水槽の水温上昇対策をやるべき理由と効果絶大な下げる方法
毎年5月から気温が上昇し、熱中症対策が必要になってきます。水槽では水温が大きく上昇し、日によっては水温が30度になってしまうこともあります。
急な水温上昇はさまざまなコケやアオコ、油膜が出現する可能性が上がります。また、濾過バクテリアの死滅や飼育している魚が病気になる、酸欠で弱ってしまうといったトラブルが起きます。
したがって、5月からの水温上昇の対策を行うことは必須です。この記事では水温上昇が原因で引き起こすトラブルを詳しく解説しながら水温を下げる方法を紹介していきます。
水槽の温度が上がる時期は?
5月から気温が急上昇
地域によっては30℃超えの予報も
つい先日、関東では26℃を超え4月にして夏日となりました。ウェザーニュースによると、2020年5月から各所で25℃超えを超えてると予報しています。福岡は5月1日(金)から、東京も2日(土)からは25℃を超える夏日の予想です。内陸部では30℃に迫るような所もあり、いきなり夏が来たような暑さが来ると言われています。
水槽内にクーラーなどの準備をしよう
熱帯魚や水草水槽は25〜28℃が飼育適温とも言われがちですが、27〜28くらいになると魚や水草の病気が発生しがちです。また、外の気温が25℃以上になると室内の水槽の温度はそれ以上になることもあります。ゴールデンウィーク期間は水槽の衣替え期間と捉えクーラーや扇風機の設置を検討しましょう。
水槽の水温上昇で起きがちなトラブル
水質悪化が早まる
濾過能力が落ちるというより、高温だと水が汚れやすくなります。冬場と同じ餌やり頻度、水換え頻度だとトラブルにつながりやすいです。トラブルについては主に以下の内容になります。
尾ぐされ病
水温が28℃前後になると尾ぐされ病などの原因菌となるカラムナリス菌が増殖します。調子が悪いと思って塩を入れるとかえって悪化するので要注意です。初期症状であれば水温を下げ、水換えをきちんと行えば薬浴せずとも直すことができます。
コケの大発生
水温が高くなると水草全体の発育が進みますが、コケの発生速度も上がります。スポット状コケはもちろん、アオミドロや糸状コケも発生しやすいです。水温上昇で水質が悪化しやすくなるので、餌の頻度や水換え頻度を見直すことをおすすめします。
シダ病
ハイグロフィラピンナティフィダやミクロソリウムなどがかかりやすい病気です。水温が26〜28℃になると発生しやすく、かかると葉が黄色くなったり、穴が空いたりなどの初期症状が見られます。
放っておくと葉が溶けてしまい、その付近にある水草も同様に枯れていってしまいます。パールグラスやロタラ系の水草も同じように痛みだすので見つけたらすぐに葉をトリミングし感染が拡大しないようにしましょう。
生体によっては死ぬ可能性も
水温上昇・水質悪化は同時に起こりうるものなので、急な変化に耐えられずエビなどの繊細な生体は死んでしまう可能性があります。なんで急に星になったの!?とならないように気をつけましょう。
水槽の水温を下げる方法
水温は24~25℃を目安に設定しましょう。既に水温が従来の温度よりも2〜3℃高くなっている場合は1時間に1℃下げるような感覚で徐々に水温を落としてあげましょう。
クーラーの設置
クーラーはそのまま取り付ける事もできますが、濾過機につなげて使うのが一般的です。ファンと比べて蓋を開けなくて済むので生体の飛び出し防止や水の蒸発防止ができておすすめです。ただし、ファンと比べると価格は高め。
ファン(扇風機)の設置
25℃で止まるサーモスタットが付いた物を選びましょう。水面を揺らして冷やすタイプなので水の蒸発がすごいです。また、蓋を開けて使用しなければならないため、生体の飛び出しのリスクがあります。夏だけ凌ぐ場合は100円ショップでファンの代わりになるミニ扇風機がありますので、そちらで対応しましょう。
凍ったペットボトルを入れる
水温を下げる応急処置として凍ったペットボトルを水槽に入れるという方法があります。水温は確かに下がりますが、一時的であり、数時間もすれば元の水温に戻ってしまうのでこまめに入れ替えなくてはいけません。また、水槽の蓋を開けっぱなしで凍ったペットボトルを入れる場合、水槽から魚が飛び出すリスクもあります。
氷を入れる
水槽に氷を入れることで水温を下げることもできます。しかし、凍ったペットボトルと同じく一時的なものになります。