スネールキラースネールが動かない理由は?繁殖やデメリット、カワコザラガイとの相性を紹介
スネールを捕食する肉食貝であるキラースネール。繁殖力はあまりなく、スネールを駆除するのに定評があります。この記事ではスネールキラースネールのスネール駆除効果と繁殖について解説しています。
スネールキラースネールの特徴
スネールキラースネールの情報 | |
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分類 | ムシロガイ科 |
学名 | Anentome helena |
別名 | キラースネール アサシンスネール |
大きさ | 2~3cm |
寿命 | 不明 |
育成難易度 | |
温度 | 18〜28度 |
水質 | 6.0〜8.0 |
硬度 | 2〜15 |
繁殖 | 産み付け |
参考価格 | 200円〜 |
スネールを捕食する肉食貝
スネールキラースネールはカワコザラガイやラムズホーンなどの貝を好んで食べるほか、エビの抜け殻や魚の死骸なども食べる肉食貝です。カワコザラガイやヒラマキガイの駆除役として導入されることが多いです。
水質が悪いと水面に浮く
キラースネールは水質が悪化すると水槽上部に移動したり、水面を漂うことがあります。アンモニアや亜硝酸塩の数値が上がるとからに閉じこもって動かなくなる場合もあるようです。(そこまで劣悪な環境は中々用意することが難しいと思いますが)
日中はあまり動かない夜行性
キラースネールはLEDライト点灯時は暗いところに移動したり、岩にハマってピクリとも動かないことが多いです。ライトを消すと動き回ったり砂から出てくる傾向にあります。ただ、餌がある場合は昼夜問わず動き回るので個体や飼育環境によって変化するように見受けられます。
導入直後は動かない
キラースネールは水槽に入れてすぐさま動き出すことはあまりありません。個体によってはすぐに動き回る事がありますが、ほとんどのキラースネールは全く動かないか、土に潜ってしまう、暗い所へ行って隠れてしまう行動を起こします。実際にスネールを捕食し始めるのは数日後である場合があります。
1年経過しても繁殖せず
キラースネールは1年間3匹飼育しても繁殖することはありませんでした。導入したことでキラースネールが増殖してスネール除去ができなくなるということは滅多にないのでスネール対策としておすすめです。
スネールキラースネールのメリット
スネール駆除に役立つ
スネールキラースネールはスネールを食べる魚を水槽に入れられない場合に候補に上がってくる生体です。シュリンプ水槽ではバジスバジスやチェリーバルブなど入れられないのでスネールキラースネールを代打として入れる例は珍しくありません。貝ならではのメリットと言えます。
繁殖力は強くない
スネールキラースネールは貝の中でも繁殖力は低いので水槽内に複数体入れなければ爆殖することはないでしょう。小型水槽なら2匹以下でも3週間程度で駆除することが可能です。繁殖行動が少ないので増やすのも逆に難しいと思う人も多いくらいのレベルなので入れることに神経質になる事はないです。
スネールキラースネールのデメリット
稚貝は食べない
スネールキラーはカワコザラガイなどの害虫を食べてくれる情報はどこでも知られていますが、生まれたてなどの小さな貝は食べない事はあまり知られていません。サイズが小さかったり、他に食べるものがあると割とスルーされがちなので人の手で駆除する必要もあるという事は認知しておくと良いでしょう。
貝殻までは食べない
スネールキラーは貝殻までは食べません。中身のみを食べるので貝殻は散ったまま。そのまま放置しておいても景観が損なわれるだけなので水替えの際に吸い出しましょう。
駆除効果を感じるまでに時間がかかる
キラースネールは貝を食べる魚と比べて駆除速度は遅いのでスネールの量によってはかなり長い時間が必要になります。(長い時間というのは1ヶ月以上)
キラースネールの飼育注意点
ヒーターの火傷に注意
貝類は割とヒーターの癒着によって火傷をして死んでしまうケースが多々ありますが、キラースネールも同様の事故は起きやすいので冬場は注意が必要です。
ラムズなども食べられる
コケ対策や鑑賞の一部としてレッドラムズホーンを飼わている方もいると思いますが、スネールキラースネールはラムズも食べてしまいます。カワコザラガイとラムズホーンを比べるとラムズホーンの方が大きいので先に捕食される可能性は高いです。
アカムシが好物で食べる速度が早い
スネールだから魚向けの餌には興味がないと思いきや、アカムシへの食いつきがとても良いです。トゲウナギなどの隠れてなかなか出てこないような熱帯魚と同じ水槽に入れる場合、先にアカムシを平らげてしまう場合もあります。餌への執着の少ない熱帯魚との混泳はおすすめできません。
キラースネールのオスメスの見分け方
実質不可能
キラースネールのオスとメスは異体であると言われていますが外見での見分けは不可能です。繁殖力も低いので繁殖を狙いたい場合は小さな水槽で根気よく複数飼いするしかなさそうです。
キラースネールにもコミュニティがある?
スネールキラースネールを複数飼いしていると餌を食べる時、寝る時を共に行動する個体も現れてきます。一緒に休眠している時は完全にくっついているので共食いか?と思ってしまいますが、ただくっついているだけの様子。キラースネールにもコミュニティがあるのかもしれませんね。
キラースネールまとめ
スネール対策にはおすすめ!
駆除速度が遅いと言ってもスネールを食べる魚と比べ、人工飼料ばかりに食いつくということがないので、確実性はキラースネールの方が上に感じます。小さい魚やエビ水槽にも導入しやすく管理も簡単なのでカワコザラガイなどのスネールに困っている人はぜひ導入をおすすめです。