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メダカの飼い方と初心者必見の屋外や室内飼育に必要なもの

メダカの飼い方と必要なもの

メダカは改良メダカの普及によって日本だけでなく、海外でも親しまれている観賞魚の一種です。メダカを飼育して改良品種を生み出したり、改良品種を増やして販売して商売にしたり人によってメダカの楽しみ方がちがいます。

しかし、メダカの飼い方は改良品種であれ基本は一緒です。メダカは1年のライフサイクルの中で子孫を残し死んでしまう一年魚とも言われることがありますが、実際は正しく飼育すると3年〜5年ほど生きることがあります。

メダカは日本の河川にもいるため、丈夫な魚と思われがちですが、水質が悪いとすぐに死んでしまう割とデリケートな魚です。この記事ではメダカを健康的に育てるための飼い方や用意しておくこと、育てる上で注意すべき点、病気の早期発見方法などを紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

メダカ飼育に必要なもの
金魚飼育に必要な水槽サイズ
メダカの飼い方屋外編
メダカの飼い方室内編
目次

メダカを飼う前に知っておきたいこと

メダカの飼い方
メダカの情報
分類メダカ科
学名Oryzias latipes
大きさ3cm〜4cm
寿命2年〜5年
育成難易度
温度冬眠:5度〜10度
活動(低):11〜15度
活動(高):16〜30度
耐熱性:38度
水質PH5.5〜PH8.5
硬度1〜19
繁殖産卵床への産みつけ

メダカの寿命

メダカは長生きな魚で、一般的には2年から5年ほどの寿命があります。ただし、適切な飼育方法を行っている場合はさらに長い寿命を達成することがあります。しかし、ノソブランキウスやアプロケイルスといったメダカの仲間は1年から2年程度の寿命しかないこともあります。

メダカを飼うことができる容器の種類

メダカを飼育できる容器は設置場所によって形が変わります。室内におすすめできる容器を屋外で使用すると容器が破損してしまう可能性があるので、場所の適性をきちんと理解した上で容器を選ぶようにしましょう。

また、メダカは1匹あたり1L〜2Lの水量を用意しましょう。初めてメダカを飼育する人は、メダカが小さいことに加えて、水槽を見慣れないので、水量が多く感じるかもしれません。しかし、1L〜2Lに対して1匹という数を守らないと水の汚れるスピードが早く、水質悪化を起こしてメダカを死なせてしまう可能性が上がります。人間で例えれば窮屈な水槽は満員電車にいるようなものです。

フレームレス水槽(室内)

室内に水槽を設置するときはフレームレス水槽がおすすめ。フレームレス水槽は黒色のプラスチックフレームがなく、見た目がスッキリしておしゃれに見えます。サイズは10cmのものから120cmの巨大なものまであります。

これからメダカを飼育する初心者の方は水量がある程度あった方が管理がしやすく、メダカを死なせるリスクを減らすことができます。おすすめは幅30cm、奥行20cm、高さ25cmの水槽や全てが30cmの長さの30cmキューブ水槽になります。

水槽サイズ数目安水量
幅30cm×奥行20cm10匹〜12匹16L
幅45cm×奥行き30cm10匹〜20匹27L
幅60cm×奥行き30cm10匹〜30匹57L
水槽サイズと水量一覧

金魚鉢・ガラス容器(室内)

金魚鉢として扱われることが多い球形のガラス容器もおすすめです。ボトル水槽とも呼ばれます。小型の球形水槽は多く商品化されていて、水量は4L〜6L程度のものがほとんど。

初めてメダカを飼う人にとってはオシャレに見えますが、3匹〜5匹程度しか飼育することができません。小さな水槽に10匹以上入れると管理が難しく、死なせてしまう可能性が上がるので注意しましょう。

フレーム水槽(屋外)

フレーム水槽はガラスやアクリル板をプラスチックフレームで補強している水槽になります。小学校や施設に置かれていることが多く、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

フレーム水槽はインテリアとしては景観が微妙です。ですが、屋外に置く分には耐久性が高くおすすめです。プランターのようなトロ船や鉢・壺と違って起きやすく、蓋をしやすいという利点があります。

トロ船(屋外)

トロ船は厚めのプラスチックケースで、耐久性が高い利点があります。ホームセンターやアクアショップでも購入ができます。トロ船は繁殖をさせることを目的とした人が利用することが多い容器です。

Tetraなどのアクアメーカーがメダカ飼育を考えて作ったトロ船(プランター)は、一定水量まで水が入ると自然と水が外に排出される設計がされています。また、専用の蓋も売られています。

そのため、大雨でも水が溢れてメダカが外に流れてしまうというリスクを回避することが狙えます。トロ船はサイズが多くあるので、自分の置きたい場所に合わせてピッタリの容器を見つけると良いでしょう。

睡蓮鉢・壺(屋外)

睡蓮鉢や壺もメダカ飼育に最適な容器です。睡蓮鉢はビオトープを作るのにも最適で、春〜夏にかけて睡蓮鉢でビオトープを作る人が増えるほどです。

睡蓮鉢や壺は円形なので、うっかり蹴り飛ばして倒してしまうリスクがあります。置く場所にはゆとりを持った方が良いでしょう。また、水草や流木をレイアウトに用いると蓋をしづらくなり、害獣や害虫対策がむずかしい場合があります。

メダカの水換え頻度

メダカは定期的な水換えが必要な魚です。水換えをしないと水質が悪化して、メダカが病気になったり、休止してしまうリスクをかかえることになります。

メダカの水換え頻度は飼育する人によって大きく変わります。例えば、水温や濾過フィルターのサイズ・性能、餌を与える量や水草の有無などが影響します。

一般的にメダカを飼育する上での水換え頻度は、水温が20度から24度のときは、週に1回〜2回の水換えが必要です。また、水温が28度を超える場合は、2日に1回程度の水換えが必要になることもあります。

実際の水換え頻度は、飼育している個体の状態や数、水質を確認して決めることが必要です。メダカ水槽の水換え頻度が高い場合はろ過機能が見合っていない可能性があるので水槽サイズやろ過フィルターのサイズを変えることを検討しましょう。

初めてメダカを飼った数は?アンケート

初めてメダカを飼ったのは何匹?

メダカの繁殖方法と繁殖の仕方

メダカの卵

メダカの産卵方法と孵化にかかる日数

メダカは卵を水草に卵を産み付けます。水草でなくても人口水草や粗めマットを細く切って束ねた産卵床といわれるものにも卵を産みつけます。卵は10日程経つと孵化します。

メダカの卵を見つけたら容器に移して卵が生まれるまで、無精卵と有精卵の分別をしながら孵化を待ちましょう。また、親魚と隔離しておかないと稚魚が親魚に食べられてしまうことがあります。

オスとメスの比率

メダカを繁殖させたいときは、オスとメスを用意しますが、メスの方が数が多くなるようにすると繁殖の確率が上がります。

産卵床の作り方

メダカの産卵床の使い方

産卵床はアクアメーカーのものを買わなくても100均のセリアに行くことで安くたくさんつくることが出来ます。産卵床に必要なアイテムは「浮き輪」と「産卵床」だけです。詳しくは「メダカ水槽をやる人が100均セリアで絶対買うべきグッズ8選」でも解説しています。

STEP
約1cmだけ残して切り込みを入れる
切り込みを入れる

産卵床は細かく切ってしまうとバラバラになって浮き輪に差し込むことができません。そのため、約1cmだけ幅を残してハサミで切り込みを入れていきます。

切り込みはおおざっぱでよく、幅何cmにしなくてはいけない決まりはありません。写真では大体1cmくらいの間隔で切っています。

STEP
くるくる丸める
くるくる丸める

切り込みを入れたら切っていない部分を軸にして丸めていきます。「産卵床のうきわ」に差し込むため、かなり強め(つぶすように)に丸めていきます。

STEP
うきわに産卵床を押し込む
うきわに産卵床を押し込む

丸めた産卵床をうきわに押し込みます。ちょっと埋め込んだだけだとスポっと抜けてしまうことがあるのでしっかり貫通させるくらいに押し込みましょう。

STEP
完成
完成

これでよく見たことがある産卵床の完成です。セリアのうきわと産卵床をセットで購入すれば210円(税込)で12個作ることができるのでアクアメーカーの商品より超コスパが良いです。

青水(グリーンウォーター)を用意する

青水とはグリーンウォーターのこと

青水とはグリーンウォーターとも呼ばれる植物性プランクトンが繁殖した緑色の水のことです。クロレラと呼ばれるプランクトンを濃縮した液を使えば誰でも簡単に青水(グリーンウォーター)を用意することができます。

青水(グリーンウォーター)でメダカを飼育するとプランクトンが餌になるので餓死するリスクをなくすことができます。また、植物性プランクトンは老廃物の分解にも一役買うため水質を良好にたもつことができます。

稚魚の餓死率と水質悪化による死亡リスクを減らせることから青水での飼育が繁殖にはおすすめです。

メダカの卵は魚病薬や水道水で清潔にする

メダカの卵はそのままにしておくとカビが着いてしまい、ダメになってしまうことがあります。メダカの卵が付着した産卵床や水草を別の水槽に移し、魚病薬であるメチレンブルーを薄めて入れておくと、カビを防いで孵化率を上げることができます。

メダカの卵

また、無精卵はメチレンブルーの青色に染まる性質があります。無精卵か有精卵か判断するのにもおすすめです。メチレンブルーは毒性の弱い魚病薬なので稚魚が卵からかえっても、そのまま飼育することができ、病気対策もできます。

メダカの飼い方・屋外でもおしゃれに見せる方法

メダカを屋外で飼うために気をつけること

  1. 害虫によって食べられてしまう
  2. 鳥や猫などの害獣に食べられてしまう
  3. 夏の高水温によるポツポツ死
  4. 冬の寒さによるポツポツ死
  5. 大雨による容器からの飛び出し

メダカを外で飼育するときに気をつけるポイントはやや多いです。

野生動物や昆虫の侵入を防ぐ

1つは外部からの食害に気をつける必要があります。鳥や猫といった野生動物は普段、生活地区で見かけなくてもメダカを飼育する水槽やビオトープを設置した途端に集まる事があります。

ビオトープには野生動物の水飲み場になる性質があります。ついでにメダカも食べようとする生き物は多いので食べられないようにネットや蓋をする必要があります。

メダカの食害の被害は動物だけでなく、虫にもあります。例えばトンボが産みつけた卵が孵化して生まれるヤゴは肉食性です。メダカを狙って捕食するため共存はできません。

他にも肉食性のある昆虫は多いので水中に虫が混入や卵を産み付けないようにネットなどで蓋をする必要があります。

夏場は高水温を対策する

夏場は水温が30度〜35度になることも珍しくありません。気温の高い地域では日陰を用意しても水温が30度以上になることがあります。

水温が高くなる小さなビオトープではメダカが耐えられずポツポツと死んでしまうことが多いです。また、水質悪化や酸欠も死因にあるので水換え頻度を多くしたり、エアレーションをおこなうことも必要です。

夏場は涼しい場所にビオトープを移動させたり、すだれを掛けたり、水流を作ってあげたり、エアレーションをするといった対策が必須です。

高水温の対策まとめ
  • 涼しい場所に移動
  • すだれをかける
  • 水流をつくる
  • エアレーションをする

冬場は凍結と水質悪化に気をつける

メダカの越冬は簡単です。

メダカは10度を下回ると冬眠状態になり、ほとんど活動しなくなります。気温がガクッと落ちる10月以降からは餌をあたえる頻度を少なくして水質の悪化を予防します。

メダカの活動量自体が下がるので餌もほとんど食べません。食べ残しがあると水質が悪化して死んでしまうリスクが上がります。メダカを越冬させるには越冬できるだけの栄養を蓄えさせる必要があるので9月〜10月は餌を多く与えて太らせると良いです。

また、12月以降の真冬になると容器の水が凍りついてしまい、地域によっては厚さ5cm以上の氷になることもあります。水深の浅い容器ではメダカが凍りついて死んでしまう可能があるので、大きめな容器での飼育と足し水を欠かさないように気をつける必要があります。

大雨による飛び出しを気をつける

台風やスコールが発生する夏場〜秋口は特に注意が必要です。豪雨によって鉢や壺、トロ舟から水が溢れた拍子にメダカが外に流出してしまうことがあります。

毎年台風による豪雨の影響で、屋外飼育をしていたメダカが流されてしまったというブリーダーが現れます。ブリーダーとメダカが可哀想というだけで済めばまだよいですが、改良品種のメダカの放流は環境破壊のリスクがあります。

改良メダカは外来種になるため、放流はしてはいけません。故意(わざと)でなくても同じです。大雨の予報が出ているときは室内に移動させたり、蓋をしたりしてメダカが外部に流れないようにしましょう。

メダカを屋外で飼うために必要なもの

  1. メダカを飼う容器
  2. 低砂(砂利やソイル、赤玉土)
  3. 水草(人工や天然どちらでもOK)
  4. 網やタモ
  5. 水換え用のホース
  6. 水換えや退避するためのバケツ
  7. 水温計
  8. カルキ抜き
  9. 濾過フィルター
  10. 容器を照らすLEDライト
  11. エアレーション(ブクブク)

メダカを飼いたいと思ったら、メダカを飼育できる環境を用意しなくてはいけません。メダカを購入するアクアショップで必要なものを確認しながら選ぶとショップの専門知識も教えてもらえるのでおすすめです。

しかし、ホームセンターで購入するときは専門知識を持っている従業員がいないことが多く、必要なものが揃わない可能性があります。上記に挙げた必要なものは最低限必要なものになるので確認しながら道具を揃えましょう。

ネットで購入して道具をあらかじめ揃えておきたいときは、楽天市場に出店されているcharmを利用するのがおすすめです。charmは商品が安く5000円以上から送料が無料になるので安くまとめてグッズを購入することができます。

メダカを屋外で飼うのにおすすめの容器

  • トロ船や専用プランター
  • フレーム付きの水槽
  • 睡蓮鉢や壺

屋外で飼うときは容器の耐久性が求められます。

トロ船や専用プランターはプラスチック製ですが、プラスチックの厚みがあり、雨風にさらされても劣化によって砕けることがほとんどありません。しかし、薄いプラスチック容器は縁が割れてしまったり、容器の側面に穴が空いてしまうことがあります。容器が壊れればメダカが死んでしまう可能性が上がるので注意が必要です。

鉢や壺は耐久性が高く、おしゃれに見せやすいのでビオトープを作りたい人にはおすすめの容器です。水槽で管理したいときはフレームレス水槽よりフレーム付き水槽の方が耐久性が高いためおすすめです。

メダカを容器に移すときは水合わせをする

メダカを購入して水槽に入れるときは、入れる前に水合わせをおこないましょう。メダカは丈夫という観点から水合わせをせずに入れるケースが多々見られます。

水合わせをせずに違う水質の水槽へ入れるとPHショックを起こし、すぐに死んでしまうことがあります。また、水温差があればストレスとなり、病気を発病するリスクにもなります。メダカを健康的に育てるためにも水合わせはきちんと行いましょう。

水合わせの一例
  1. 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
  2. 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
  3. 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
  4. 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)

上記は水合わせの簡易的な一例になります。PHをより正確に慎重に合わせストレスを軽減させたい場合は点滴法とってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ1滴ずつ水を送り込んで調和せる方法がおすすめです。

屋外飼育での水換え頻度について

屋外に設置したメダカの容器の水換えは1ヶ月に1回を目安にすると良いです。

ただし、屋外では容器の水が蒸発して水が減ってしまうことが多いです。そのため、水を換える頻度よりも補給する頻度の方が多いです。そのため、屋外でメダカを飼うときは、水量の多い容器でない限りは水換えをすることの方が少ないと思って良いです。

蒸発した分だけ容器に水を足すことを「足し水」と呼びますが、足し水をする水は必ずカルキ抜きを使用してから注ぐようにしましょう。

屋外で飼うときの水質について

メダカを屋外で飼うときは水質悪化に気をつける必要があります。メダカは1匹につき最低でも1Lの水量を用意しないと水質が悪くなりやすいです。

1番汚れる原因は餌の与えすぎなので、少量を与えるように心がけましょう。うっかり与えすぎたときは、えさをすくいだし、水換えをするようにしましょう。

夏場は水の蒸発も早く、入れているメダカの数に対して水量が足りず、少しの汚れが致命的になることがあります。基本的に毎日足し水をするのが望ましいです。

メダカの飼い方・室内(屋内)の飼育方法

メダカを屋内で飼うために必要なもの

  1. メダカを飼える水槽や金魚鉢
  2. 低砂(砂利やソイル、赤玉土)
  3. 水草(人工や天然どちらでもOK)
  4. 網やタモ
  5. 水換え用のホース
  6. 水換えや退避するためのバケツ
  7. 水温計
  8. カルキ抜き
  9. 濾過フィルター
  10. 容器を照らすLEDライト
  11. エアレーション(ブクブク)

メダカを飼いたいと思ったら、メダカを飼育できる環境を用意しなくてはいけません。メダカを購入するアクアショップで必要なものを確認しながら選ぶとショップの専門知識も教えてもらえるのでおすすめです。

しかし、ホームセンターで購入するときは専門知識を持っている従業員がいないことが多く、必要なものが揃わない可能性があります。上記に挙げた必要なものは最低限必要なものになるので確認しながら道具を揃えましょう。

ネットで購入して道具をあらかじめ揃えておきたいときは、楽天市場に出店されているcharmを利用するのがおすすめです。charmは商品が安く5000円以上から送料が無料になるので安くまとめてグッズを購入することができます。

屋内飼育では屋外よりもメダカが過ごしやすい水温をつくることができます。エアコンで管理されている部屋ではクーラーやヒーターは不要ですが、エアコンで水温を管理できないところに水槽を置くときは夏場はクーラー、冬場はヒーターの設置をおすすめします。

メダカを屋内で飼うのにおすすめの水槽

水槽サイズ数目安水量
幅30cm×奥行20cm10匹〜12匹16L
幅45cm×奥行き30cm10匹〜20匹27L
幅45cm×奥行き30cm10匹〜20匹27L
幅60cm×奥行き30cm10匹〜30匹57L
水槽サイズと水量一覧

メダカを屋内でオシャレに飼いたい人は球体のガラス水槽やフレームレスの水槽を選ぶと良いです。屋内水槽は小さいもので幅10cmや幅20cmと色々ありますが、小さい水槽になるほど水質悪化しやすくメダカ飼育がむずかしくなります。

メダカ飼育で最適な水量は1匹あたり1L〜2Lです。たとえばメダカを10匹程飼いたいなら、幅30cm、奥行き20cm、高さ25cm程の水槽を選ぶのがおすすめです(16L水槽)。

メダカを容器に移すときは水合わせをする

メダカを購入して水槽に入れるときは、入れる前に水合わせをおこないましょう。水合わせをせずに違う水質の水槽へ入れるとPHショックを起こし、すぐに死んでしまうことがあります。また、水温差があればストレスとなり、病気を発病するリスクにもなります。メダカを健康的に育てるためにも水合わせはきちんと行いましょう。

水合わせの一例
  1. 購入してきた袋を水槽に浮かべる。もしくは同じ温度の水が入ったバケツに袋ごと入れて30分放置。
  2. 袋に2〜3ヶ所穴を開けて導入する水槽に浮かべてさらに30分。(穴の空いた面を水中に)
  3. 袋にハサミを入れて先程よりも水が混ざるようにする。さらに30分放置。
  4. 最後に個体を水槽にうつし、袋の水は袋ごと取り除く。(気にならなければ水も入れて良い)

上記は水合わせの簡易的な一例になります。

より慎重に水合わせをする方法

改良メダカはペアでも非常に高い値段で取引されていることが多いです。せっかく高価なメダカを購入しても、飼い始めてすぐに死なせてしまってはもったいないです。特に大事に育てたいメダカは、簡易的な水合わせではなく、点滴法といってエアチューブを使って飼育水槽から購入した袋へ1滴ずつ水を送り込んでゆっくりPHの差を無くす方法がおすすめです。

屋内飼育での水換え頻度について

メダカの数と水量が見合っていて、ろ過フィルターもきちんと動いて水が綺麗な時は1週間に1回の水換えでも問題ありません。ろ過能力が長けているフィルターを使っている時は2週間に1回の水換えでも問題ないこともあります。

水換えの頻度は人の飼育環境で大きくちがいます。水槽が濁りやすい、油膜が発生する、アオコが出る時は毎日水換えする必要があります。

ただし、それらの問題はバクテリアが定着していない、ろ過フィルターが水槽に見合っていないといったことが原因の可能性が高いです。

屋内で飼うときの水質について

メダカはPH5.5〜8.5とかなり広い範囲で飼うことができます(弱酸性〜中性の水質ということになります)。日本の水道水は地域によって変動はありますが、だいたいはPH5.5〜8.5におさまっていることが多いので過敏になることもないでしょう。

ただし、水道水にはカルキが含まれているのでカルキ抜きは必ず使うようにしましょう(稀にカルキが検出されない地域もあります)。

メダカを飼育する水槽に本物の水草を入れたいときは、PHを7.5より低めにしないと水草が育たないことがあるので注意が必要です。

メダカをポンプなしで飼育するリスク

夏場は酸欠で死にやすい

メダカをポンプなしで育てるリスク

メダカをエアレーション(エアーポンプ)なしで飼育することはできます。しかし、夏場の高水温になると水中の二酸化炭素濃度が上がることで、ろ過バクテリアが死んでしまい、水質悪化が引き起こり、メダカが病気や衰弱により死んでしまうリスクがあります。

メダカの卵に酸素は必要不可欠

メダカの卵は酸素を取り込むことで中にいる稚魚を育てます。そのため、酸素がない状態が続けば卵はダメになってしまいます。

メダカの卵は水面に近い方が酸素を取り込みやすいので、浅い容器に入れるのもおすすめです。エアレーションをして、浅めの容器にも入れることをすれば酸欠による卵の廃棄は防ぐことができます。

メダカの稚魚は酸欠になりやすい

メダカは体が小さいため病気や酸欠によって死んでしまいがちです。稚魚の数が多い水槽ではポンプなしだとポツポツと死んでしまうことがあります。生存率をあげるならエアーポンプはあった方が良いです。

メダカのかかる病気

メダカが体をこすりつけるように泳ぐ、そこにじっとして動かない、斜めに泳いでいる、目が大きくなっているように見える、ウロコが浮いているように見えるといった症状が見られるときは病気の可能性が高いです。

メダカを複数飼育している時は別の容器に病気の疑いがあるメダカを移し、塩浴をおこないましょう。塩浴とは1Lに対して5gの食塩を入れて、0.5%の塩分濃度の水を作って泳がせることです。

塩浴をおこなうと魚にかかる負荷が下がるため、自己治癒力が上がります。病気かな?と思ったタイミングで塩浴をおこなうと早期回復できることがあります。1週間ほど塩浴をさせて元気になれば元の水槽に戻してあげましょう。

針病(ハリ病)

針病(ハリ病)とはヒレが閉じてしまい、尾ビレが針のように鋭い姿になってしまう病気です。針病になるとヒレを使って泳げなくなるため、頭を振るようにしてフラフラと泳ぐようになります。発病から死亡までの時間が非常に短いため、早期発見が大事になります。

メダカの病気の予兆

病気のサイン病気
メダカが体を擦り付けるように泳ぐ白点病
コショウ病
底にじっとして動かない転覆病
エラ病
斜めに泳いでいる転覆病
ひっくり返っている転覆病
目が大きくなっているように見えるポップアイ
ウロコが浮いているように見える松かさ病
傷がついているように見える
赤くなっている
黒いあざのようなものが見える
赤斑病
ずっとぱくぱくしている酸欠
エラ病
ヒレがバサバサになっている尾ぐされ病

メダカの飼い方によくある質問

メダカは何匹で飼うのが理想?

メダカは2匹からでも飼育することができます。1匹あたりの水量は1L〜2L程度として、メダカの飼う数に合わせて水槽の水量を決めるとよいです。メダカを飼うこと自体が初めての方は小さすぎる水槽はおすすめしません。水量が少なければ水の汚れるスピードが早く、メンテナンスが難しくなり、メダカを殺してしまうリスクがあるからです。

10匹程飼いたいときは最低でも16Lの水が入る水槽を選ぶようにしましょう。おすすめの水槽はこちらで詳しく解説しています。

メダカは水道水でも飼える?

メダカは水道水でも問題なく飼育が可能です。ただし、水道水はカルキ(塩素)が含まれているので、カルキ抜きを使ってから水槽やビオトープに水を入れるようにしましょう。カルキ抜きをしていない水を使い続けるとポツポツと数が減るようにメダカが死んでいく可能性があります。

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