初心者が読むべき記事
レイアウト集
水草一覧
生体一覧

メダカ水槽にバクテリアを入れすぎると大量死の原因になる

メダカ水槽バクテリア入れ過ぎのリスク

メダカ水槽にバクテリア剤を入れすぎるとどうなるの?という質問をよくされます。

一部のユーザーは、「バクテリアはメダカに無害だから大丈夫」と答えるようですが、これは大きな間違いです。

たしかにバクテリアはメダカに害を与えませんが、バクテリアが有機物を分解する時に発生するアンモニア・亜硝酸や消費酸素量、バクテリアの死骸がメダカに致命的なダメージを与えます。

したがって、メダカ水槽にバクテリア剤を入れすぎた場合はPHショックに気をつけながら水換えをする必要があるのです。

この記事ではバクテリア剤を入れすぎた時のリスクや、入れすぎた後の対処方法を解説します。

目次

バクテリア剤を入れすぎることで起きる事故

酸欠による生体死亡

バクテリア剤を入れすぎることによって起きる事故で代表的なのが酸欠です。バクテリア(詳細は今回は省きます)は、メダカの餌や糞といった有機物を分解する時に酸素を必要とします。

バクテリアを多く入れることで分解スピードが早くなり、結果として酸欠を招いてしまい、メダカもバクテリアも全滅するということが発生します。

もちろん、エアレーションをしていることで酸欠による死亡を回避できますが、エアレーションをしていない水草水槽やビオトープは注意が必要です。

初心者でも分かるメダカの飼い方の...
メダカを酸素なし(ブクブクなし)で飼うリスクとエアレーションの大事さ |アクアリウムTIPS「メダカの飼い方... メダカをブクブク(エアレーショ)なしで飼育することはできますが、水量に対してメダカの飼育数が多いと酸素量が足りずに酸欠で死んでしまったり、酸素不足によるストレスに...

一過性のアンモニアや亜硝酸による中毒

バクテリアが多くいることで有機物の分解が加速します。餌や糞といった有機物を分解して無害化するまでのサイクルの中に、どうしてもアンモニア・亜硝酸が発生してしまいます。

バクテリアの量が過剰でなければ、一時的なアンモニア・亜硝酸の数値が上がるだけでその後は緩やかに数値が計測されなくなります。(バクテリアによって無害である硝酸塩に置き換わるため。)

しかし、バクテリアを入れすぎると一時的にアンモニアや亜硝酸の濃度が増加し、そのタイミングでメダカが中毒死してしまうということが起きえます。

バクテリアの死骸でフィルターが目詰まりする

バクテリア剤を多く入れすぎると先述したように酸欠状態になることが多いため、メダカよりも先にバクテリアが死滅するケースが多いです。

フィルター内にバクテリアの死骸が溜まるとフィルターマットが目詰まりを起こし、ろ過機能や水流が弱まることで水質悪化を起こす可能性があります。

これは水面のゴミを取るサーフェススキマーを使用すると、バクテリアの死骸によってすぐ目詰まりを起こすことを体験することができます。

目詰まりは早いと1日〜2日で起きるので入れすぎた時は水が汚れやすくなることも認知しておくべきです。

メダカ水槽にバクテリア剤を入れすぎた対処方法

水換えをする

シンプルにして最適な対処方法が水換えです。入れすぎたことにすぐに気づいた時は、バクテリア剤が拡散する前にホースで撒いた付近を吸い取ります。

GEXの「高濃度サイクル」といった濁りの強いバクテリア剤なら狙いを定めて吸い取れるので1/3程度の水換えで十分でしょう。

エアレーションを強めにする

水量に対してメダカの数が控えめ、そしてバクテリア剤の量を規定より2倍〜3倍入れてしまったという時はエアレーションを強めにすることで対応できるケースがあります。

とはいえ、もしもの事を考えると水換えをするのが一番おすすめです。

バクテリアの再添加は翌日がおすすめ

バクテリアを入れすぎて水換えをしたとしても、全てを入れ替えた訳ではないため、どの程度バクテリアが残っているか分かりません。

バクテリア剤を入れた日が水槽立ち上げ初日であったとしても1日置いて再添加が理想的です。そもそもバクテリア剤は”あった方が良い”レベルのものなので、バクテリア剤なしでも水作りは可能です。

エアレーションを強めにするだけで水作りが進むのでそこまで過敏になることも無いでしょう。

バクテリアに関する記事はこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アクアリウムTIPSはプロショップをはじめとする多くのアクアリストに閲覧されているサイトです。熱帯魚、水草をはじめとする生体の育成管理ノウハウをはじめ多くの情報をお届け。定期的なコンテスト開催も行い、アクアリストを繋ぐメディアの運営に努めています。

こちらも読まれています

目次