フレイムモスを使ったレイアウト|育成の環境や機材を紹介
フレイムモスとニューラージーパールグラスを主軸にした45cm水槽の水草レイアウトの立ち上げ記事になります。45cm水槽の運用に使っている水槽LEDライトやフィルター、床底素材なども紹介しています。立ち上げや水草育成のポイントなど参考にご覧ください。
フレイムモスを使ったレイアウトで使った道具
水槽スペック | スーパークリア アクロ45N 45cm×27cm×30cm |
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ソイルなど低床 | プラチナソイル8L ネブラサンド1L |
フィルター | テトラ バリューAX パワーフィルター VAX-60 |
照明器具 | GEXクリアLEDパワーⅢ450 Ustar Tech アクアリウムライト |
光量 | 1,500lm以上 |
点灯時間 | 12時間 |
CO2 | 1秒1滴 8時間 |
換水頻度 | 1週/1回50% |
使用した45cm水槽
水槽:アクロ45N | |
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Yahoo! 3,980円〜 | |
Amazon 取扱なし | |
楽天市場 3,980円〜 |
今回の45cm水槽はアクロから出ている奥行30cmのものを使用しています。コトブキやGEXなどでもガラスフレームが売られていますが、アクロが一貫して低価格で入手出来るのでおすすめです。使用している水槽は2年以上使用しているので耐久性も十分と言えます。
水中モーター付外部フィルターを使用
バリューAXパワーフィルターVAX-60 | |
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Yahoo! 5,286円〜 | |
Amazon 5,980円〜 | |
楽天市場 5286円〜 |
45cm水槽では外付けフィルターや底面式フィルターがまだギリギリ導入できるレベル。ですが、外部フィルターが一番無難と感じます。今回、採用した外部フィルターはテトラバリューAXパワーフィルターVAX60。エーハイム2213よりも濾過能力は若干落ちますが、45cm水槽には丁度よく5000円前後で購入できます。フィルター内の掃除は半年以上していません。
水温はクーラー兼ヒーターで管理
クールウェイ BK−C120 | |
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楽天市場 32,000円〜 |
使用したLEDライト
使用した45cm水槽LEDライトはGEXクリアLEDパワーⅢ450とAmazonで売られている中華製の水槽LED(UstarTechアクアリウムライト)です。
GEX クリアLEDパワーⅢ 450 | |
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Yahoo! 3,830円〜 | |
Amazon 3,455円〜 | |
楽天市場 3,850円〜 |
GEXのLEDライトよりも中華製の方が光量が高いので総合ルーメンは1500以上になります。これくらいの明るさがあれば赤系の水草もまずまずな育ちを見せます。(今回はグリーン一色だが)色温度も高く、フレイムモスも冒頭の写真を見れば分かるようにモフモフに成長しています。
吸着性のプラチナソイルを使用
JUN プラチナソイル パウダー | |
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Yahoo! 1,620円〜 | |
Amazon 1,515円〜 | |
楽天市場 1,650円〜 |
床底はソイルのみ使用。栄養系ではなく吸着性のプラチナソイルを使用しました。全体の使用量は8L一袋分です。一時硬度が低すぎるせいかフレイムモスの調子が上がらなかったので、後ろ側に貝殻をボトボトと入れて調整を加えています。
発酵式CO2を採用
序盤はco2ボンベによる時間操作で添加していましたが、コスパを考慮してイースト菌と砂糖を使った発酵式でco2を添加する方法に変更しました。夜間エアーレーションも行っているので水景維持になんの支障もありません。
フレイムモスを使ったレイアウトの立ち上げポイント
① | ブセファランドラ |
② | ニューラージパールグラス |
③ | フレイムモス |
– | ショートヘアーグラス |
床底のソイルは5~6cm
水槽に敷いたソイルの量は5〜6cmほど。8L袋が1袋分になります。序盤は厚すぎるように思えますが半年をすぎると徐々に土台が痩せていくので足さないことを考えるとちょうど良いです。
前景はニューラージパールグラス
ニューラージパールグラスはピンセットで水槽のそこまで当たるくらい深く植え込みます。葉が隠れると光合成できないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、光合成するために葉を土から自然と出してきますので、問題ありません。また深く植え込むとランナーも広がりやすいです。
今回使用したニューラージパールグラスは別水槽で増えたものを使用しているので培養カップの2倍以上の量を使用しています。過剰とも言える量なので写真よりも多くソイルの中に眠っています。
ブセファランドラを各所に埋め込み
アクセントというより、ただ植え込んだに等しい作業でした。石や流木の隙間に植えたり挟んだりして根元があらわにならない程度の役割です。レイアウト的には意図がほぼありませんが、魚やエビ等にとっては良い隠れ家になっているので結果としては良かったポイントです。
フレイムモスを石や流木に差し込む
水槽内の右を平野に、左を魚たちの隠れ家にしたいというのが根底にありました。ですので左側の流木・石があるエリアはフレイムモスによって森のようになるイメージで隙間各所に差し込んでいます。
右と上部が遊泳エリアをイメージし、フレイムモスの茂みが魚たちの根城となっている。それぞれテリトリーが侵害されずにあるようなので、個体同士で喧嘩することがない様子。(今までに争いを見たことがない。)
水槽立ち上げのポイント(運用)
CO2は数日間、添加しない
立ち上げ直後にco2をいきなり展開すると植えた水草の調子が崩れる心配があるので、数日間はエアーレーションのみ行います。ニューラージパールグラスがソイルから顔を出したり、こんもりした状態から平になってきた感じがしたらco2を添加し始めます。概ね4日前後が目安になります。
水換えは1週間に1回程度
普段なら立ち上げ2週間以内は栄養素を飽和させないために3日に1回くらい水換えをしていますが、今回は水の透明度が高く、変える必要がないと思い1週間に1回程度としています。
メラニンスポンジによる拭き上げも水換えに合わせて1週間に1回になります。
サンショウモで栄養飽和対策
栄養過多だと苔が大繁殖するため序盤で水換え頻度をあげる事が良いとされますが、今回はサンショウモをいくつか浮かべ栄養を吸ってもらおうと考えました。(この手法はマツモでも代用される事が多いです)結果的に水換え頻度は週1程度に抑えられ、厄介なコケも序盤では出現しなかったので効果はあったのかも?しれません。
糸状の何かが出現!
立ち上げ直後に時折見られる透明な糸状の物体。どう見ても柔らかそうなこの物体はプレコやヤマトヌマエビなどコケ取り生体を加えることで消滅させることができます。今回はヤマトヌマエビを初日から投入し、この水カビのような糸状の物を食べてもらいました。
生体(魚やエビ)を入れるタイミング
初日から生体を導入
今回は飼育水を半分入れていること、下草を深々と植えたことの2点から、生体の導入を躊躇いなくしました。
初日のスタメンは前レイアウトにいた、ベタとラミノーズテトラ、バジスバジス、ヤマトヌマエビになります。ベタとラミノーズはメンテナンスフィッシュとして、バジスバジスはスネール予防として加えています。
我が家のベタとバジスバジスはヤマトヌマエビを捕食対象としていませんが、一般的には捕食する傾向があるので隠れ家が揃ってない段階での混浴は気をつけましょう。
1週間後にアピストグラマを導入
もとより前回のスタメンにアピストグラマ・トリファスキアータの稚魚がいましたが、環境の変化が大きいのであえて時期をずらしました。
4ヶ月後にアクセルロディブルーを追加
水槽に入れた生体 | ||
観賞魚 | ラミノーズテトラ | 5匹 |
観賞魚 | ラスボラアクセルロディブルー | 8匹 |
観賞魚 | アピストグラマ・トリファスキアータ | 4匹 |
コケ対策 | サイアミーズフライングフォックス | 1匹 |
コケ対策 | アルビノミニブッシープレコ | 1匹 |
コケ対策 | オトシンクルス | 2匹 |
コケ対策 | ヤマトヌマエビ | 3匹 |
コケ対策 | チェリーシュリンプ | ?匹 |
スネール対策 | バジス・バジス | 1匹 |
45cm水槽の日々のメンテナンス
水換えとスポンジ掃除がメイン
普段のメンテナンスはガラス面のコケをメラミンスポンジで拭き取り、ニューラージパールグラス部分やフレイムモスに溜まった糞をホースで取り除きながら水を入れ替えるだけです。
メラミンスポンジは100均で売られているものでも問題ありません。
髭コケはオキシドール
フレイムモスが根を持たないタイプなのでオキシドールの影響を受けると懸念していましたが、直接かけても影響はゼロでした。時折出現する気になる髭コケにはオキシドールを直接吹きかけて白化させ、サイアミーズに食べてもらっています。
フィルターの掃除はしていない
外部フィルターの水流がほとんど落ちていないのでフィルターの中は全く掃除していません。今回の水槽の維持期間は約7ヶ月ですので、その間は掃除不要だったという事になります。
濾過能力を濾材袋で底上げ
濾過機能に限界を感じたので濾過袋とエアーを組み合わせてバクテリアボックスならぬバクテリア袋を作りました。水の透明度の維持がかなりしやすくなり、水換えを忘れて2週間経ったとしてもそこまで汚れないのでおすすめです。濾材袋は1000円ほどで購入できます。
水槽立ち上げの過程
水槽立ち上げの過程
ソイルが乾燥状態で流木や石を配置すると注水後にレイアウトが崩れる場合があるので、ソイル分だけ水を入れるなどして湿らせてから流木などを入れると良い。
平地部分にはニューラージパールグラス、流木の周辺にブセファランドラを植えていく。ニューラージパールグラスは葉が50%以上隠れるイメージで深く植え込むと注水後に抜ける事故を防げる事ができます。深く植え込んでも成長に阻害は起きないどころか、根付きが良くなる。(と感じています。)
立ち上げ後1〜2週間の様子
水質が1週間も経てば植えた時にちょこっと飛び出たニューラージパールグラスもソイルに根を張りつつあるのが分かる。他水槽から持ってきたこともあり、少し調子を崩し黒い苔が葉についてしまっている。しかし、ランナーを増やすためのハサミ入れをしていけば新芽で覆われていくのであまり気にしない。
フレイムモスは売っているお店が見つからず立ち上げから2週間後に導入する運びとなった。初めからモサモサしているわけでなく、ひと房を少量に散りばめている。容量としては石付きフレイムモス1つ分になる。
安定期突入、2ヶ月経過
フレイムモスが生い茂ってくると魚たちの休み場となってくるので、バジスバジスやアピストグラマが各々でねぐらを作り始めるのを観察する事ができる。