ハーフオレンジレインボーの色揚げ手段や混泳相性・繁殖などの飼育方法まとめ
ハーフオレンジレインボーは水質にうるさくなく初心者でも育てやすいレインボーフィッシュの仲間です。名前のごとく身体の半分がオレンジに染まる姿が魅力的な熱帯魚です。小型魚に分類はされませんが、温厚で混泳に向いている種なのは間違いありません。この記事ではハーフオレンジレインボーの育て方から繁殖の仕方まで紹介しています。
ハーフオレンジレインボーの特徴
ハーフオレンジレインボーの基本情報 | |
大きさ | 8cm〜11cm |
水質 | pH7.0〜8.0 |
硬度 | 10〜20 |
水温 | 21度〜30度 |
寿命 | 7年 |
学名 | Melanotaenia boesemani |
別名 | メラノタエニア・ボエセマニー |
参考価格 | 600円〜 |
ハーフオレンジレインボーの概要
自然生息域は西イリアンジャヤの遠く離れたドベライ半島(別名:フォーゲルコップ半島)にあるアヤマル湖地域(遊泳可能な湖)やハイン湖とアイティンジョ湖のみと言われています。身体から半分がオレンジに染まる姿は非常に美しく、水草水槽との相性も非常に良いです。
すみだ水族館(東京)では専用水槽も
すみだ水族館ではレインボーフィッシュをメインとした水草水槽が設けられています。レインボーフィッシュ同士で泳ぐ姿を見ることができます。
オスは発色が良い
ハーフオレンジレインボーのオスはとくに発色が良く鮮やかなオレンジ色になります。普段は温厚なハーフオレンジレインボーですが、発情したオスは攻撃的になり同種でも喧嘩をすることがあります。
同サイズ感の魚同士の混泳は可能
ハーフオレンジレインボーは温厚な性格なため、混泳に適した魚です。ただし、8cm前後まで大きくなるため、小さなエビや稚魚などは食べられてしまうことがあります。
ハーフオレンジレインボーの飼育方法
アルカリ性寄りの水を好む
ハーフオレンジレインボーは密集した水草などの隠れ家と遊泳スペースの確保が必要です。また、水質は弱酸性よりも中性〜弱アルカリ性の水を好みますので、低pHには注意しましょう。
逆に弱酸性を好む水草は共存させづらいので、水草水槽に入れる品種を予め考慮してレイアウトすると維持に困らないかもしれません。
水槽サイズは60cmからが理想
ハーフオレンジレインボーは販売時は3〜4cmと小柄ですが、成長するとメスは8cm前後、オスは11cm前後にまで大きくなります。背高もあり、小さい水槽では遊泳スペースと隠れ家のバランスをとることはほぼ無理です。
60cm水槽もスリムタイプではなく、奥行が30cmほどあるワイドタイプのもので飼育するのが好ましいです。群生させる場合は90cm以上の水槽が良いでしょう。
ハーフオレンジレインボーの餌
餌は何でも食べる
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- フレーク
- 乾燥アカムシ
- アカムシ
- 生餌
ハーフオレンジレインボーは食にうるさくなく基本的に何でも食べてくれます、体色を揚げたいのであれば色揚げ向けの餌や生餌をあげるのが理想です。
ハーフオレンジレインボーの繁殖について
オスはメスよりも大きく発色が強い
ハーフオレンジレインボーの繁殖は飼育下でも可能です。オスは成熟すると発色がメスよりも強くなります。オスと比べて地味な色のハーフオレンジレインボー(お腹に膨らみがある)はメスです。繁殖を狙う場合はペアを隔離をしましょう。
ウィローモスなどを配置しよう
ハーフオレンジレインボーはメダカのように粘着性の卵を水草や糸状の障害物などに産み付けます。ウィローモスなどの水草を繁殖用水槽に設置してあげると求愛行動を取り卵を産み付けてくれるでしょう。(糸状、テープ状の茂みを作れれば水草じゃなくても良い。)
稚魚はブラインシュリンプでOK
ハーフオレンジレインボーの稚魚は7日〜12日で孵化するので、産まれたあとはブラインシュリンプを中心に与えましょう。稚魚向けの餌を与えると水質悪化が加速するので適度な水換えが必要になります。
ハーフオレンジレインボーまとめ
初心者でも飼いやすいが大きい水槽が欲しい
ハーフオレンジレインボーは水質や水流にうるさくなく初心者でも飼育しやすい熱帯魚です。しかし、体長が8〜11cmほどに成長するので30cm水槽や45cm水槽だと飼育は困難です。最低でも60cm以上の大きめの水槽が必要になります。
小型のレインボーフィッシュを飼育したいのならポポンデッタフルカタをおすすめします。