メダカ水槽に塩を入れすぎたら危険なボーダーライン
メダカが不調な時に塩水浴をして回復を図るのはよく知られています。
しかし、塩水浴のことをよく知らない、慣れていない人は塩の入れる量に疑心暗鬼になることが多いです。
また、塩水浴をしても死んでしまうメダカもいるので、ひょっとして塩を入れすぎて死んじゃったのかな?と自分を責める人もいるでしょう。
実際に塩水浴で死んでしまう個体は塩の量が原因ではなく、すでに弱りすぎていたり、塩水浴の始め方が悪くてストレスで死んでしまったというケースも考えられます。
この記事ではメダカ水槽に入れすぎたら危険なボーダーラインについて解説していきます。
メダカ水槽に塩を入れすぎよりも気をつけること
塩水浴に必要な量は1Lあたり5g
塩水浴は水槽内の塩分濃度0.5%になるようにします。1Lあたり1gの塩を入れると0.1%になります。つまり、5g入れればおおむね0.5%です。
10Lなら50gの塩を最終的に入れれば良いということになり、それ以下は
塩を入れる速度
塩水浴をするときは時間をかけて塩分濃度を0.5%にしていきます。急に塩を一気に入れると水質変化でメダカが死んでしまうことがあります。
例えば、10Lの水量なら塩の量は50gです。1時間に15gずつ入れて溶かしていくことで3時間弱で規定の塩分濃度にすることができます。心配なら1日目は25gまで、2日目で50g入れきるといった方法でも良いです。
水換えの頻度
水換えは原則として毎日します。
しかし、全て取り替えるのではなく、半分だけ塩水入れ替える方が水質の急変がなく負荷がかかりません。水換えをするときは2Lペットボトルを使って、新しい塩水と古い塩水を入れ替えると濃度が変わらずに水替えすることができます。
症状に塩水浴があっているか
尾ぐされ病や口ぐされ病など、厄介な病気の発生源であるカラムナリス菌は塩分濃度0〜0.5%の環境を好んで増えることがあるため、塩浴だけおこなうのは良くありません。必ずメチレンブルーやエルバージュエースを使って薬浴する必要があります。
メダカ水槽に入れすぎたら危険な塩の量
メダカの体ない塩分濃度は0.9%程度と言われていて、同等の塩分濃度やそれを上回る塩分濃度で塩浴水をするとメダカの水分が体外に出てしまいます。
結果として水分不足となり、死亡してしまうので塩分濃度は0.5%以内を保つことが必須です。
1Lあたり6gを超えると危険
1Lあたり6g以上の塩を入れると危険と思った方が良いです。前述した体内塩分濃度は0.9%なのでそれよりも少なければセーフでは?と思う人もいるかもしれませんが、塩分濃度が高いからといって塩浴水の効果が高まるわけではありません。
水量ごとの必要な塩の量
下記は水量ごとの必要な塩の量です。水量は20cm水槽〜60cm水槽の水量に合わせた量を表記しています。
水量 | 塩の量 |
---|---|
10L | 50g |
12L | 60g |
24L | 120g |
27L | 135g |
50L | 250g |
57L | 285g |
メダカ水槽に塩を入れすぎた時の応急処置
水を半分入れ替える
メダカ水槽に塩を入れ過ぎてしまった場合は、すぐに水を半分入れ替えます。その後の塩分濃度がわからない場合は、不用意に塩を追加したりせず、一度、塩水浴を終わらせた方が良いです。
終わらせる場合は、水質の急変に気をつけなければならないので、約4日間かけて真水に戻していきます。真水に戻した後は再び規定の塩量を守って塩水浴をはじめます。
水を半分入れ替えて塩浴の濃度を50%減らす
水をさらに半分入れ替えて塩浴の濃度を50%減らす
水をさらに半分入れ替えて塩浴の濃度を50%減らす