ドラゴンブルーメダカの作り方と値段・特徴・固定率・販売箇所
ドラゴンブルーメダカとはヒカリ体型でヒレが青く、幼年期は青や緑に光る姿を見ることができます。成魚になると幹之メダカに匹敵するシルバー色を見ることができます。
改良メダカの中でも人気の高い品種で、繁殖による固定率も低いためショップやヤフオクではそこそこ高い金額で販売されています。しかし、誰でも入手できることに変わりないため、ブリーダーと同じように繁殖を楽しむことができます。
この記事ではドラゴンブルーメダカの特徴や値段、飼育のポイントや繁殖・固定率について紹介していきます。※一般的なメダカ飼育の内容も含まれているため、品種に合わせた飼育の工夫は各仕入れブリーダーに聞いたり、独自に検証しながら進めていくことをおすすめします。
ドラゴンブルーメダカの特徴・値段・作り方
ドラゴンブルーメダカの情報 | |
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類似メダカ | ブルーライト幹之 |
大きさ | 3〜4cm |
固定率難易度 | |
参考価格(1匹あたり) | 500円〜 |
ドラゴンブルーメダカの特徴
ドラゴンブルーメダカは、尾がひし形で、背びれが尾と同じ形をしているヒカリ型です。身体の色は光の反射によって青や緑に見えます。
成魚になると銀色になり、ぱっと見は幹之メダカの鉄仮面のようなパキッとした銀色の姿になります。繁殖と固定が難しいメダカなので、ヤフオクでは季節と出品タイミングでは価格が大きく変動することがあります。
ドラゴンブルーメダカの判別方法
ドラゴンブルーメダカでないメダカを見分けるには、体型と体色に注目することが大切です。まず第一にドラゴンブルーメダカは背びれと尾びれが同じ形をしていて、尾びれが菱形になっているヒカリ体型です。また、光の反射によって青や緑に見えることも大きな特徴の一つです。
もしドラゴンブルーメダカと思っていたメダカがヒカリ体型にならないときや、体全体が青や緑でないときは、別の種類のメダカであることを疑った方がよいです。
ドラゴンブルーメダカの作り方と固定率
ドラゴンブルーメダカの繁殖は固定率は3割程度と低い傾向にあるため繁殖は難しいです。
また、ドラゴンブルーメダカの特徴であるヒレの長さを出すには時間がかかります。特徴のないまま出品するとトラブルを引き起こす恐れがあるのでモラルと注意が必要です。
ドラゴンブルーメダカの販売箇所
ドラゴンブルーメダカはネットショップでも購入ができます。優良な個体を求める場合は、アクアショップやメダカ専門店、メダカイベントで実物を見てから購入することをおすすめします。
量販店でも1匹あたりの値段は安い値段設定で300円〜500円とやや高めのメダカです。稚魚も販売の対象となっていますが、オスメスの見分けがむずかしいので、確実なペア希望を求める場合は成魚であることに加えて目利きの効くショップや専門店で購入することをおすすめします。
ドラゴンブルーメダカの寿命
メダカは長生きな魚で、一般的には2年から5年ほどの寿命があります。ただし、適切な飼育方法を行っている場合はさらに長い寿命を達成することがあります。
ドラゴンブルーメダカの飼育の注意点
ドラゴンブルーメダカを容器に移すときは水合わせをする
ドラゴンブルーメダカを購入して水槽に入れるときは、入れる前に水合わせをおこないましょう。メダカは丈夫という観点から水合わせをせずに入れるケースが多々見られます。
水合わせをせずに違う水質の水槽へ入れるとPHショックを起こし、すぐに死んでしまうことがあります。また、水温差があればストレスとなり、病気を発病するリスクにもなります。メダカを健康的に育てるためにも水合わせはきちんと行いましょう。
ドラゴンブルーメダカを飼うことができる容器の種類
ドラゴンブルーメダカを飼育できる容器は設置場所によって形が変わります。室内におすすめできる容器を屋外で使用すると容器が破損してしまう可能性があるので、場所の適性をきちんと理解した上で容器を選ぶようにしましょう。
また、メダカは1匹あたり1L〜2Lの水量を用意しましょう。初めてメダカを飼育する人は、メダカが小さいことに加えて、水槽を見慣れないので、水量が多く感じるかもしれません。しかし、1L〜2Lに対して1匹という数を守らないと水の汚れるスピードが早く、水質悪化を起こしてメダカを死なせてしまう可能性が上がります。人間で例えれば窮屈な水槽は満員電車にいるようなものです。
水換え頻度
メダカは定期的な水換えが必要な魚です。水換えをしないと水質が悪化して、メダカが病気になったり、休止してしまうリスクをかかえることになります。
メダカの水換え頻度は飼育する人によって大きく変わります。例えば、水温や濾過フィルターのサイズ・性能、餌を与える量や水草の有無などが影響します。
一般的にメダカを飼育する上での水換え頻度は、水温が20度から24度のときは、週に1回〜2回の水換えが必要です。また、水温が28度を超える場合は、2日に1回程度の水換えが必要になることもあります。
実際の水換え頻度は、飼育している個体の状態や数、水質を確認して決めることが必要です。メダカ水槽の水換え頻度が高い場合はろ過機能が見合っていない可能性があるので水槽サイズやろ過フィルターのサイズを変えることを検討しましょう。
一般的なメダカの繁殖の仕方
メダカの産卵方法と孵化にかかる日数
メダカは卵を水草に卵を産み付けます。水草でなくても人口水草や粗めマットを細く切って束ねた産卵床といわれるものにも卵を産みつけます。卵は10日程経つと孵化します。
オスとメスの比率
メダカを繁殖させたいときは、オスとメスを用意しますが、メスの方が数が多くなるようにすると繁殖の確率が上がります。
青水(グリーンウォーター)を用意する
青水とはグリーンウォーターとも呼ばれる植物性プランクトンが繁殖した緑色の水のことです。クロレラと呼ばれるプランクトンを濃縮した液を使えば誰でも簡単に青水(グリーンウォーター)を用意することができます。
青水(グリーンウォーター)でメダカを飼育するとプランクトンが餌になるので餓死するリスクをなくすことができます。また、植物性プランクトンは老廃物の分解にも一役買うため水質を良好にたもつことができます。
稚魚の餓死率と水質悪化による死亡リスクを減らせることから青水での飼育が繁殖にはおすすめです。
メダカの卵は魚病薬や水道水で清潔にする
メダカの卵はそのままにしておくとカビが着いてしまい、ダメになってしまうことがあります。メダカの卵が付着した産卵床や水草を別の水槽に移し、魚病薬であるメチレンブルーを薄めて入れておくと、カビを防いで孵化率を上げることができます。
また、無精卵はメチレンブルーの青色に染まる性質があります。無精卵か有精卵か判断するのにもおすすめです。メチレンブルーは毒性の弱い魚病薬なので稚魚が卵からかえっても、そのまま飼育することができ、病気対策もできます。
屋外でドラゴンブルーメダカを飼育する注意点
ドラゴンブルーメダカを屋外で飼うために気をつけること
- 害虫によって食べられてしまう
- 鳥や猫などの害獣に食べられてしまう
- 夏の高水温によるポツポツ死
- 冬の寒さによるポツポツ死
- 大雨による容器からの飛び出し
メダカを外で飼育するときに気をつけるポイントはやや多いです。
野生動物や昆虫の侵入を防ぐ
1つは外部からの食害に気をつける必要があります。鳥や猫といった野生動物は普段、生活地区で見かけなくてもメダカを飼育する水槽やビオトープを設置した途端に集まる事があります。
ビオトープには野生動物の水飲み場になる性質があります。ついでにメダカも食べようとする生き物は多いので食べられないようにネットや蓋をする必要があります。
メダカの食害の被害は動物だけでなく、虫にもあります。例えばトンボが産みつけた卵が孵化して生まれるヤゴは肉食性です。メダカを狙って捕食するため共存はできません。
他にも肉食性のある昆虫は多いので水中に虫が混入や卵を産み付けないようにネットなどで蓋をする必要があります。
夏場は高水温を対策する
夏場は水温が30度〜35度になることも珍しくありません。気温の高い地域では日陰を用意しても水温が30度以上になることがあります。
水温が高くなる小さなビオトープではメダカが耐えられずポツポツと死んでしまうことが多いです。また、水質悪化や酸欠も死因になるので水換え頻度を多くしたり、エアレーションをおこなうことも必要です。
夏場は涼しい場所にビオトープを移動させたり、水流を作ってあげたり、エアレーションをするといった対策が必須です。
冬場は凍結と水質悪化に気をつける
メダカの越冬は簡単です。
メダカは10度を下回ると冬眠状態になり、ほとんど活動しなくなります。気温がガクッと落ちる10月以降からは餌をあたえる頻度を少なくして水質の悪化を予防します。
メダカの活動量自体が下がるので餌もほとんど食べません。食べ残しがあると水質が悪化して死んでしまうリスクが上がります。メダカを越冬させるには越冬できるだけの栄養を蓄えさせる必要があるので9月〜10月は餌を多く与えて太らせると良いです。
また、12月以降の真冬になると容器の水が凍りついてしまい、地域によっては厚さ5cm以上の氷になることもあります。水深の浅い容器ではメダカが凍りついて死んでしまう可能があるので、大きめな容器での飼育と足し水を欠かさないように気をつける必要があります。
大雨による飛び出しを気をつける
台風やスコールが発生する夏場〜秋口は特に注意が必要です。豪雨によって鉢や壺、トロ舟から水が溢れた拍子にメダカが外に流出してしまうことがあります。
毎年台風による豪雨の影響で、屋外飼育をしていたメダカが流されてしまったというブリーダーが現れます。ブリーダーとメダカが可哀想というだけで済めばまだよいですが、改良品種のメダカの放流は環境破壊のリスクがあります。
改良メダカは外来種になるため、放流はしてはいけません。故意(わざと)でなくても同じです。大雨の予報が出ているときは室内に移動させたり、蓋をしたりしてメダカが外部に流れないようにしましょう。
メダカを屋外で飼うのにおすすめの容器
- トロ船や専用プランター
- フレーム付きの水槽
- 睡蓮鉢や壺
屋外で飼うときは容器の耐久性が求められます。
トロ船や専用プランターはプラスチック製ですが、プラスチックの厚みがあり、雨風にさらされても劣化によって砕けることがほとんどありません。しかし、薄いプラスチック容器は縁が割れてしまったり、容器の側面に穴が空いてしまうことがあります。容器が壊れればメダカが死んでしまう可能性が上がるので注意が必要です。
鉢や壺は耐久性が高く、おしゃれに見せやすいのでビオトープを作りたい人にはおすすめの容器です。水槽で管理したいときはフレームレス水槽よりフレーム付き水槽の方が耐久性が高いためおすすめです。
ドラゴンブルーメダカをポンプなしで飼育するリスク
夏場は酸欠で死にやすい
メダカをエアレーション(エアーポンプ)なしで飼育することはできます。しかし、夏場の高水温になると水中の二酸化炭素濃度が上がることで、ろ過バクテリアが死んでしまい、水質悪化が引き起こり、メダカが病気や衰弱により死んでしまうリスクがあります。
メダカの卵に酸素は必要不可欠
メダカの卵は酸素を取り込むことで中にいる稚魚を育てます。そのため、酸素がない状態が続けば卵はダメになってしまいます。
メダカの卵は水面に近い方が酸素を取り込みやすいので、浅い容器に入れるのもおすすめです。エアレーションをして、浅めの容器にも入れることをすれば酸欠による卵の廃棄は防ぐことができます。
メダカの稚魚は酸欠になりやすい
メダカは体が小さいため病気や酸欠によって死んでしまいがちです。稚魚の数が多い水槽ではポンプなしだとポツポツと死んでしまうことがあります。生存率をあげるならエアーポンプはあった方が良いです。
メダカのかかる病気
メダカが体をこすりつけるように泳ぐ、そこにじっとして動かない、斜めに泳いでいる、目が大きくなっているように見える、ウロコが浮いているように見えるといった症状が見られるときは病気の可能性が高いです。
メダカを複数飼育している時は別の容器に病気の疑いがあるメダカを移し、塩浴をおこないましょう。塩浴とは1Lに対して5gの食塩を入れて、0.5%の塩分濃度の水を作って泳がせることです。
塩浴をおこなうと魚にかかる負荷が下がるため、自己治癒力が上がります。病気かな?と思ったタイミングで塩浴をおこなうと早期回復できることがあります。1週間ほど塩浴をさせて元気になれば元の水槽に戻してあげましょう。
メダカの病気の予兆
病気のサイン | 病気 |
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メダカが体を擦り付けるように泳ぐ | 白点病 コショウ病 |
底にじっとして動かない | 転覆病 エラ病 |
斜めに泳いでいる | 転覆病 |
ひっくり返っている | 転覆病 |
目が大きくなっているように見える | ポップアイ |
ウロコが浮いているように見える | 松かさ病 |
傷がついているように見える 赤くなっている 黒いあざのようなものが見える | 赤斑病 |
ずっとぱくぱくしている | 酸欠 エラ病 |
ヒレがバサバサになっている | 尾ぐされ病 |
ドラゴンブルーメダカの飼い方によくある質問
- メダカは何匹で飼うのが理想?
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メダカは2匹からでも飼育することができます。1匹あたりの水量は1L〜2L程度として、メダカの飼う数に合わせて水槽の水量を決めるとよいです。メダカを飼うこと自体が初めての方は小さすぎる水槽はおすすめしません。水量が少なければ水の汚れるスピードが早く、メンテナンスが難しくなり、メダカを殺してしまうリスクがあるからです。10匹程飼いたいときは最低でも16Lの水が入る水槽を選ぶようにしましょう。
- メダカは水道水でも飼える?
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メダカは水道水でも問題なく飼育が可能です。ただし、水道水はカルキ(塩素)が含まれているので、カルキ抜きを使ってから水槽やビオトープに水を入れるようにしましょう。カルキ抜きをしていない水を使い続けるとポツポツと数が減るようにメダカが死んでいく可能性があります。