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メダカの日除けにすだれが最適な理由と防腐剤未使用の商品の選び方

メダカ日除けすだれ

屋外飼育でのメダカ容器の暑さ対策に困っている人はすだれの設置がおすすめです。

すだれは通気性が良いため、水面とすだれの間に熱がこもることがなく、効率よく日光の遮断ができます。

また、すだれは暑さ対策だけでなく害虫や害獣からメダカを守ったり、雨による水質急変を防ぐ役割もあります。

しかし、すだれの中にはメダカに害が出る商品があるので選び方を知っておかなければなりません。

目次

屋外飼育のメダカ容器に「すだれ」を使うメリット

直射日光防止で水温の上昇を防げる

あまり知られていませんが、日向と日陰の気温は変わりません。しかし、直射日光が当たる場所と日陰では路面温度が大きく変わります。

路面温度で比較すると天気が良く、気温が高い日では20度くらいの差が生じることもあります。

メダカ容器を地面に直接置いている場合や地面から近いところに置いている場合、さらに熱吸収の高い黒いトロ舟でビオトープを作っている場合は、水温が非常に上がりやすくなるため、すだれで日陰を作ってあげることは夏場の野外飼育では必須です。

こんなビオトープはすだれ必須
  • 容器を地面に直接置いている
  • 地面から近いところに置いている
  • 黒い容器を使っている

水の蒸発を防げる

水温が高く、水面が露出していれば水はどんどん蒸発していきます。しかし、すだれをかけることで水温上昇の抑制と過度な蒸発を防ぐことができます。

とはいえ、すだれを蓋のように掛けていないときは、すだれ無しのときと同じように水の蒸発は早いです。また、完全な蒸発を避けることは出来ないので日々の足し水が不要になることはありません。

数日家を空けるときはすだれで蓋がしてあるとある程度の蒸発が防げて良いね

害虫や害獣からメダカを守れる

メダカの屋外飼育で最も注意すべきなのが、ヤゴやゲンゴロウ系といった害虫や鳥やハクビシン、猫といった害獣による捕食被害です。

動物が侵入できない場所でメダカ飼育をしているといっても虫の侵入を防ぐことは非常に難しいです。

特にゲンゴロウ系は小さいもので1cm程度です。これが飛来して、ビオトープ内に混入してしまえば見つけるのは困難です。

ハイイロゲンゴロウ

害虫によるメダカの捕食スピードは非常に早く、3日程度で10匹程のメダカを平らげることも珍しくありません。

メダカを守る意味でもすだれで蓋をしておくのは非常に効果的です。

雨によるPH急変を防げる

雨が原因となってメダカ容器のPHが急変し、PHショックを起こして変な泳ぎ方をしたり、死んでしまうケースは珍しくありません。

すだれを掛けても雨は入ってきますが、すだれ有りと無しでは流入量が違います。また、大雨でなければ流入速度は和らげることが出来るので容器内の水質変化をある程度抑えることもできます。

雨の日はすだれに傾斜がかかるように掛けてあげることで雨の流入を最小限に留めることが狙えます。

大雨によるメダカの流出を防げる

夏場はゲリラ豪雨や台風によってメダカ容器の容量を超える雨が降ることがあります。

水量が一定を超えると水が抜けていく容器もありますが、あまりに雨量が多いと排水が間に合わず、容器からそのまま水が溢れることも珍しくありません。

雨量が多いことで注意が必要なのはメダカの流出です。

溢れた水と一緒にメダカが流出すると、メダカが死んでしまう可能性もありますが、排水溝などを伝って河川や近所の水田などに放流されてしまう可能性があります。

すだれを掛けておけば流出を防げる可能性が上がります。

大雨の時はメダカ容器を安全な所へ避難させるのが一番だけどね

安価なため、ワンシーズンで交換できる

すだれは100均でも売られています。

屋外ですだれを使うと雨風で劣化して環境によってはカビが生えたり、ボロボロになります。また、虫が卵を産みつけていることもあるのでワンシーズンで交換することをおすすめします。

防腐剤未使用のすだれを選ぶポイント

すだれ

燻蒸(くんじょう)していない商品を選ぶ

燻蒸とは、気体となった薬剤を散布することで防カビや雑菌、害虫を駆除する製法です。すだれの中には燻蒸済みと書かれた商品があります。

燻蒸済みの商品には、すだれに薬剤が染み付いている可能性が高いため、雨や水で濡れた際にメダカ容器やビオトープに微量な薬剤が入り込んで致命的な害を与えてしまうことがあります。

ホームセンターでよく売られている黒みがかった渋いすだれは、「いぶし燻蒸」や「いぶし焼」と書かれていることが多いです。

必ずしも薬剤を使用しているとは限りませんが、いぶし蒸すために使用する材料に農薬などが散布されていた場合、薬剤を使用しているのと変わりありません。

したがって、「燻蒸」や「いぶし焼」と書かれていないすだれを選ぶべきです。

100均のすだれは安価で安全

ダイソーやセリアで販売されているすだれは燻蒸されていないため、安全に使用することができます。

さらに100円で購入できるため、カビが生えたり、劣化してしまっても取り替えるコストがほとんどかかりません。巨大な容器(ビオトープ)でない限りは100均で売られているすだれで十分です。

メダカ容器に使うすだれによくある質問

メダカのすだれはいつからすべき?

メダカを屋外で飼育する場合、水温上昇の対策よりも虫や獣の侵入を防ぐことが重要です。従って、すだれは1年を通して設置することが大切です。

100均のすだれには防腐剤が使われている?

すだれは防カビ・防虫の目的や黒みをつける目的のために燻蒸(くんじょう)という作り方をすることがあります。燻蒸とは、気体となった薬剤を散布することです。

「燻蒸済み」と書かれた商品を選ばなければ防腐剤の心配をしなくて良いでしょう。100均のすだれも同様に燻蒸済みと書かれていなければ、原則として防腐剤が塗布されている心配はないと言えます。

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この記事を書いた人

アクアリウムTIPSはプロショップをはじめとする多くのアクアリストに閲覧されているサイトです。熱帯魚、水草をはじめとする生体の育成管理ノウハウをはじめ多くの情報をお届け。定期的なコンテスト開催も行い、アクアリストを繋ぐメディアの運営に努めています。

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