


クリプトコリネ ウェンティー ブラウンはADAの組織培養だと非常に葉が小さい(1〜3cm程度)ですが、水中に馴染むと徐々に葉が大きくなっていく水草です。
水上葉は緑から深緑と落ち着きのある色合いですが、水中化して強い光を当てて育てることでピンク色がかった色へと変化していく特徴があります。この記事ではクリプトコリネ・ウェンティブラウンの育て方(光量や水質、co2)についてまとめています。
クリプトコリネ ウェンティー ブラウンの情報 | |
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分類 | サトイモ科 クリプトコリネ属 |
学名 | Cryptocoryne wendtii var. brown Cryptocoryne wendtii brown |
類似水草 | クリプトコリネベケッチー |
別名 | ウォータートランペット ウェンティーブラウン |
葉の大きさ | 水上1〜4cm 水中5〜20cm |
育成難易度 | |
成長速度 | ゆっくり |
レイアウト配置 | 中景〜後景 |
温度 | 22〜26度 |
水質 | 5.5〜7.5 |
硬度 | 1〜4 |
二酸化炭素(CO2) | なくても育つ |
光量/照明 | 普通 |
増やし方 | 株分け ランナー |
参考価格 | Yahoo!ショッピング 一束770円〜 |
Amazon 一束1,498円〜 | |
楽天市場 一束1,210円〜 |
クリプトコリネ ウェンティー ブラウンはみずくさの森などの組織培養(カップ)でも販売されています。3cm程度の子株の集合体ですが、水中に入れ徐々に馴染んでいくと葉の大きさは20cm前後にまでなることがあります。
クリプトコリネルーケンスやクリプトコリネべケッチーといった前景で使えるクリプトコリネもあることからウェンティブラウンも前景に使えるかもと思うかもしれません。しかし、大きくなることを考慮すると前景には向いていない事が分かります。
水中化すると葉が赤みをおび、水上葉よりも肥大化していきます。株分けして増やすという認識が強いですが、ランナーを伸ばして育つ力も持っており、放っておいても写真のように隙間なく群生させることもできます。
クリプトコリネウェンティブラウンは背丈がないので中景のワンポイントや後景草の根元隠しに起用できる水草です。ただ、水槽内で育てていると葉っぱが肥大化しがちなので、小さなレイアウト素材周りの目隠し代りとして起用するとレイアウト素材ごと隠してしまうので注意しましょう。
クリプトコリネウェンティブラウンは丈夫な部類に属するので初心者でも育てやすい水草です。ただ、水上葉から水槽内で育てるのはどの種でも若干ハードルが上がるものなので水中葉のウェンティブラウンを選ぶようにしましょう。大きくなるので横30×奥20以上の水槽をおすすめします。
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
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30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
45cm | 750~1,000lm | 1,500~2,000lm |
60cm | 1,000~2,000lm | 2,550~3,000lm |
クリプトコリネ・ウェンティブラウン陰性水草なので、あまり高い光量がなくても育てることができます。ブセファランドラといった一部の陰性水草は光量が高すぎると葉が縮んだり色飛びすることがありますが、クリプトコリネ・ウェンティブラウンはそんなことはないでしょう。
品質 | ライト名 | 規格別 詳細 | |||
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![]() | 水作ライトアップ | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 588〜936lm | ||||
![]() | GEXクリアLEDパワーⅢ | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 500~1000lm | ||||
![]() | アクロ TRIANGLE LED GROW | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 1000~3000lm | ||||
![]() | Chihiros wrgb2 | ![]() | ![]() | ![]() | |
ルーメン | 2300~4500lm |
クリプトコリネ ウェンティー ブラウンは成長の遅い水草なため、水上葉から水中葉に移り変えなければいけない時など、変化にスムーズに対応させるにはco2の添加が必須と言えます。
水中株をそのまま水槽内に持ち込む場合は大きな変化がないのでco2なしでの育成も無理ではないでしょう。ただし、葉の溶け始めなどの不調が見られた場合はco2を入れた方が良いでしょう。
ウェンティブラウンは丈夫な品種なのでソイルでも砂利でもどちらでも良いでしょう。低すぎるpHは好まないのでソイル+砂利やキメの細かいサンドを併用するのもあり。といってもレイアウトによりけりですが。
ウェンティブラウンの葉が溶け始めたら次々に伝染していく傾向にあります。(葉が重なり合うように増えていくため、移りやすいのかもしれませんが)少しでも溶け始めたり痛んでいる葉があれば茎部分から切って除去するのが良いでしょう。
また、成長するとコケやエビなどの糞が溜まりがちなのでトリミングして間引いてあげる時があっても良いです。
クリプトコリネ・ウェンティブラウンはランナーのように根が広がりその部分から茎が伸長して葉を展開していきます。放っておいても緩やかに増えていきます。
よりスピーディに株を増やしたい場合は2枚〜3枚ついた状態で株分けをしソイルに植え込むことで増やすことができます。水槽を立ち上げたばかりの時など水質が安定するまでの間は株分けしたウェンティブラウンが溶けていくことがあります。溶けても焦らず、悪い葉を取り除きながら見守っていくと大体は蘇生して新芽を新たに展開するようになります。