スクリューバリスネリアの必要光量やco2は?溶ける原因と対策やトリミングの仕方も紹介
スクリューバリスネリアは葉が捩れるように伸びていくテープ状の水草です。ボトルアクアリウムから大型水槽まで幅広くレイアウトに用いることができ、さらに初心者でも育てやすい丈夫な水草として知られています。この記事ではスクリューバリスネリアを育てる上で必要な光量やco2量、溶ける原因や対策、トリミングの仕方、スクリューバリスネリアを使ったレイアウトなどさまざまな情報をまとめています。
スクリューバリスネリアの特徴
スクリューバリスネリアの情報 | |
分類 | トチカガミ科 セキショウ属 |
学名 | Vallisneria asiatica var biwaensis |
別名 | ネジレモ |
大きさ | 7cm〜40cm |
育成難易度 | ★・・・・ |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | 中景〜後景 |
水温 | 20〜26度 |
水質(pH) | 6〜7.5 |
硬度(GH) | 0〜3 |
二酸化炭素(CO2) | なくても育つ |
光量/照明 | 強く長く必要 |
増やし方 | 株分け |
参考価格 | 450円〜 |
日本にもある固有種
スクリューバリスネリアの和名はネジレモと言い、本来は琵琶湖の固有種とも言われています。湖沼や河川にも見られるかもしれません。(一般的にそこらで確認できる個体はセキショウモであることがほとんどですが)
スクリューやネジという名前がつくとおり、葉の全体が捻れるように伸びていく特徴があります。
スクリューバリスネリアは育成が簡単
スクリューバリスネリアは高い光量さえあればすくすくと成長する水草です。co2の添加がなくとも光合成は行ってくれるので設備が細部まで整っていないアクアリウム初心者でも十分に育てることができます。
スクリューバリスネリアはレイアウト振り幅が大きい
▲スクリューバリスネリアの子株
スクリューバリスネリアは葉が長いため60cm以上の大型水槽の後景として使われることがよくありますが、スクリューバリスネリアは子株もあるのでトリミングで長さを調整すれば30cm水槽などの小型レイアウトにも用いることもできます。
スクリューバリスネリアの育て方
スクリューバリスネリアの必要光量
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
30cm | 300〜500lm | 588〜1,176lm |
45cm | 750lm〜1000lm | 1,500〜2,000lm |
60cm | 1000lm〜2,000lm | 2,550〜3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
スクリューバリスネリアは光量が低いと葉が溶け始めたり薄茶色になってしまう場合があります。水槽ライトは2台用意するか、スクリューバリスネリアの真上に来るように設置してあげるのがベスト。丈夫な水草なので光量さえしっかり確保出来れば弱った苗も復活させることもできます
スクリューバリスネリアに二酸化炭素(co2)は必要?
co2がある方が光合成が促進されるので、綺麗な状態をキープさせることができます。特に溶け始めや薄茶色になってきた時はco2を少し多めに添加させることで新芽の発芽を促すことができます。バリスネリアがプツプツと酸素を出す姿もとても綺麗ですよ。
スクリューバリスネリアの床底
スクリューバリスネリアは丈夫な水草なので大磯砂といっいわゆる砂利でも育てることができます。ただし、大磯砂といった床材は堅いので植える時は根を傷つけないように注意が必要です。
ソイルに植え込む時のようにピンセットで押し込むと高確率で痛み溶けたり、伸びない原因に繋がるので根元を上から被せるイメージで植えてあげましょう。無難に育成するにソイルがおすすめです。
スクリューバリスネリアの肥料
スクリューバリスネリアは高光量、co2ありの状況だと成長速度が早いです。そのため3ヶ月程で栄養が不足する場合があります。肥料は液肥よりか固形肥料の方がコントロールはしやすいので定期的に根元にイニシャルスティックといった固形肥料をさしこんで置くことをおすすめします。
スクリューバリスネリアの増やし方
スクリューバリスネリアは株分けで増えていく水草です。放っておけば株が増えていくので、基本は放置でOK。譲渡する場合や他の水槽で使いたい場合は、抜き取ってから切り離し、植え直すというやり方で増やしていけます。
スクリューバリスネリアのトリミング
スクリューバリスネリアは長さの調節や溶け始めた葉の剪定をするさいにトリミングが必要になります。気になる部分をハサミで切るだけで良いですが、葉に対して真横からハサミを入れると見た目が悪くなりがち。葉に対して斜めにハサミを入れることで悪目立ちしなくなります。
スクリューバリスネリアが溶ける/枯れる原因
光量不足
薄暗い環境では溶け始めたり黄ばんでしまったり、茶色くなってしまったりしまうことが多いです。溶け始めている水槽の光量はどうでしょうか?ルーメンが高くても光があまり当たっていなかったりしていませんか?1台しかない場合は2台にしてみることも検討しておきましょう。
pHが低すぎる
スクリューバリスネリアの適正pHは6.0〜7.5です。石がなく、ソイルのみの水槽はpH5台になってしまうことよくあるので今一度、試験紙などで確認してみましょう。低すぎたらpH調整剤や牡蠣殻などを入れましょう。
栄養不足
水草が綺麗に育つ環境とは窒素、リン、カリウム三大栄養素で構成された環境を指します。(ざっくり説明)それぞれ成分事の液肥を添加して解決させるのが良いですが、初心者は中々できません。手っ取り早いのは根元にイニシャルスティックなどの固形肥料(総合栄養)を埋め込むに限ります。
スクリューバリスネリアを使ったレイアウト
出典:ルドヴィジアやハイグロフィラなどの水草を多く使った30cm水草水槽レイアウト立ち上げ【Haquaroom作】
ルドヴィジアとハイグロフィラを使った水槽レイアウト【30cm】 ルドヴィジアスーパーレッドやルドヴィジアナタンス、ハイグロフィラピンナティフィダ、ポリスペルマなどを使って立ち上げた30cm水槽レイアウトの立ち上げ過程をご紹介...
取ってしまおうかと思ったバリスネリアでしたが、それもそれで寂しくなりそうなので…
とりあえず水面を覆い尽くすのだけは避ける為に、間引きして、何本か葉先あるのを残して後は水面付近でカットしてみた。
真横から見る分にはそれなりに見えるし、しばらくはこれで管理しよ😑 pic.twitter.com/sab5hLbwvr
— ペカポン (@betaoon) January 29, 2020
スクリューバリスネリアまとめ
長い葉がレイアウトを引き立てる
スクリューバリスネリアは後景を飾る1つとして有用で溶岩石や渓石を使ったレイアウトと非常に良く噛み合う水草です。テープ状の水草の1つとしてメジャーで、レイアウトコンテスト上位作品にもよく使われる水草なので後景の選択肢として認知しておくのも良いですね。