メダカの尾びれが閉じる時の塩水浴のやり方と期間
メダカの尾びれが扇形に開ききらない場合やヒレに張りがないと感じたらハリ病の初期症状を疑う必要があるので塩浴をする必要があります。
この記事ではメダカの尾びれが閉じた時の塩水浴のやり方や期間、終わらせ方について解説していきます。
メダカの尾びれが閉じる原因
ハリ病の初期症状
メダカの尾びれが閉じる原因の代表的な病気は「ハリ病」です。
ハリ病は放っておくと全てのヒレが閉じ、自力で開くことができず、泳げなくなって死に至ります。
初期症状として見られるのが尾びれが閉じた状態です。扇形型の尾びれがたたみ始めていると感じた時点で塩浴をするのが最も効果的です。
水質が合わないストレス
水質が悪くなっていたり、元いた環境と比べてPHや水温、硬度、酸素量に変動があるとストレスを感じて尾びれが閉じてしまうことがあります。
塩浴をすることで回復が狙えますが、塩浴を終わらせる時は急な水換えはせず、ゆっくり水換えをして慣らす必要があります。
メダカの尾びれが閉じた時の塩水浴のやり方
塩水浴で準備するもの
- 塩(普通のでもOK)
- 塩浴用の容器
- 小さじスプーン
塩
塩水浴は食用の塩でも問題ありません。
ただし、味塩は塩成分に別途旨み成分(化学調味料)が含まれているので使用してはいけません。塩にもさまざまな成分があるので、不安に思う人はメダカのブリードに定評のある塩を選ぶのが無難です。
塩水浴の容器
基本的に塩水浴用の水槽またはバケツが必要です。水草が植っている水槽に塩を入れると水草が枯れてしまい、水質が悪化するのでやめましょう。
水量が6L以上は最低でも必要です。数匹を塩水浴するなら10Lはあった方が良いです。メダカの塩水浴をするなら、治療用として20cm水槽を購入しておくと、その後の魚病薬治療などにも役立ちます。
小さじスプーン
小さじスプーンはすり切りで5gの塩を測ることができます。塩5gで1Lあたりの塩水が作れるので小さじスプーンがあった方が正確に塩の量を測ることができます。水量ごとの塩計算は以下の記事をご覧ください。
塩は一気に全部入れない
塩水浴をするときは時間をかけて塩分濃度を0.5%にしていきます。急に塩を一気に入れると水質変化でメダカが死んでしまうことがあります。
例えば、10Lの水量なら塩の量は50gです。1時間に15gずつ入れて溶かしていくことで3時間弱で規定の塩分濃度にすることができます。心配なら1日目は25gまで、2日目で50g入れきるといった方法でも良いです。
塩水浴をするときは濾過器(フィルター)を使わない
ロカボーイなど濾過機能があると塩分濃度が薄まってしまったり、一定部分に塩分が偏る場合があります。水流を回したいなら水中モーターだけで運用したり、エアレーションだけするようにしましょう。
メダカの塩浴期間と水換えについて
メダカの塩浴期間は約1週間から2週間に設定し、メダカの体調に合わせて行います。水換えは原則として毎日することをおすすめします。
しかし、全て取り替えるのではなく、半分だけ入れ替える方が水質の急変がなく負荷がかかりません。水換えをするときは2Lペットボトルを使って、新しい塩水と古い塩水を入れ替えると濃度が変わらずに水替えすることができます。
2Lペットボトルであらかじめ塩水を作っておけば、正確かつ、スムーズに水替えができるよ!
メダカの塩浴の戻し方・終わらせ方
4日かけて水換えをして戻す
メダカの塩浴を終える際は一気に水換えをせず、徐々に真水に戻す必要があります。初日は半分、翌日はその半分といったように1日ごとに水を半分入れ替えていきましょう。
4日目になると塩分濃度はかなり低いので水を丸ごと入れ替えてしまう、もしくは飼育水槽に戻してあげましょう。より慎重になる場合は真水に戻した後に、飼育水槽との水合わせが良いかもしれませんね。
水を半分入れ替えて塩浴の濃度を50%減らす
水をさらに半分入れ替えて塩浴の濃度を50%減らす
水をさらに半分入れ替えて塩浴の濃度を50%減らす
メダカの尾びれが閉じた時の塩浴期間
塩浴期間の目安は1週間
メダカの尾びれが閉じた時に塩浴をする場合は1週間を塩浴期間として設定し見守りましょう。症状が2日〜3日で治ってもプラス2日〜3日は休息期間として続けた方が良いです。
また1週間の塩浴を過ごしたあとは、1日ごとに50%の水換えを行って終了させる必要があるので、完全に水槽へ戻す期間は全て合わせて11日間と思った方が良いです。
回復しなかったら薬浴する
1週間経っても症状が改善しない、尾びれがさらに閉じて針のようになっている場合は、アグテンやメチレンブルーで薬浴をした方が良いです。