リシアの育て方やレイアウト術を紹介!活着できる?絨毯にするには?
リシアは「ウキゴケ」とも呼ばれるコケ植物の一種です。
コケでありながら、きめ細かな葉と気泡を沢山つける姿が魅力的で、水草水槽レイアウトの前景やアクセントとして中景や浮かせて使うといった様々な見せ方ができる一面を持ちます。
リシアは成長速度の速い水草ですが、一度白くなったり枯れ始めると全滅してしまうことがあります。この記事では枯らさずに育てるのに必要な光量やCO2量、トリミングの仕方について解説しています。
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リシアは活着する水草?
リシアの情報 | |
---|---|
分類 | ウキゴケ科 ウキゴケ属 |
学名 | Riccia fluitans |
類似水草 | ウィローモス |
別名 | カヅノゴケ カズノゴケ ウキゴケ |
葉の大きさ | 葉幅1mm 葉の大きさ3〜6cm |
育成難易度 | |
成長速度 | 早い |
レイアウト配置 | 前景〜中景 |
温度 | 20〜26度 |
水質 | 4.5〜7.5 |
硬度 | 0〜3 |
二酸化炭素(CO2) | 必須 |
光量/照明 | 高い光量が必要 |
増やし方 | 枝分かれ 巻き直し |
参考価格 | 800円〜 |
リシアは浮草!
きめ細かな葉に着く気泡が美しいリシア。前景水草などで使われる事が多く、見た目の美しさから水槽に入れたがるアクアリストは少なくありません。しかし、リシアは非常に浮力がありソイルに植えたとしてもすぐに抜けてしまいます。流木に巻き付けても流木の固定が甘いとズボッと抜けてしまうことも。沈殿することは無く、必ず浮くのがリシアの特徴です。
リシアは活着しない
リシアは浮草であるため、長期に巻き付けていても活着することはありません。伸びすぎていると巻き付けていた部分が枯れる場合はあります。長期維持をする場合は定期的なトリミングをし、巻き付けた素材ごと浮いてしまわないようにする工夫と対策が必要になります。
リシアはテグスで巻こう
水草を巻き付けるものとしたらテグスかモスコットンになりますが、リシアは活着しないため、長期に巻き付けられるものが理想的です。モスコットンの場合、徐々に溶けてしまったり、エビに食べられて切れてしまう場合があります。そのような事態になるとレイアウトが崩れてしまう事故につながりかねません。強度があり、目立たないテグスがおすすめです。
リシアネットが必要
石にしっかり括りつけることが出来るのであればリシアネットは不要かもしれません。しかし、前景として使う場合はリシアネットは必要になります。100円ショップで売っている園芸マットで代替品を自作することも出来ますが骨が折れるのでおすすめしません。特殊な形状でない限りはリシアマットの購入がおすすめ。
リシアを育てる・維持するコツ
リシアの成長速度は異常なほど早い
リシアは水槽に導入して1週間程度で育ち始めるほどたくましい水草です。したがってむしろ育てやすい部類です。ただ、育てやすいものの、「浮いてしまう」という性質があるがために初心者の方はレイアウトが崩壊してしまったりなど事故のトリガーになり得る事でも有名。
育てやすい=初心者に優しいという方程式を唯一打ち破る水草なのかもしれません。リシアの性質を考慮した上のレイアウトを組める人が手を出すべき水草です。
リシアに必要は光量とおすすめライト
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
---|---|---|
30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
45cm | 750~1,000lm | 1,500~2,000lm |
60cm | 1,000~2,000lm | 2,550~3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
リシアは薄暗い状況でなければ十分に育ちます。高い光量を浴びせることで光合成が活発化し、気泡をたくさんつけた姿を見ることができます。(成長速度がその分速くなるのでトリミングの頻度は上がってしまいます)
おすすめのLEDライト早見表
品質 | ライト名 | 規格別 詳細 | |||
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水作ライトアップ | |||||
ルーメン | 588〜936lm | ||||
GEXクリアLEDパワーⅢ | |||||
ルーメン | 500~1000lm | ||||
アクロ TRIANGLE LED GROW | |||||
ルーメン | 1000~3000lm | ||||
Chihiros wrgb2 | |||||
ルーメン | 2300~4500lm |
リシアはCO2ありの方が綺麗に育つ
リシアは沢山の気泡をつけた姿が1番の魅力とも言えます。CO2なしでは気泡を沢山つけた姿は見れないので、あった方が良いでしょう。また、成長速度が上がるため調子を崩している時などは特に有効です。
リシアネットの使い方
リシアネットといえど、みっちりリシアを巻き付けたら成長とともに浮いてしまう可能性は非常に高いです。隙間から出てこない程度に量を分散して巻き付けるようにしましょう。(リシアネットを被せているだけだとすぐに浮いてしまうので注意)
リシアのトリミング方法
床底にリシアを配置している場合は一気に刈り上げてしまいましょう。ハサミの先端が曲がっている物の方が切りやすいです。この時にテグスを切ってしまうとレイアウト崩壊に繋がるのでご注意を。
また、リシアをトリミングする際は細かな葉が充満することになるので、フィルターの電源は切っておき水流が発生させないようにする必要があります。
リシアが黒くなってしまったら?
リシアのトリミングを繰り返すとリシアの鮮やかな色が徐々に黒ずんでしまうことがあります。巻きつけた最初の葉が痛み、これ以上回復しないサインでもあるので、一度巻きつけたものを取り出し、巻き直しをする必要があります。
リシアのコケ対策
オキシドールの添加は厳禁
コケ対策の一つとしてオキシドールなどの薬剤による除去が挙げられますが、リシアは浮草のため、根がありません。そのため、少量の添加であっても大ダメージを受けてしまい、最悪全て枯れてしまいます。
枯れ始めると白化していき、どんどん葉が透明に侵食していきます。蘇生方法はトリミングによる切除しかありません。また、水替えを行いCO2を添加することで持ち直すことがあります。
取り出して洗うのが無難
リシアが取り除ける環境下にあるなら取り出して洗うか、トリミングで苔ごと除去するのが無難です。
リシア(ウキゴケ)を使ったレイアウト
リシアの価格相場
ショップは割高
リシアは地域ショップによって異なりますが、培養カップで780円から売られています。都心では2000円近くする場合があるので、ネットで購入した方が安い場合もあります。1000円以内なら妥当と言えます。
メルカリ/フリマは激安
リシアの圧倒的成長速度からフリマアプリに売りに出されていることは珍しくありません。素人でも簡単に量産化できるので単価も安め。ショップで売られている培養カップ程の大きさ以上を500〜1000円で購入することができます。