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メダカにバクテリアが欠かせない3つの理由と定着させる方法

メダカにバクテリアが欠かせない3つの理由

メダカ飼育を成功させる上で水質を安定させることが何よりも大切です。その水質の安定化にはバクテリアは絶対に欠かすことができない要素です。

バクテリアがいないと有害物質のアンモニアや亜硝酸を分解できないので、メダカの突然死や病気の発症、ポツポツ死を引き起こしてしまいます。

この記事ではメダカ飼育にバクテリアが必要な3つの理由とバクテリアを定着させるために守るべき要素について解説しています。

目次

メダカ飼育にバクテリアが必要な3つの理由

水質が安定しやすくなる

バクテリアは水槽内で生活し、有害な物質を分解して水質を安定させる役割を果たしています。

例えば、メダカは排泄物や食べ残したエサからアンモニアを発生させますが、これはメダカにとって猛毒な物質です。しかし、バクテリアがこのアンモニアを分解し、亜硝酸という別の物質に変えてくれます。

さらに亜硝酸もさらに分解され、メダカにとって無害な硝酸塩になります。これによって水槽内の水質が安定し、メダカが健康に生活できる環境が保たれます。

ただし、バクテリアが十分に繁殖し、この役割を果たすようになるまでには約1ヶ月かかります。そのため、水質を良好に保つためには、2週間に1度、水槽の水を1/3交換することが推奨されます。

メダカの餌が増える

メダカが直接バクテリアを食べることはしませんが、メダカの餌になるゾウリムシやタマミジンコなどの餌がバクテリアにあたります。

PSB(光合成細菌)と呼ばれるバクテリア剤がメダカの稚魚育成に好まれる理由はPSBにアミノ酸・ビタミン・ユビキノン・カロチノイドなどの栄養素が含まれているからです。

あくまで補助栄養源のような役割のため餌を与えないと餓死してしまうので注意が必要です。

メダカの生存率が上がる

メダカの死因は水質悪化(アンモニアや亜硝酸)が原因となることが多いです。しかし、バクテリアが十分定着している水槽では水質悪化が起きにくいため、メダカの突然死やポツポツ死を避けることができます。

水槽を立ち上げたばかりの時や、メダカの飼育がうまく行かない人はバクテリア剤を導入することでうまく行くことが多いです。

メダカ飼育でバクテリアを定着させる方法

バクテリア剤を使用する

バイコムスターターキット
バイコムスターターキット

バクテリアが定着していない水槽では魚にとって猛毒なアンモニアが分解されないため、魚が暴れ回ったり、突然死する原因となります。

水槽を立ち上げてからバクテリアを定着させるのには時間がかかります。バクテリア剤は水槽に居ないバクテリアを添加して定着を早めるものです。

バクテリア剤によっては当日に魚を入れても良い結果が出ている商品が年々増えているので、水槽を購入してすぐメダカを鑑賞したい人は合わせてバクテリア剤も必ず購入しましょう。

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砂利やソイルを敷く

バクテリアの定着を早めるなら水槽内に凹凸を多く作ることがポイントです。砂利やソイルは細かな気孔が空いており、そこにバクテリアが定着します。

屋外飼育でも砂利やソイルを敷くだけで水質が安定しやすくなるのでおすすめです。

また、砂利やソイルの敷く厚さは3cm〜5cm程度が理想的です。特に敷くならソイルがおすすめで、バクテリアが定着すればそれを餌とするタマミジンコなども発生しやすくなります。

ろ過フィルターを使う

ろ過フィルターは水槽とは別に循環性の貯水タンクの役割を持ちます。ろ過フィルターを使用すれば、ろ過フィルターの中にある粗めマットや濾材にバクテリアが定着します。

ろ材は多孔質タイプのものがおすすめです。といっても分かりにくいので、パッケージに多孔質やバクテリア定着がしやすいと書かれた商品を選ぶと良いでしょう。

水槽内の汚れが取れなかったり、黄ばみ白濁りがいつまでも取れない場合は、ろ過フィルターが小さすぎてバクテリアが不安定になっている可能性が高いです。

そのため、ろ過フィルターはできるだけ大きな容量のものを選ぶことをおすすめします。

ろ過フィルターの掃除は水道水でもOK

ろ過フィルターの掃除は1ヶ月〜3ヶ月の頻度で行うのが適正です。フィルター掃除は目詰まりを解消してフィルター内の酸欠を改善するのが目的になります。

掃除は粗めマットの汚れを洗い流し、濾過マット(白い方)を交換する程度で問題ありません。

ろ材に溜まったゴミは水道水でささっと洗い流します。カルキ抜きしないとバクテリアが死滅すると言われますが、簡単にすすぐ程度ならほとんど影響はありません。

エアレーションをする

エアレーションをするかしないかでバクテリアの定着速度が違います。エアレーションをすることで水質が安定すると言われる理由はバクテリアが定着しやすくなっているからです。

エアレーションはすればOKではなく、水槽のサイズに合わせて強めることも大切です。ちょっとやりすぎ?と思うくらいがちょうど良いケースがほとんどで、水草水槽においてはco2添加と同時に行うと、水草の育ちも良くなるのでおすすめです。

エアポンプの振動音が気になる人は吊り下げ可能な商品を選び、水槽台の内部につっかえ棒をして吊るすことで音を軽減することができます。

水換えの量を調節する

水換えの量が多いとその分バクテリアが放出されることになります。水槽を立ち上げたばかりの時は水換えの量を1/3程度にとどめることがポイントです。

水槽に色々なレイアウト素材を入れる

バクテリアはあらゆる凸凹に定着するため、ベアタンク(レイアウト素材がなく、魚だけの水槽)のような環境では定着しやすい場所がフィルター内だけとなってしまいます。

したがって、安定した水質を目指すなら水槽内には砂利やソイルを敷き、水草(造花でも良い)や石、流木を入れることをおすすめします。

特に多孔質なレイアウト素材は定着できる面積が増えるので、素焼きの土管なんかもおすすめです。

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この記事を書いた人

アクアリウムTIPSはプロショップをはじめとする多くのアクアリストに閲覧されているサイトです。熱帯魚、水草をはじめとする生体の育成管理ノウハウをはじめ多くの情報をお届け。定期的なコンテスト開催も行い、アクアリストを繋ぐメディアの運営に努めています。

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