GEXメガパワー2045の評価レビュー｜ホースや水中モーターのサイズは？

2023年1月30日

小型外部フィルターの候補に上がるGEXメガパワー2045。他の外部フィルターと比べて3000円前後で購入できる場合もあるなどリーズナブルな視点からも非常に人気がある外部フィルターです。ただ、他の外部フィルターと比べて濾過機能や水流がどれくらいあるか気になるですよね。本記事ではメガパワー2045の評価レビューに加え、掃除頻度のタイミングやろ材に何を入れるべきか？水流はどれくらい強いのかについて紹介していきます。

GEXメガパワー2045の性能

メガパワー2045設置時

メガパワー2045のスペック詳細
適合水槽(目安)	20～45㎝水槽（約10～35ℓ）
定格周波数	50/60Hz共通
定格電圧	AC100V
ろ過槽容量	約1.1ℓ
本体寸法（外寸）	幅15.7cm奥行14.5cm×高さ25.4cm
水中フィルター寸法	幅7.5cm×奥行4.5cm×高さ6.5cm
本体重量	1.5kg以上（水分外）
電源コード長	約1.4ｍ
ホースの太さ	内径8mm/外径12mm
流通相場	2940円〜

参考：GEXメガパワー2045製品仕様

GEXメガパワー2045の濾過能力は？

GEXメガパワー2045は35Lまで対応できると商品説明に書いてあります。35リットル水槽というのは幅45cm×奥行30cm×高さ30cmの水槽を指します。結構でかい水槽ですよね。結論から言うと35リットルには対応しきれません。

実際の対応濾過能力は、メンテナンス頻度を3ヶ月程度とし、幅30cm×奥行20cmの13リットル水槽までと感じます。30cmキューブ水槽は24リットルと10リットル以上も増加するので、これも単体での対応は厳しいです。毎月のメンテナンスをすれば間に合うかもしれませんが、メンテナンス頻度が上がるならもう少しグレードの高い外部フィルターか外付けフィルターを活用した方が良いでしょう。

GEXメガパワー2045は水流調整ができる

メガパワー2045の水流調整 ▲汚くてすみません・・・

GEXメガパワー2045は水モーターに給水速度を調節できるツマミがあります。水流MAX時は小型フィルターとしてはなかなか強いですが、最小の水流は非常に弱く止水域を好む熱帯魚でも問題なく運用することができます。

向いている水槽は？

メガパワー2045を使った水槽レイアウト

GEXメガパワーと合う水槽は先述した濾過性能と水中モーターの大きさから決める必要があります。メガパワー2045の水中モーターはやや大きく、20cm水槽だとかなり圧迫感があります。また、給水ポンプの取り付けの観点から高さがないと水草水槽では使いづらい場合もあります。（ソイルに刺さることになるため）30cm前後の水槽が理想的です。

向き不向き	水槽サイズ	水量
メガパワー2045のスペック詳細
◎	20cmキューブ水槽	12.5Lリットル
◎	幅25×奥行17×高さ21cm	7リットル
◎	幅30cm×奥20cm×高25cm	13リットル
◯	30cmキューブ水槽	25リットル
◎	幅35cm×奥22cm×高28cm	20リットル
◎	幅36cm×奥17cm×高24cm	12リットル
△	幅45×奥30×高30	35リットル
△	幅50cm×奥25.5cm×高34cm	35リットル
△	幅60cm×奥20cm×高28cm	29リットル

GEXメガパワー2045の電気代は1日いくら？

1kWhあたり25円（2021年.全国家庭電気製品公正取引協議会新電力料金目安単価（税込））とした場合、GEXメガパワーの電気消費は3Wなので、1時間あたり0.075円となります。24時間稼働させるので1日あたり1.8円程度。1ヶ月30日計算でも54円程度と経済的です。

GECメガパワー2045の掃除頻度は？

メガパワー2045は空箱に好きな濾材やフィルターを入れて運用することが出来るので、人によって手入れのタイミングが違います。また、水槽内の環境も異なるので人それぞれ。ですが、標準で付属しているフィルターマットやろ過材の交換目安は1ヶ月となっています。ただ実際に1ヶ月使用しても水流が落ちなかったり、水が綺麗な状態を保つことはできるので、掃除するタイミングは以下を参照して独自に決めるのが良いかもしれません。

最近濁りが取れなくなってきた
苔（髭苔、糸苔など）の抑制が難しい
水流が落ちた
本体を揺すったら排水から汚れが溢れた

付属しているメガバイオカーボンは効果があるのかさっぱりでしたが、購入してから2年くらいはゆすいでの使用を繰り返しています。ただの濾過材にしかなっていないので交換の有無に関してもお好みが良いでしょう。

メガパワー2045のホースサイズは？

メガパワー2045のホースサイズは、内径8mm外径12mmの細めのホースになります。小型水槽向けのホースの共通規格なので、細めのホースを選べば基本問題ありません。ホームセンターなどでは柔らかい透明タイプなども購入することができます。

GEXメガパワー2045の評価

メガパワー2045はどんなフィルター？

GEXメガパワー2045の扱いは外部フィルターになります。水中モーターによる給水なので、呼び水が要りません。外付けフィルターと違い、濾過サイクルを水中内で完結できるため、二酸化炭素効率を落とさずに済むので水草水槽に向いています。

底面フィルターとの連結もできる

底面フィルターとメガパワー2045

GEXのマルチベースフィルターと互換性があり連結させることも可能。実際に使ってみて濾過能力が上がったかは微妙なところですが、試してみるのも良いかもしれません。

メガパワー2045は音が少ない

GEXメガパワー2045のおすすめポイントの一つは、音が非常に少ないということ。エア噛みもなく、音を気にしなくて良いのは嬉しいですね。変な音が出る場合は水中モーターになにか詰まっているか、故障なども考えられるので取り外して見てみましょう。

壁に当たる振動音はうるさい

本体の音自体は少ないですが、壁に当たると振動音がうるさいです。吸盤部分は横に傾きやすいのでフィルターマットなどを敷くといった対策が必要です。

壁との隙間はできるだけ作らない方が良い

メガパワー2045音

メガパワー2045の水中モーターは水槽の隅に設置するタイプで、微妙な隙間を生みやすいです。その隙間部分に魚が挟まって死んでしまう事故が多発するので、運転時はフィルターマットなどを挟み魚やエビが挟まれない工夫が不可欠です。

濾過ボックスはサブフィルターにもなる

メガパワー2045とAX-VAXを合体

メガパワー2045の濾過ボックスにはモーターなどの付属品がないため、サブフィルターとして使うことも可能です。同じサイズのホースであれば連結できるので、類似外部フィルターと繋げれば濾過能力を向上させることも可能になります。（連結が多いとその分水流が落ちるので注意。）

掃除が簡単

ダブルタップなど制御する付属品は特にないので、水中モーターを停止し、ホースを取り除ければ本体の掃除をすることが可能です。本体の蓋は捻って取るタイプなので、テトラAX-45plusなどのようにゴムパッキンのズレなども気にしなくて良いのが嬉しいポイント。

縦でも横でも置くことができる

メガパワー2045の最大の利点は濾過ボックスを縦起き、横起きどちらでも良いところです。これにより収納レイアウトの自由度が高まるのは嬉しいですね。濾過機能に影響も特にありません。

類似する外部フィルターとの比較

テトラAX-45plus

テトラから販売されるAX-45plusも価格や性能の面で迷う部分があります。濾材容量は100gほどメガパワー2045の方が多く入るので若干ですが、濾過能力の差があると言えます。ただ、水中モーターはAX-45plusの方が小さくレイアウトの邪魔になりづらいです。

メガパワー2045とAX-VAX45比較

また、水槽へ取り付ける吸盤も大きくブレないため、魚が挟まる事故や異音も解消できます。値段と濾過能力を重視する場合はメガパワー2045。水中モーターの使い勝手や大きさを重視するならAX-45plusが良いでしょう。

水中モーター比較

両者を連結させて使うことも可能

先述したようにメガパワー2045の濾過ボックスだけ使用することもでき、かつAX-45plusのホース規格と一緒なので写真のように2つを連結させて運用することも可能です。水流は小型水槽では十分な量なので問題なく使えます。余っている場合は試してみては？

エーハイム　アクアコンパクト2005

エーハイムアクアコンパクト2005は、ろ材がメガパワーよりも200gほど多く入ります。（ろ過槽自体は1.5L）水中モーターは壁掛け式で取り付けやすいですが、ホースが内径12mm、外径16mと太いので扱いづらいと感じる点もあります。値段は度外視して、単純に濾過能力はメガパワーよりも高いので、こちらを選ぶのもありです。