

リセットの際は、底に溜まったデトリタス(汚れ)は取り除いた方が良いですが、飼育水(種水)は必ず3分の1程度は残してください。すべて新しい水にすると、冬の間に安定していたバクテリア環境が崩壊し、アンモニアスパイクが発生します。NVボックスのような限られた水量では、特にこの水質変化が致命傷になりますよ。赤玉土を使っているなら、泥状になった部分だけを吸い出し、新しい土を足す程度に留めるのが生物学的にも理にかなっています。
春のメダカ飼育において、冬を越した容器のリセットは繁殖に向けた重要なステップですが、そのタイミングと方法を間違えると、冬眠明けの弱った個体に致命的なダメージを与えてしまいます。掲示板の回答にもあるように、水温の安定とバクテリアの維持が成功の鍵となります。
春のリセットを検討する目安は、日中の最高水温が18度を超え、夜間の最低水温が10度を下回らなくなった時期です。地域差はありますが、一般的には3月下旬から4月中旬が適期となります。水温が15度以下の時期に大規模な水換えを行うと、メダカの代謝が追いつかず、消化不良や水カビ病を誘発するリスクが高まります。リセット前には数日間、天気予報を確認し、寒の戻りがない時期を選定することが重要です。
完全な全換水は避け、古い飼育水を30%から50%程度は再利用するようにします。これにより、水質変化によるショックを和らげ、有益なバクテリアを新しい環境へ引き継ぐことができます。NVボックス13などの小型容器の場合、1匹あたり1L以上の水量を確保できるよう、過密飼育を避けた個体数調整も同時に行いましょう。底砂に赤玉土を使用している場合は、粒が崩れて泥状になった部分のみを交換し、新しい土を追加することで、多孔質構造によるろ過能力を維持できます。
リセット直後のメダカは環境変化により非常にデリケートな状態にあります。導入から2日間は餌を与えず、様子を観察してください。もし個体が底でじっとしていたり、泳ぎが不安定な場合は、0.5%濃度の塩水浴を行うことで、メダカの浸透圧調整を助け、体力の回復を促すことができます。また、春先は病原菌の活動も活発になるため、水換え後1週間は特にポツポツ死が発生しないか、体表に異常がないかを入念にチェックすることが推奨されます。