ロタラワリッキー(リスのしっぽ)の色揚げ方法|育て方やレイアウトなどを紹介!
この記事ではロタラワリッキー(リスのしっぽ)を育てる上で必要な光量や条件(CO2有りなし)をまとめています。また、ロタラワリッキーを用いたレイアウトについても紹介していますので参考にご覧ください。
ロタラワリッキー(リスのしっぽ)はどんな水草?
ロタラワリッキーの情報 | |
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分類 | ミソハギ科 キカシグサ属 |
学名 | Rotala wallichii |
類似水草 | マヤカ |
別名 | リスのしっぽ |
葉の大きさ | 葉幅1~2mm 葉長2〜3cm 全長20~30cm |
育成難易度 | |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | 中景〜後景 |
温度 | 22〜26度 |
水質 | 5.0〜7.0 |
硬度 | 1〜4 |
二酸化炭素(CO2) | あった方が良い |
光量/照明 | 高い光量が必要 |
増やし方 | 枝分かれ ピンチカット 差し戻し |
参考価格 | Yahoo! 550円〜 |
Amazon 組織培養 1,776円〜 | |
楽天市場 768円〜 |
珍しい黄色系の水草
鉄分と窒素添加に合わせて高い光量によって赤みを増していく水草です。特に赤み帯びるのは先端部分です。ですが、それ以外はそこまで真っ赤にならないので、離れて見ると黄色みのある水草にも見えます。
背丈が短いワリッキーほど赤く見える印象になります。黄色がかった水草を演出したいのであれば背丈を高くしてあげるのが良いでしょう。
別名はリスのしっぽ
単体で見るとリスの尻尾のようであることから、リスのしっぽと呼ばれる事もあります。実際にアクアショップではリスの尻尾という表記で売られていることの方が多いです。ADAの組織培養ではロタラspワリッキーとして販売されています。
ロタラワリッキー(リスのしっぽ)の育てるコツ
ロタラワリッキー(リスのしっぽ)に必要な光量
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
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30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
45cm | 750~1,000lm | 1,500~2,000lm |
60cm | 1,000~2,000lm | 2,550~3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
ロタラワリッキーは高い光量を与える方が色鮮やかになり、より発色が橙色に近づきます。高い光量を与えることで葉の先端は特に赤みがでてきます。逆に光量が低すぎると葉が黒ずんだり、見窄らしい姿になりがちです。
おすすめのLEDライト
品質 | ライト名 | 規格別 詳細 | |||
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水作ライトアップ | |||||
ルーメン | 588〜936lm | ||||
GEXクリアLEDパワーⅢ | |||||
ルーメン | 500~1000lm | ||||
アクロ TRIANGLE LED GROW | |||||
ルーメン | 1000~3000lm | ||||
Chihiros wrgb2 | |||||
ルーメン | 2300~4500lm |
ロタラワリッキー(リスのしっぽ)にCO2は必要
CO2添加なしでも育成はできますが、成長速度が遅くなり綺麗に育てるのは困難になります。ロタラワリッキーを綺麗に成長をさせるにはCO2の添加は必須と言えます。細かな気泡をつけたロタラワリッキーの姿はとても綺麗ですよ。
ロタラワリッキーがいじけたらpHを下げてみよう
いじけるとは成長をうまくしない状態のことを指します。(色乗りが悪かったり、新芽を出してくれなかったり、根を張ってくれなかったり…。)この状態の時にpHを計測してみると良いでしょう。
pHが7台でも育つ時は育ちますが、水質・光量・栄養など噛み合わない時は本当に育ちません。ヤシャブシの実やフウの実またはpHを下げる薬を入れてみると大きく改善する場合があります。(筆者が育てた時は6.7まで下げた時に成長が始まりました。)
ロタラワリッキーの発色を良くするには
先述した通り綺麗に成長させるには二酸化炭素の添加は必須です。さらに発色も考慮するなら栄養も適度に必要になります。アイアン(鉄分)を主に添加するのが良いとされますが、良くわからなければ固形肥料を使うのがベストです。
ロタラワリッキー(リスのしっぽ)の増やし方
ロタラワリッキーはピンチカットと挿し戻しによって増やすことができます。今の水草配置を崩さずボリュームを出したい場合はピンチカット(根元を抜かずにトリミングするだけ)をしてボリュームを出しましょう。本数を増やす、ロタラワリッキーの植える領域を増やす目的がある場合は挿し戻しを行うようにしましょう。
単純なトリミングを指します。ロタラワリッキーを含むロタラなどの有茎草は切った部分から枝分かれのように増えていきます。その性質を利用してカットして増やすことをピンチカットと呼びます。
トリミングした部位(本来なら破棄する草)をそのままソイルに植えることを挿し戻しと言います。茎だけで枯れないの?と思うかもしれませんが、指した部分から根が出てくるので、ほとんどの有茎草は挿し戻しで増やすことができます。挿し戻しは水草のボリュームを増やすだけでなく、生えている領域を増やす目的で行われます。
ロタラワリッキーのトリミング
ロタラワリッキーは長さの調節や溶け始めた葉、白化した葉の剪定をする際にトリミングが必要になります。気になる部分をハサミで切るだけで大丈夫です。あまりモサモサしているとコケの原因にもなるので、時々根元から数本切ってあげるとスッキリします。
ロタラワリッキーに付着するコケの対策
日々の換水で予防は必須
ロタラワリッキーには細かな糸苔が付着しやすく、一度付着してしまうと除去が非常に困難です。苔が付着してしまった時はトリミングして除去したり、ライトの点灯時間を短くするといった対処をとりましょう。
上記の写真のように糸上コケがついてしまうともはや部分的に綺麗にすることは困難です。ヤマトヌマエビやサイアミーズフライングフォックス、シルバーフライングフォックスなどを入れても葉ごと食べられてしまいます。
オキシドールやAPTの除去も不可
苔を除去できるオキシドールやAPTを入れても除去は非常に困難です。苔の付着部分と本来の葉部分が同時に白化してしまい景観が損ねてしまいます。そのまま換水を続けたところで綺麗な状態に戻らないため、根本に近い部分からカットするしかありません。
ロタラワリッキーの枯れる・溶ける原因
葉先が柔らかく食害にあいやすい
苔をガツガツ食べるサイアミーズフライングフォックスやアルビノブッシープレコ、ヤマトヌマエビ(数による)などがいる場合は要注意です。
見た目通りにフワフワしているため、コケ取り生態にとっては格好の餌です。あっという間に「茎しか残らない」ということもありますので、コケ取り生体の入れすぎた水槽では管理が厳しいでしょう。
CO2がないと見窄らしくなる
CO2がない状態だと徐々に禿げていき、最終的に茎だけになってそこから蘇生するのが非常に困難ということになりえます。特に植えたばかりの時にCO2なし、光量少なめ、PH高めといった状態だと根付くことなく溶け始める場合があります。
ロタラワリッキーの流通相場
ネットの価格は1本150円(送料含)
基本売り出し価格は10本で850円前後ですが、送料が含まれると約1500円ほどになります。レイアウトにもよりますが、存在感を出したいのであれば最低でも20本程は欲しいところです。時間などに余裕があれば10本だけ購入し、トリミングによる挿し戻しを行って増やすのが良いでしょう。
フリマアプリ価格は1本50円(送料含)
メルカリなどのフリマアプリでは1本あたり50円の相場となっています。基本的に送料込で売られています。基本的に10本売りがベターですが、5本で売っているケースもあります。最低価格が50円付近とあって売れ残りについては単価30円で売りに出されていることも。
ただ、最近では売り手も少なく、ネットショッピングの流通量も少ないため、今後価格が上がる可能性は充分有り得ます。楽天などのネットショップより圧倒的に安く仕入れることが可能ですが、売りに出ている数も少ないので20〜30本を一気に揃えるのは難しいでしょう。また、プロが育てたものでない場合が殆どですので、コケや病気の原因が混入してる可能性があるのも事実です。
培養カップはあまりお目にかかれない
楽天などのネットショッピングでも培養カップはあまりお目にかかれません。ADAやGrowから出ていることは確認していますが、流通量は少ないようです。1カップあたり1000円ほどなので、見つけたら即買いですね。1番安くクオリティの高い物を求めるなら1番オススメです。
ロタラワリッキーは副業に向いている
ロタラワリッキーは流通量が少ない
ロタラワリッキーは培養カップで売られていることが少ないため、大量入手できる機会が少ないです。また、アクアショップによっては苗売りさえしていません。流通量はあまり多くない水草ですので、一部ユーザーには需要が高いです。
成長が早く出荷しやすい
ロタラですので成長はやはり早いです。ただ、水質管理をきちんとしないと華やかで温かみのある状態になりません。コケ取り生態に任せっきりになると茎が目立つ状態にもなってしまいます。栄養素の添加を怠らず毎日の管理が必要となります。横着する方には少し不向きかもしれません。
単価が高く副業に向いている
ロタラワリッキーは先述した通り、アクアショップなどの流通量が少ない水草なのでネットショッピングでは需要が高めです。さらにいえば、安さを求められるフリマアプリでは一定の需要があります。質さえ問題なければ1本あたり50円で販売しても売れます。売り出す際は「10本〜送料込」という形がポピュラーです。
ロタラワリッキーを使ったレイアウト
色がしっかり乗っているロタラワリッキーは群生するとオレンジ色に見えます。遠目ではオレンジミリオフィラムにも似ているかもしれません。水槽に緑から赤へのグラデーションを生み出したい際におすすめ。