発酵式co2を自作するには?必要な材料や二酸化炭素が出ない時の対処法を紹介
水草水槽節約術として有名なイースト菌(ドライイースト)と砂糖(グラニュー糖)を使った発酵式CO2(二酸化炭素)添加装置の作り方をご紹介!維持コストは3週間で20〜30円程度なので初めてCO2を水草水槽に添加したい人はぜひ参考にしてお試しください。
発酵式co2添加装置に必要な物
発酵式CO2添加装置で用意するもの
イースト菌または重曹 | 砂糖/グラニュー糖 |
ホース | 逆流防止弁 |
接着剤 | プラスドライバー |
ペットボトル | CO2ストーンまたは割り箸 |
CO2ストーンはあった方が良い
発酵式エアー用の酸素ストーンや割り箸をチューブに差し込んで運用することもできます。しかし、きめ細かくCO2を添加させたい場合は、やはりCO2ストーンを使うのがベスト。(添加されてるかしっかり目視もしたい人もおすすめ)
3mm対応のものだと逆流防止弁とサイズが合わないので6mm対応の物を用意しましょう。
逆流防止弁はダイソーでも買える
逆流防止弁はダイソーでも売られています。アクアショップやホームセンターでは400円程度で売られています。ネットでも購入できますが、送料の方が高くなってしまう事があるので注意。
逆流防止弁を取り付けず、直接チューブをつけることもできますが、結合部分から漏れやすく上手く添加できなかったり、想定より早く発酵が終わってしまった(添加し終わってしまった)なんてこともあるのでおすすめしません。
砂糖とイースト菌は必須
発酵式CO2添加装置の燃料です。
砂糖はグラニュー糖でも問題ありません。イースト菌はドライイーストやベーキングパウダーを購入すればOK。重曹でも代用可能です。使用する量はイースト菌は1g、重曹は2g使用します。多少重さが前後しても大丈夫です。
発酵式CO2添加装置の作り方
ペットボトルの蓋に穴を開ける
最初はキャップの蓋に逆流防止弁をさせる程度の穴を開けましょう。プラスドライバーをグリグリすれば開けることができます。プラスドライバーはできるだけ太いものを選びましょう。筆者は最初に細いもので開けて、その後太いドライバーを突っ込んで拡張しました。
逆流防止弁を刺す
逆流防止弁は太いプラスドライバー文の太さがあります。グリグリと押し込めばOK。ジョイント部分は隙間のないような感じがしますが、わずかな隙間からCO2(二酸化炭素)が漏れてしまいます。炭酸水ペットボトルの効果をより高めるためにも、接着剤で穴の周りの隙間を閉じましょう。
ホースをつけて蓋は完成
CO2ストーンと繋がっているホースを逆流防止弁に付ければキャップ部分は完成です。
ペットボトルに材料を入れる
- 砂糖100g
- ドライイースト1g
- 水400mlくらい
上記の3つを入れるだけ。
カルキを抜いた水道水を入れると発酵が進むと言われますが、体感的にそこまで差はないです。冷えた水よりもぬるま湯を入れた方が全体がよく混ざります。発酵式なので振ったら爆発するんじゃないかと思う人もいますが、いきなり発酵しないのでよく振ってまぜましょう。
入れずらい場合は紙でロートを作る
こんな物を作るためにわざわざロートなんて用意する必要はありません。紙(チラシでも長めのレシートでも)で代用可能です。
キャップをして設置
お疲れ様でした。
これで作業は終了です。あとは発酵するのを待つのみ。発酵すると写真のように少し汚い状態になります。
発酵式CO2添加のメリット
CO2が出続けるのは約3週間
イースト菌と砂糖を用いて発酵させる発酵式CO2添加できる期間は約3週間。部屋の温度や分量によって若干の変動がありますが、特に手を触れずに出続けるのは3週間くらいと認知しておくのが良いでしょう。出なくなったら容器を外して新たに入れ直せばOK。(夏場は2週間程度でなくなる場合も)
発酵式CO2は維持コストが低い
発酵式CO2に使う道具は後にも紹介しますが、維持に使用する材料はイースト菌と砂糖。この2つはそれぞれ100円程度で購入できますが、1回の作成に全て使いません。500gの砂糖を買えば1回の材料購入で5回分くらい作れます。したがって3週間で20円〜30円くらいでCO2を添加できることになり非常にコスパが良いです。
発酵式CO2添加のデメリット
発酵式はCO2のコントロールができない
発酵式によるCO2添加は1秒に1滴といったコントロールができません。1秒に2滴分になることもあれば1秒に0.5滴分だったりもします。エアーのようにブクブク出ることは無いので安心してください。(振りまくればエアーの如く出るが…)発酵量が多いと消耗する時間も早くなるので交換期間が先述した3週間よりも短くなる場合もあります。
24時間CO2が水槽に添加される
発酵によってCO2を添加する場合は添加時間を制御できません。これは炭酸水を用いた方法と同じ事ですが、24時間CO2が出続けます。したがって、夜間のエアーレーションは必須になります。エアー添加をしないと油膜が生じたり生体数によっては酸欠に陥ります。
発酵式CO2添加装置まとめ
ブクブク出るのには時間がかかる
基本的に作ったその日のうちにCO2は出ません。順調に発酵がすすめば翌日、遅くても2日後には出始めます。もし出ないのであれば、防止弁のジョイント部分やCO2ストーン部分に問題があるかもしれないので確認してみましょう。単にストーンやチューブに根詰まりがあって振ったら直ったなんてこともあります。
水草水槽初心者は是非つくろう!
水草を育てる上で二酸化炭素は必要不可欠と言って良いでしょう。ただ、レギュレータやボンベなど導入費としても高く、上手く使えるか不安な方も多いはず。発酵式なら家に素材がある場合もあるのですぐに始められます。ダメもとでやってみるくらいの気持ちで挑戦してみては如何でしょうか?
炭酸水を使った方法もこちらで紹介しています。