クラゲ展示世界一「加茂水族館」の見どころを写真付き解説!(所要時間やアクセス・割引情報)
加茂水族館を1分で紹介!
鶴岡市立加茂水族館は山形県鶴岡市にある市営の水族館。2012年にクラゲの展示種類でギネス世界記録を認定されている世界一のクラゲ水族館です。
海水魚、淡水魚の展示はそこまで力を入れておらず、クラゲラボではないかと思えるほどの熱量になる。クラゲ好きは一度は訪れた方が良い水族館と言えます。
入館料は大人1,000円、小中学生500円と市営の中でも若干料金は高め。コロナ禍に入ってからはピークタイムは事前予約制を取るなど制限が掛かっているので事前の確認は必要です。
加茂水族館のアクセスや所要時間
入園料 | 大人10,00円 子供500円(小中学生) 小学生以下無料 |
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営業時間 | 9:30~17:00 最終入館16:00まで |
定休日 | 年中無休 |
同県主要都市・隣県からも車で2〜3時間
鶴岡市立加茂水族館は日本海に面する鶴岡市にあり、同県の中核市である山形市からでも車で2時間ほどかかる。さらに隣県の秋田県や新潟県、茨城県仙台市からでも車で3時間ほどの距離とどこから行っても遠い。
東京から行こうとする場合、6時間から7時間ほどかかることを念頭においた方が良い。(前日入りはほぼ必須かもしれない。)
電車でのアクセスも悪い
同県、山形市からでも電車とバスを乗り継いで3時間近くかかる。さらに東京からだと新幹線も使いつつで4時間〜5時間。こちらもアクセスは悪い。さらに鶴岡市駅からはタクシーで30分ほどかかるので料金もかなりする。
加茂水族館の所要時間は1時間〜1時間半
加茂水族館はクラゲ展示のエリアに差し掛かると流れに時間がかかる。(写真撮影や子供の停滞など含む)そのため、ゆっくり見ようとしなくても割とゆっくり進むことになるので1時間〜1時間ほどは館内を回ることになる。
もちろん2周〜3周することができるので好きなだけ館内に留まって問題はない。(時間指定入場でも閉館まで何時間いても問題なし)
鶴岡市立加茂水族館のフロア案内
館内は途中階段がなく、徐々に地下に潜るような構造でワンフロア構成になっています。川魚の展示から始まり、海水・深海のお魚の展示に繋がり、怒涛のクラゲ展示のルートになります。
クラゲ展示を全て見終えた先に海獣エリア(ひれあし広場)に通じており、催し物があればアザラシやアシカのショーが見れるようです。お土産ショップはひれあし広場と館内入口傍。
目玉となるクラゲアイスは館内入口受付の裏で食べることができます。館内入場先には定食などが食べられるレストランもあるため、時間帯によっては最初にお昼ご飯を食べてから館内を回った方が効率が良いかもしれません。
- 展示エリアは実質2F(ワンフロア)のみ
- 定食などが食べられるレストランあり
- アイスだけなど軽食売店もあり
- お土産ショップは2カ所あり
鶴岡市立加茂水族館(庄内の淡水魚)
地域(庄内)の魚が展示されるエリアから始まります。ヤマメやアユ、ドジョウ、キタノアカヒレタビラなど淡水魚が複数展示。淡水魚の展示エリアはここだけなので少々寂しい気もします。
鶴岡市上下水道浄化センターで養殖された個体が展示されている。(全てが養殖個体)
鶴岡市上下水道浄化センターではSDGsの取り組みの一環として処理水を用いたアユの養殖実験と水耕栽培を令和元年6月から実施。約2000匹の飼育を行い、試食段階では天然物と変わらない評価まで受けているそう。(現在は食の安全安心を確保しながら事業化を目指している)
鶴岡市立加茂水族館(庄内の海水魚)
淡水魚(河魚)の展示はあっという間に終了し、庄内の海水魚たちの展示に。館長が釣った個体も展示に入っているとか。色々な魚が混泳しているが、よくよく見るとそこまで広い水槽でもない。水族館に来た最初の写真スポットとしても人気。
お馴染みのクロダイやホウボウ、フグなどの展示がされている。
展示の先へ行くとイワシではなく、サケの稚魚であるシロザケ(川で孵化した後、海に降った姿)の群生を見ることができる。サケは3〜4年海で成長した後、川に戻り産卵をして生涯を終えるらしい。
シロザケを終え、第二の袋小路となる展示水槽では巨大なミズダコやイソギンチャク、海底に住む生き物を見ることができる。このエリアは寒水なので冷房も結構キツめ。
鶴岡市立加茂水族館(ゴミの展示)
ゴミの展示?と驚かれるかもしれない。あまり海のゴミについて言及する企画は少ない。鶴岡市立加茂水族館では海のゴミアートと合わせ、実際に浮遊するゴミを展示している。クラゲ展示ルートまで並ぶこともあり、時間潰しでも海の環境汚染について考える時間を与えてくれる場所となっている。
海のゴミで作られたアート作品。海のごみで作られた作品のガチャガチャも隣接している。
漂流するゴミたち。「自分の捨てたゴミではないから関係ない」と思うか、「海洋汚染をしないように気をつけなきゃ」と思うかでは大きく異なるだろう。
嵐で飛んでいってしまった物なんかも含まれるかもしれない、異国の地のゴミが流れ着いたものかもしれない。ただ、人間がこれだけ汚している事実には変わりはない。
実際にゴミが海中で留まっている様子、舞い上がる様子を展示したコーナー。中にはゴミに付着するイソギンチャクも。ビニールを誤って食べて死んでしまうウミガメは有名な話だが、綱やロープはアシカやアザラシを無差別に絡みとるゴーストフィッシング現象も起きているそう。
中央にはゴミの展示に合わせてヒトデやウニ、カニ、ヤドカリなどの観察コーナーもある。ヒトデは裏側がどうなっているか覗けるようになっているので見慣れない方は是非。
鶴岡市立加茂水族館(クラネタリウム)
ここからが鶴岡市立加茂水族館のメインエリア「クラネタリウム」になる。相当な数のクラゲが展示しているため、休日に混み合うと自由に動けない場合も。クラゲの勉強会なる20分ほどの解説も行っている。
クラゲは別種で混泳できない?全ての品種ごとに水槽が設けられているため、歩くたび覗く水槽が全て別種のクラゲになっている。
くらげを見ながら一杯?
クラゲを見ながら一杯というのはできないが、バーの如く黒い観察台の上にはさまざまなクラゲの幼体が展示。クラゲの赤ちゃんも拡大して見ることができる。(本当にBARになってたら更に人気でそう)
「クラゲの成長日ごとに並んでいるんだろ?見飽きたぜそういう展示は」と思っていましたが、よく見ると全部違う種類のクラゲでした。圧巻すぎる。繊細な姿で形状が違うクラゲ、数が多いが故に見飽きない。
解説の情報量が尋常じゃない
KURAGE BARから既に気づいているかもしれないが、クラゲに関する情報が壁一面に書かれている。クラゲ展示数世界一だからこその情報量というか愛を感じる。全てを小さな小冊子にすれば売れるのではないかと思うほど。
クラゲガチャは108種
クラゲそれぞれの写真がプリントされた缶バッチのガチャ。1回300円で回せる。写真のクオリティも高くコレクションしたい人には刺さるかも。ガチャ代金はクラゲの餌代に当てられるとのこと。
さりげなく書かれているクラゲの年間餌代が693万円というのに驚き。このクラゲガチャの売り上げは半年でやく150万円ほど。これも1年間にすると約300万円なので意外に凄い。1000円札の両替機があるので1000円冊をたくさん持っていればたくさん回せる。
幻想的なミズクラゲ展示
ミズクラゲが1万匹入った5mになるクラゲドリームシアター。クラゲ展示でマンネリ化してきた最後に圧巻の水槽で声を上げる人も多い。水槽の前は記念写真を撮る人が跡を立たず、人がいない全容を見るのが逆に難しい。
フリー演奏可能なピアノも設置されており、これみよがしに弾ける人はドヤれる場所となっている。(子供が適当にポロンと音を立てる方がクラゲの不規則な動きにピッタリかもしれない。)
鶴岡市立加茂水族館(おもしろスポット)
ひれあし広場
本来、アシカやアザラシがショーをする吹き抜けの空間、ひれあし広場。冬季やお盆休みはショーが開催されないものの、アザラシは外に出ている様子。ちょうど行った時はアザラシも盆休みで全員ゴロゴロしていた。
ショーなんてしなくても十分可愛い。クラゲドリームシアターを抜けた先に見ることができ、上からは海のゴミ展示エリアから覗くことができる。
恋人の聖地?
どっかでも見たことがあるカップルが南京錠をするヤーツ。カプセルに南京錠1個と鍵2つが入っているらしく、クラゲをモチーフとしたオブジェにつけるそうだ。浮遊するクラゲとは対照的にとてつもなく重い愛を感じる。
ちなみに後にクラゲ缶バッチガチャがあるので、「ここで1000円を使うか」「クラゲ缶バッチを3つ買うか」よく考えた方が良い。
日の入りが見れない場所
海水魚展示コーナーの壁沿いに海が見える小窓がある。1か月の日の入り時間が書かれる案内が置かれているが、8月時点の日の入りは6時以降。夏場は日の入りまでが長いので、開館時間中に夕日を見ることはできないということになる。(開館は17時まで)
鶴岡市立加茂水族館の割引情報
団体割引 ※幼児以外の合計人数が10名以上 | 900円 (100円お得) |
小中学生450円 (50円お得) | |
学校行事 ※小中学校が対象(事前申請必須) | 200円 (300円お得) |
学校行事引率(大人料金) ※保護者は対象外 | 500円 (500円お得) |
障害者 ※障害者手帳の提示が必要 | 一般500円 (500円お得) |
小中学生200円 (300円お得) | |
障害者の介助者 ※原則1名まで | 無料 |
老人クラブ ※10名以上で適用・事前に申請が必要 | 500円 (500円お得) |