熱帯魚のライトはつけっぱなしで良い?点灯時間は6〜10時間が良い理由
熱帯魚を飼育する上でライトの点灯時間は気をつける必要があります。
ライトをつけっぱなしにすると魚が休む暇がなくなり、ストレスの増加によって病気や突然死の原因につながります。また、電気代が上がったり、コケが増えて景観が損なわれるといったデメリットもあります。
そもそも自然界の日照時間の平均は1年を通して6時間ほどなので、熱帯魚飼育のみなら6時間の点灯時間を確保できれば十分と言えます。
この記事ではつけっぱなしにしてはいけない理由や自動でライトをオンオフにできる方法について紹介しているので参考にご覧ください。
熱帯魚のライトをつけっぱなしにしてはいけない理由
ライトのつけっぱなしは魚のストレスが増加
ライトをつけっぱなしにするということは人間に例えると24時間、日の沈まない屋外にいるのと同じ状態を意味します。
自然界では魚は日が沈めば物陰に隠れて寝ます。魚は水中にいるためまぶたを閉じることはしませんが、暗くなると睡眠状態になり、人が近づいても気づかないこともあります。
つけっぱなしにすると休むことができず、ストレスが増加し病気や突然死を招く原因につながります。
自然界と同じように昼と夜のライフサイクルを作ってあげましょう。
ライトの付け方消し方も気をつける
水槽のライトを時間指定するのは最低限すべきですが、できることなら水槽ライトのオンオフも徐々に明るくしたり暗くできるように機材を用意してあげることが大切です。
いきなり明るくなったり暗くなったりすると魚が驚いて暴れ回って怪我をしたり水槽から飛び出して死んでしまうリスクがあります。
コケが増えて水質悪化につながる
水草などの植物は日照時間が長くなるほど成長したり増殖します。水槽ライトをつけっぱなしにするとコケが発生しやすく、水槽内がコケだらけになって景観が悪くなったり水質悪化に繋がることがあります。
電気代がかかる
水槽ライトをつけっぱなしにすると言わずもがな電気代がかかります。
水槽サイズによって水槽ライトの出力が変わりますが、本来8時間〜12時間の点灯で良いところが24時間稼働になると電気代は2倍になります。
熱帯魚のライトの正しい照明時間
熱帯魚のみなら6時間〜10時間
熱帯魚のみの水槽なら最低で6時間ほどの照明時間を確保する必要があります。6時間の基準は自然界の1年を通した平均日照時間になります(正確には5.25時間です)。
夏至になると最長で約14時間の日照時間になりますが、水槽内で14時間もライトを付けているとコケが多く発生するリスクが大きいので、長くても10時間ほどが理想的です。
水草水槽なら10時間〜12時間
水草水槽の場合は点灯時間が短すぎると水草を綺麗に育てることが困難になります。
熱帯魚の飼育で必要な時間を当てはめると品種によっては光量不足によって枯れたり色が黄ばんでしまったり、赤い水草は赤くならないといった現象が起きます。
水槽で水草を綺麗に育てるなら10時間程の照明時間が必要です。
特に育成を促したい時は12時間以上照らすことも選択に入れても良いですが、コケ(藻)の除去など品質管理が難しくなるので注意が必要です。
熱帯魚ライトを時間で管理する方法
- タイマー付き水槽ライトを使う
- コンセントタイマーを使う
タイマー付き水槽ライトを使う
タイマ水槽ライトにはスイッチを入れることで照明がオンになるライトとタイマー通電によって照明がオンになるライトがあります。
手動によるライトのオンオフは毎日決められた時間に点灯、消灯することが困難です。また、つけ忘れや消し忘れをしてしまうこともあるでしょう。
タイマー付き水槽ライトを使えば自分でライトを時間指定をして自動的にライトのオンオフができるので不規則なリズムを回避できます。また、管理の手間が省けます。
コンセントタイマーを使う
タイマー機能がついている水槽ライトは、数ある水槽ライトを見ても全体で1割に満たないのが実情です。タイマー機能がなくてもコンセントにタイマーをつければ時間指定でオンオフすることができます。
コンセントタイマーの中には水槽ライトの調光機能がついているものもあり、単純なオンオフではなく、10段階で水槽の明るさを調節することができるものもあります。
タイマー付きの水槽ライトおすすめベスト5
タイマー付きの水槽ライトは水槽ライト全体の数で見ると1割にも満たない数しか作られていません。ここでは熱帯魚、水草の育成で失敗しないライトをピックアップして紹介します。
WIKRON 水槽ライト
ルーメン | 1120lm |
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ケルビン | 6500K |
価格相場 | 2799円〜 |
Amazonを主戦場に商品販売するメーカーでいわゆる中華製の水槽ライトです。自動タイマー付きで日の出から日の入りまで再現することができるLEDライトです。あらゆるメーカーの中で指折りのコスパを誇る商品です。
Hygger 水槽ライト
ルーメン | 800lm |
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ケルビン | 7000K |
価格相場 | 2999円〜 |
WIKRONと同じくAmazonを主戦場に販売展開するメーカーで中華製ライトです。自動タイマー付きなためライトひとつで時間管理ができます。
値段が安いわりに水槽の大きさ別に水草育成で必要な光量もクリアできているのでコスパに優れています。
コトブキ工芸 レイマックス
ルーメン | 1880lm |
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ケルビン | 9300K |
価格相場 | 9,900円〜 |
コトブキ工芸のレイマックスシリーズは最低サイズが60cmになるので、45cm以下の水槽には設置ができません。
レイマックスはタイマーで設定した点灯時間に対して最大光量を10等分して日の出、日の入り、真南(太陽が真上にきたこと)を再現することができます。
そのため、魚にとっては自然界と同じような光を浴びることが出来るので点灯や消灯時にびっくりさせることがありません。
Chihiros LED WRGB2
ルーメン | 2300lm |
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価格相場 | 16200円〜 |
ChihirosRGBライトは30cm〜120cmまでのサイズで展開されていて、熱帯魚や水草を色濃く見せることができるライトです。
Chihirosシリーズはスマホと連携してアプリによる調光やタイマー設定をすることができます。設定した時間に合わせて徐々に光量が上がっていき、日の出、日の入り再現することができます。
LEDライトの中でも最高品質に分類されるライトなため値段は高いですが、買って損することはありません。
主電源をタイマーにするおすすめ商品
自分の既に持っているライトをタイマーで管理できるようにしたい!そんな要望にも答えられるのがコンセントタイマーです。
コンセントタイマーにも様々な種類があり、使い勝手や耐久性が変わるのでおすすめの商品を紹介していきます。
アナログ式コンセントタイマー
主電源に差し込むことで作動するアナログ式のタイマーコンセントです。5分置きに時間指定をすることができます。サイズが大きいため、場所によっては挿しにくいデメリットがありますが、安価で昔から人気があります。
アナログ式は当たり外れが多いのが難点だね…
デジタルプログラムタイマー
主電源に差し込んで通電のオンオフをコントロールするコンセントタイマーです。
時間帯のコントロールはもちろんですが、月曜日〜日曜日までの全日指定や月/火/木/日といった変則的な曜日指定も設定ができます。
アナログ式よりも値段が高い傾向にありますが、壊れにくくコンセントにも挿しやすいのでおすすめです。
水作 LEDスマートタイマー
水作ライトアップ専用のタイマーです。ライトアップのコードに中継として入れることで分刻みで時間指定できるようになります。
価格は2500円程度なのでデジタルタイマーと大差ない値段ですが、スマートタイマーは時間指定だけの機能ではありません。
スマートタイマーをつけることで水作ライトアップに調光機能を付与することができるので日の出〜日の入りまでの明るさを自動調整することができるようになります。
既に水作ライトアップを使用している人はライトの買い替えやタイマーコンセントを買うより、スマートタイマーを買って装備した方が機能面、コスト面でも満足できます。
GEXスマートタイム
GEXスマートタイムはGEX製品以外のLEDライトにも対応が可能です(メタルハライドランプやタッチセンサー式のライトには使用不可)。
ただし、水作LEDスマートタイマーと違って調光機能はない点に注意してください。
GEXスマートタイムのメリットは本体からコードが伸びるタイプなのでコンセントに挿しやすいこと、フック付きなので吊り下げて使えることが挙げられます。
また、アダプタから発せられるノイズを防ぐことができるので誤作動による点灯やノイズによって熱帯魚がびっくりすることも防ぐことができます。
他の製品と比べて安くても4000円はするのでかなりコスパは悪いです。設計デザインやGEX信者にはおすすめです。