ネオンテトラとカージナルテトラの違い|混泳しても平気?育成方法まとめ
ネオンテトラは尻尾から身体の半分まで赤が入っており、カージナルテトラは尻尾から頭まで赤いラインが入っているのが特徴です。どちらも初心者でも飼いやすく水槽を手軽に華やかにできる熱帯魚でとても人気があります。この記事ではネオンテトラとカージナルテトラの違いについて比較紹介すると共に育て方についてまとめています。ぜひ参考にご覧ください。
ネオンテトラ・カージナルテトラの基本情報
共通認識としてどちらもカラシン目カラシン科に属する熱帯魚で、アマゾンの上流に分布しています。あまり熱帯魚に詳しくない方でも赤と青のコントラストからネオンテトラと認識する人が多いでしょう。知名度的にはネオンテトラの方が有名かもしれません。食性も一緒で基本的になんでも食べるため育成は容易です。
ネオンテトラとカージナルテトラの違いを徹底比較
身体の模様で比較
ネオンテトラは赤のラインが身体半分までとなっています。カージナルテトラと比べると赤色の主張が抑えられているので青が際立つ姿となっています。群生すると青色がより際立って美しい光景が見られます。
カージナルテトラはネオンテトラと比べると頭まで赤いラインが入っているのが分かります。カージナルテトラの方が赤色の主張が激しいのが特徴。赤みを出して水草水槽にワンポイント加えたい時に導入するのが良いでしょう。
身体の大きさで比較
長年同じ環境で飼育していくと大差ないフォルムになりがちですが、ネオンテトラの方が体長が短いため、ナタのようなハチェット型の体型になりやすい傾向にあります。一方でカージナルテトラは体長が長く大きくなっても全体的にバランスの良い体型になる傾向にあります。
長く飼育することを考慮するとカージナルテトラの方がスマートなフォルムで食い意地を張っている感が少ないので見栄えとしては良いかもしれません。太ったネオンテトラもある意味愛着が湧いて可愛いですが。
性格の違い
性格はどちらも平和的で混泳相性がどの魚とも良いです。ネオンテトラの方が若干食い意地が強い印象があり太りやすいかな?と飼育していて感じます。両者はどちらも群れをつくるためネオンテトラとカージナルテトラを混泳させても問題はありません。
ネオンテトラよりカージナルテトラの方が値段が高め
ネオンテトラは1匹あたり50円〜100円ほどが相場ですが、カージナルテトラは100円〜200円とネオンテトラの約倍の相場になっています。(ショップによってブリード個体の多さで価格は変動します)
ネオンテトラの方が安価に大量購入が可能なため、大型水槽で群生を作りたい場合はおすすめです。どこのショップでも取扱いのある品種なので、ネット購入よりも現地調達の方がおすすめです。(送料がかからないため)
ネオンテトラとカージナルテトラの飼い方
無加温はおすすめしない
20度から飼育できると言われていますが、実際は20度以下になるとジッとして動かなくなる傾向にあります。さらに下回り15度前後になると餌も食べなくなるので、冬場の無加温はほぼ無理です。冬場はヒーター添加を必ずしましょう。
餌はなんでも食べるから逆に注意
ネオンテトラとカージナルテトラの食性は一緒で何でも食べます。フレーク、アカムシどちらもバクバク食べます。自分のお腹がパンパンでも食べようとするので過剰にあげると消化不良を起こして病気になったりする可能性が出てくるので要注意。
また、先述したようにテトラはなんでも食べるため、プレコの餌すら食べます。柔らかい葉ですら食べる場合があるので食害などに少し注意が必要です。(空腹状態にしすぎないなどの配慮)
テトラは水質悪化に弱い
ネオンテトラ、カージナルテトラどちらも割と病気になりやすい熱帯魚です。白点病や尾腐れ病は割となりやすいので水質は常に良好を保ちましょう。多く飼うほど糞は増えるので底の掃除は必須です。
見た目は身体に白い点が増えていく病気です。寄生虫が原因で水槽内の魚への繁殖力は強いです。導入時に合わせて水槽内に唐辛子を入れておくと初期治療や予防ができ、水草にも影響がないためおすすめ。気になる場合はヒコサンZやアグテン、メチレンブルーで1週間別水槽で薬浴してから水槽に加えるのが最も安全。
ヒレがバサバサとボロボロになっていく病気。魚の風邪とも言われるくらい発症しやすい病気でもあります。塩浴をすると悪化するので注意。適度な水換えをしつつ放置しておいても治りますが、気になるようなら隔離水槽でヒコサンZなどを使って薬浴しましょう。
ネオンテトラとカージナルテトラは混泳できる
ネオンテトラとカージナルテトラは温和で喧嘩もしないため、混泳することが可能です。それぞれのグループで泳ぐことはせず、一緒に群れをなして泳ぐ姿を見ることができます。
どちらも群れで生活することを好むので5匹以下や単独飼育ではストレスを感じてしまい長生きできないことがあります。小さな水槽でも10匹程度は入れておきたいところ。固まって泳ぐため、60cm以上といった大きい水槽では20匹以上入れても少なく感じるかもしれません。
テトラが掛かる病気「ネオン病」に注意
ネオン病は主にカラシン科に分類される熱帯魚が掛かる病気です。ネオンテトラ、カージナルテトラだけでなく、ラミノーズテトラなども対象です。尾腐れ病と同じ原因菌のため、尾腐れ病と同じ治癒法で治すことができます。
ただし、尾腐れ病よりも深刻な状況からスタートするものなので早期治療できないと死に至るケースがほちんど。他の魚に移るので見つけ次第すぐ隔離をしましょう。
塩浴や高水温にするのはNG
白点病の治療法として塩浴、高水温に設定する方法が推奨されていますが、尾腐れ病とネオン病で同じ治療方法を行うと悪化します。(原因菌のカラムナリス菌が増えるため)
薬浴治療を行おう
まずは病気になったネオンテトラ/カージナルテトラを隔離しましょう。隔離水は飼育水を半分使い、グリーンFゴールドやエルバージュエース等の抗菌剤を投入して経過観察をしましょう。ネオン病の初期であれば、回復させることも可能です。