態にあるためほとんど動かず酸素消費量がほとんどありません。
そのため、氷が張らない季節もしくは暖かい日まで放置しておいて問題ありません。酸欠になるような水量の場合、おそらく酸欠よりも先に全凍結でメダカごと凍り、死んでしまう可能性の方が高いです。
割っても氷は何度だって張る
何度かビオトープの氷を割って気づくと思いますが、氷は毎日張るので割って取り除くという作業が暖かくなるまで永遠に続くことになります。
割る→メダカが驚く→エネルギー消費を繰り返すことになるので放っておくことが大事というときもあります。地域によって全凍結の可能性がある場合は除きます。
メダカ水槽(ビオトープ)の氷を割ってはいけない理由
メダカを活動させてしまう
ビオトープに張った氷を割るときや取り除くときはメダカがびっくりして動いてしまいます。冷たい水温にいるメダカを驚かせて活動させてしまうとエネルギーを多く消費してしまい越冬に影響が出る可能性があります。
凍結範囲が広がる
氷を割って取り除かず放置しておくとまばらに残った氷を起点に凍結が広がっていきます。(0度以下のとき)本来1cm〜2cmの厚みで済むはずが3cm程度になったり、一部だけ尖って凍るといった状態になることがあります。氷を割ったときは氷を取り除くまでおこないましょう。
メダカ水槽(ビオトープ)の氷を割った方が良いケース
メダカ水槽(ビオトープ)の水深が浅い場合
水深の浅い水槽やトロ船でメダカを飼育している場合は氷を割った方が良いかもしれません。水深が低いと全凍結といって全ての水が凍る可能性があります。全凍結すればメダカも死んでしまいます。
冬場は水が蒸発しやすく水量が下がりがちです。底の深い水槽やトロ舟も水量が減っていれば全凍結のリスクがあります。水量が減っている場合は氷の上から足し水をするか、氷を取り除いてから足し水をしておきましょう。
日中の温度が1度以上かつ太陽に当たる時間がある地域なら氷の上から足し水することで氷を割らずに解消し水量の確保ができます。
メダカを越冬する時に気をつけること
10月末までを目安に餌を多く与える
メダカを越冬させるには十分な栄養を蓄えておく必要があります。10月中なら気温もそれなりにあり、メダカの活動もまだ盛んです。メダカが活発なうちに餌を多く与え肥えさせておくと越冬させやすいです。
11月から気温がガクッと下がる地域が増えるためメダカも動かなくなってきます。動かないメダカに餌を与えてもほとんど食べるどころか、水が汚れて死んでしまうリスクが上がります。
冬場の餌やりはやめてグリーンウォーターを導入して放置しておきましょう。
寒すぎるなら屋内に入れる
寒すぎる地域では全凍結してしまう可能性があります。玄関やガレージに水槽もしくはトロ舟を入れられるなら避難させておくことをおすすめします。屋外で無理矢理の越冬は、達成しても誰も褒めてくれませんので、メダカの命ファーストでいきましょう。
メダカの越冬でよくある質問
- メダカ(ビオトープ)の氷は割るべき?
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メダカの飼育しいてる容器の水量が十分に確保できていれば水面に張った氷を笑なくても問題ありません。逆に水量が確保できていない場合は完全凍結をしてメダカごと凍ってしまう可能性があるので足し水をして溶かすか、割った氷を取り除いて足し水をするといったことをした方が良いです。こちらでは「氷を割るべきシーンと割らなくて良いシーン」について解説しています。
- メダカの越冬対策のおすすめの容器は?
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メダカの越冬対策できる容器は水量が確保できること、保温性があることを基準に選ぶと良いでしょう。発泡スチロールは保温性があり、越冬に向いています。また、水深の深いトロ舟も完全凍結防止には向いています。屋外で必要なアイテムについては「屋外でメダカ飼育に必要なもの」を参照ください。