

水温差が5度を超えるような急激な変化や、水質の悪化がトリガーになることもありますが、他の個体が元気なら病気というよりは個体の限界でしょう。今すぐできることは、水流を極限まで弱めることと、0.5%の塩分濃度での塩浴です。これは治すためではなく、浸透圧調整の負担を減らして少しでも楽に過ごさせてあげるための緩和ケアと考えてください。無理に薬浴させると、弱った個体にはかえってトドメを刺すことになりかねません。
もし寿命なら、無理に薬は使わないほうがいい。グリーンウォーターに入れて静かな場所で余生を過ごさせてやるのが一番。2年も生きたなら大往生ですよ。種親として使っていた個体なら、その子供たちが元気に育っていることを願うばかりですね。
私は100均のセリアで買ったボウルに飼育水と少しの塩を入れて、隔離して見守りました。最後まで泳ごうとする姿は健気ですよね。無理に餌を食べさせようとせず、水質を汚さないように気をつけてあげてください。お大事に。
メダカが垂直に泳ぐ「立ち泳ぎ」の状態は、飼育者にとって非常にショッキングな光景です。しかし、飼育期間が2年を超えている場合、それは病気というよりも寿命による身体機能の限界であるケースがほとんどです。ここでは、立ち泳ぎの原因と適切な対応について詳しく解説します。
メダカが立ち泳ぎ(頭を上、尾を下にして垂直になる状態)になる主な原因は、浮力を調整する器官である鰾(ひょう)の機能不全です。老齢のメダカは、内臓が弱ることでガス調節ができなくなり、姿勢を維持できなくなります。特に水温が低下する時期や、換水による急激な環境変化が引き金となり、体力を使い果たした個体に現れやすい症状です。2年以上飼育している個体で、背中が曲がってきたり、体色が薄くなったりしている場合は、寿命による衰弱と判断して差し支えありません。
立ち泳ぎを始めたメダカを元の健康な状態に戻すことは困難ですが、少しでも生存期間を延ばし、苦痛を和らげるためには0.5%濃度の塩浴が有効です。水1リットルに対して5gの塩を溶かした飼育水で隔離飼育を行います。メダカの体内塩分濃度は約0.9%であるため、飼育水の塩分濃度を上げることで、皮膚からの浸透圧調整にかかるエネルギー消費を大幅に削減できます。この際、水流(フィルターの吐出口など)は極力弱めるか、エアレーションのみにして、体力の消耗を防ぐことが重要です。
メダカの寿命を最大限に延ばすためには、日々のストレスを最小限に抑える環境作りが不可欠です。適正水温は18℃から28℃ですが、老齢個体にとっては水温の激しい上下が命取りになります。特に屋外飼育では、水量を1匹あたり2L以上確保できる容器(NVボックス等)を使用し、水温変化を緩やかにすることが推奨されます。また、冬場は水温が5℃を下回らないよう、発泡スチロール容器への切り替えや、日当たりの良い場所への移動を検討してください。適切な管理下では、メダカは3年から、稀に4年近く生存することもあります。