

メダカの飼育において、最も死亡率が高いのが孵化直後から2週間までの針子(はりこ)と呼ばれる時期です。この時期のポツポツ死を防ぐためには、餓死の防止と水質の安定が不可欠です。Q&Aでも指摘された通り、針子は非常に小さな胃袋しか持たず、常にエネルギーを必要としているため、給餌の頻度が生存率を左右します。
針子は孵化してから2〜3日はヨークサック(栄養の袋)で過ごしますが、それが無くなった瞬間から自力で餌を食べる必要があります。口が極めて小さいため、一般的な成魚用のエサでは大きすぎて食べられません。パウダー状にすり潰した人工飼料や、ゾウリムシなどの生餌を1日3〜5回に分けて与えることが推奨されます。一度に大量に与えると食べ残しが腐敗し、水質悪化を招くため、回数を増やすのがコツです。
植物プランクトンが豊富に含まれたグリーンウォーターは、針子にとって「いつでも食べられるエサの中に住んでいる」状態を作り出します。透明な水での飼育に比べて、餓死のリスクを大幅に低減できます。ただし、色が濃くなりすぎると夜間の酸欠やpHの急激な変化を招くため、底が見える程度の薄い緑色を維持するのが理想的です。
針子のうちは小さなカップやボウルで飼育しがちですが、水量が少ないと外気温の影響をダイレクトに受け、水温が乱高下します。これが針子の体力消耗に繋がります。最低でも5リットル、できれば10〜13リットル程度のNVボックスや発泡スチロール容器を使用し、水質と水温を安定させることが重要です。また、針子は泳ぐ力が弱いため、エアレーションの強い水流は避け、止水に近い状態で管理してください。