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すみだ水族館「呼吸でめぐる、水族館」企画展&「自然水景ツアー」に参加してきたレポ

すみだ水族館自然水景ツアー

2月28日まですみだ水族館では「呼吸でめぐる、水族館」という体験型企画が開催されています。(併せて特設企画展示の水槽もあります!)本記事では今回の企画の中で「自然水景」の魅力や維持管理の裏側を紹介してくれるツアーの参加レポートをつらつらと書いてみました。まだ2月19日に開催が予定されているので興味のある方は参考にご覧ください!

アソビューでのチケット購入がお得!

すみだ水族館は、アソビューを通してチケットを予約もしくは当日購入すると入場時にチケット購入で並ばなくて済むほか、館内でのドリンクが安くつくといったプランもあったりします。当日の入場前に電車の中で購入するといった手配も簡単なのでアソビューを有効活用しよう!

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目次

水景ツアーは入口の大型水槽解説から

ADA水景クリエイター#01 「本間 裕介」

今回ツアーのガイドをしてくれたのは日本で5人しか存在しない水景クリエイター本間裕介さん。(ADA所属)水草水槽の生みの親と言っても過言でない天野尚(あまたのたかし)に最も近い男と呼ばれている方です。気軽に質問してOKとのことで、すみだ水族館の広報さんがガンガン質問をしていました。

すみだ水族館の水草水槽

すみだ水族館の看板とも言える入口の大型水槽から解説が始まります。水量約10トンになる大型水槽。水族館では珍しい魚の品種を載せないのが特徴で見たままに感じて欲しい狙いがあるのだとか。

天野尚の自宅にある大型水槽と庭園に魅入られ「すみだ水族館」に制作が決まり、レイアウトは制作時のまま水草の間引きや剪定を繰り返し20年維持を続けてきたという。

東京の水は綺麗ではない

本社を構える新潟の水と比べ、東京の水は数値的にはかなり悪く、水換えをするとむしろ状態が悪くなるとか。したがって、濾過フィルターで水をできるだけ濾したり、水草の持つ力で綺麗な水質をキープしているとのこと。

CO2は水を送る際に合わせて添加しているので、特別機材が見えるわけではないが、配管から出る水をよく見ると気泡があるのがわかる。水槽の手入れは主に化粧砂の入れ替えなど水周りは先述した通り。

世界一のグロッソスティグマ水槽

すみだ水族館の水草水槽

同じく7mに及ぶ横長系の水槽も20年の維持を続けている。これだけの高さのある水槽でグロッソスティグマを綺麗に育てるのは非常に難しく、この環境下において綺麗に育っている作品は世界でこの水槽だけだという。

正面に構える大型水槽と水量は同じく10トン。これには意外。もっと水量が多いのかと思っていました。

後景にある夕景草はトリミングを都度行っていくと茎の根元が貧弱になっていくため、元気な茎を切って植え直すといった差し戻しを行って現状をキープし続けている。グロッソスティグマも定期的に植え直しも行っていて訪れる日によっては間引かれた状態をたまに見ることもできる。

4管理は逆さ吊りの状態で行う

水草の手入れは水槽に入っていじるのではなく、全て上から覗き込む形でする逆さ吊り状態だという。また、管理する時間は営業時間外の夜勤。

質問タイム!

低床水草の植え直しでソイルが舞い上がった時、営業開始に間に合うんですか?

逆算します。砕けた土が舞い上がった際は土を吸い取りながら作業を行ったり、1日で全部作業しないこともあります。

ピンナティフィダなどレイアウト的に巻き付け出来ないと思いますがどう対処しているんですか?

小さい石にピンナを巻き付けて置いています。水流を作ることである程度のストレスがかかり早く活着してくれますよ。逆にピンナなどの水草は水流のないストレスのない場所では活着しません。

垂れ下がるニューラージパールグラスはどのように対処しているんですか?

岩のくぼみにニューラージパールグラスのポットを入れて対応しています。

入口脇にある180水槽は13年の維持

すみだ水族館の水草水槽
すみだ水族館の水草水槽

入口脇にある180cm水槽は手直しも入ったことを踏まえると維持は13年ほどになるという。13年維持し続けるのも異次元。今でも睡蓮科の花がしばし水面を覗かせる姿は美しい。

企画展「緑と呼吸のテラス」

2月28日まで開催されている企画展示。6つの企画水槽と複数のスツールが展示されている。こちらは自然水景ツアーでなくても誰でも見ることができる。

水槽周りの仕組みや備品の大事さ

すみだ水族館企画展
NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYOにも展示されていた

各水槽を見て周り、CO2の機材などの紹介。ADAは長持ちして景観の美しいガラス製品にこだわりを持っているお話や、フレームレス水槽の発祥は天野尚の「インテリアとして」という意思から生まれた話などがありました。

アマノシュリンプ秘話

すみだ水族館企画展
すみだ水族館企画展
本間さんの作品

60cm程の水槽になると人の手による管理が少なくなり、コケを食べる生き物が代わりに掃除をしてくれます。

特にヤマトヌマエビというエビは水槽内で増えないかつ、「コケを掴む力がほかのエビよりも強い」ということからお掃除屋さんとして最も適していると天野尚が推奨し認知が広まったとされ、海外では今もアマノシュリンプという名前で流通しているようです。

テラベースの魅力

テラリウムの魅力

テラリウム・パルダリウムにも適度な風、ミスト添加が必要であること。しかし、実際にポットで管理する際は2〜3日に霧吹きで水を与えるだけで良いという手頃さも解説されていました。

すみだ水族館企画展
食虫植物の捕食の仕方の解説も
すみだ水族館企画展
3つの作品も展示されている
すみだ水族館企画展
すみだ水族館企画展

誰でも始めやすいパルダリウムでDOOAの「しずく」は受け皿に水を入れることでポタポタと水を与えることができる仕組みになっている。ウッドベースにアロマオイルを垂らすことで香りも楽しめる。(持っている人なら知ってる内容)

まとめ:そもそも水景ツアーって何?

現在すみだ水族館では水族館内でのイベントが他にも開催されています。水槽前でヨガをする企画、ミニパウダリウムを制作するワークショップなど。2月28日までとなっているので枠が空いている方は是非申し込まれても良いかもしれません。

水景ツアーは6組限定の抽選枠となっているので次回開催(2月19日)を狙ってみるのも良いかもしれません。※受付開始はまだ公表されていないので公式サイトを要チェックです!

アソビューでのチケット購入がお得!

すみだ水族館は、アソビューを通してチケットを予約もしくは当日購入すると入場時にチケット購入で並ばなくて済むほか、館内でのドリンクが安くつくといったプランもあったりします。当日の入場前に電車の中で購入するといった手配も簡単なのでアソビューを有効活用しよう!

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