【アクアリウムのはじめ方】誰でも出来る水草水槽の立ち上げと管理・必要な道具
アクアリウムには水草を育てながら熱帯魚飼育する楽しみ方や熱帯魚だけを飼育する楽しみ方などがあります。本記事ではアクアリウムを始める上で必要な道具や水草水槽を立ち上げる手順といった始め方について初心者にも分かりやすく紹介しています。アクアリウムの始め方が分からない人やアクアリウム(水草水槽)の立ち上げの手順を大まかに知りたい人はぜひ参考にご覧ください。
アクアリウムの始め方・必要な道具
アクアリウムに必要なアイテムグッズまとめ
①アクアリウム初心者は小さすぎない水槽を選ぼう
初心者だから小さめの水槽を選ぼうかな
と思う人もいるかもしれませんが、水槽は30cm以上の水槽を選ぶようにしましょう。10cm〜20cmほどの超小型水槽は値段こそ安いですが水量が少なくメンテナンスが非常に難しいです。
そのため、初心者の人は幅30cm×奥行き20cmほどのサイズから始めるのがベスト。ボトルリウムからのスタートも良いですが、こちらも同様にある程度水量が確保できるものを選びましょう。
②水草水槽は砂利ではなく「ソイル」を使う
ソイルとは土を焼いて固めた粒状の物を指します。水に入れても泥だらけにならない、アクアリウム専用の土と認識していただいて構いません。ソイルは水草や熱帯魚が住みやすい水質にする働きがあるので砂利よりもおすすめ。
また、ソイルは洗う必要がないので購入してすぐに水槽へ敷き詰めることができます。あらかじめ前提知識として伝えますが、水草水槽を管理する上で砂利を洗う、ソイルを洗うといった行為はしません。
③初めてだからこそLEDライトは水槽用を選ぼう
もし水草(コケを含む)を育てることを前提としているなら水槽用のLEDライトは必須です。ライトはルーメン(lm)という光の強さで選ぶ必要があり、一般家庭で使われる懐中電灯やデスクライトでは水草はしっかり育ちません。
ライトは毎日決められた時間浴びせる必要があります。手動で電源をオンオフするのは大変なのでタイマーコンセントも合わせて用意し、自動化することをおすすめします。
アクアリウムを始める人におすすめのLEDライト
30cm水槽におすすめ | |
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ボトル水槽におすすめ | |
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④フィルターは外掛けフィルターが手軽
フィルターにも数多く種類があり、初めてアクアリウムを始める人は何が何だか分かりませんよね。水中に入れるフィルターなどもありますが、水槽内の面積を取らないのは「外掛けフィルター」です。水槽内に投げ込み式のフィルターは掃除などのメンテナンスが面倒なので初心者こそおすすめしません。
一方で外掛けフィルターは基本的に付属のフィルターマットを交換するだけでOK。容器がコケで黒茶色になっていたとしても水質をきれいにするバクテリアが住み着いている証拠なのでゴシゴシ拭き取らなくても良いですよ。
⑤石や流木は拾ってきた物でもOK
石や流木は自分で拾ってきた物を使っても問題ありません。しかし、自然公園など管理下にある物や人様の敷地内で拾ったものは石や流木であっても窃盗になるので注意してください。
ホームセンターやアクアショップでも形状が素敵な石や流木が手頃な値段で販売されています。拾うよりも水槽レイアウトに適したものが多いので買ってしまうのも悪くありません。水槽に入れる石や流木は洗剤など使わず水でよく洗いましょう。
⑥水草は初心者が育てやすいものから
「アクアリウムの始め方が分からない!」といった初心者の方はまず、水草を育てる過程を体験しながら学習した方が良いでしょう。アクアショップでも初心者向けの水草が販売されているのでそちらを優先して選ぶようにしましょう。
中には「水草の草原・絨毯を再現したくてアクアリウムを始めてみたい!」という方もいるかと思います。初心者でも水草の絨毯を再現しやすい水草ももちろんありますので、その品種から始めるのがベストです。
アクアリウムを始める人におすすめの水草
⑦アクアリウムを始めるならピンセットやハサミも欲しい
水草をソイルに植える際にピンセットが必要になります。水草を植えるなんて手でできないのか?と思う方も多いかもしれません。(田植えのようなイメージでね)実際にやってみると分かりますが、ソイルに水草を植えるには手では不可能です。
割り箸などの代替案もありますが、非常にテクニックが有し初心者向けとは言えません。100均にハーバリウム用ピンセットなどがありますが、アクアリウム用のピンセットを数百円〜1000円弱で購入した方が圧倒的に楽です。ハサミも同様にアクアリウム用の物を用意すると管理がストレスフリーですよ。
⑧二酸化炭素添加はハードルが高い…?
CO2なしでも育つ水草はあるよ!
水槽内にブクブク(エアーレーション)をするのは金魚を飼ったことをある人なら難しく感じないかもしれません。しかし、水槽内に二酸化炭素を添加するというのは馴染みが無さすぎてハードルが高く感じる人がほとんどだと思います。
水草も植物ですので二酸化炭素を吸収して光合成を行い、きれいに成長していきます。水槽内にはCO2が入り込むことはほとんどないため、人口的に添加しないといけないわけですね。
それ専用の装置を購入すれば良いことですが、本格的なものは1万円を超えてきます。ただ、100均にあるものを使って水槽内に二酸化炭素を添加する方法もあります。以下の記事に二酸化炭素を添加する方法を紹介しているので参考にご覧ください。
アクアリウムの始め方・水槽の立ち上げ方
水槽の立ち上げ手順まとめ
①レイアウト配置図を書くのがおすすめ
はじめから水槽にソイルを敷き、石や流木を置いて直感的にレイアウトを組んでいく方法もアリですが、レイアウトの構想図を紙やノートに書くのもおすすめ。ガチアクアリストは構想図の段階から素晴らしい絵が書けちゃいますが、そんなセンスあるわけないだろ!という方は色の配置だけでも描くだけでも違います。
「何をどこに植えるのか? 」が分かれば配置図として成立します。イメージ図は真上からの配置図を書くのがおすすめです。流木の大きさ等を考慮すると完全に真上から書けない場合もあるので、目安的な感じで書くのがポイント。また、ノートに書くよりも、実際の水槽の底の大きさに合わせた用紙に書くと配置のイメージがブレないのでオススメです。
これが配置図通り?に出来上がった水槽。想定と結果は必ずしもイコールとは限りません。途中で植え替えたり、合わないから取り除いたり、完成までは足し算引き算の繰り返しです。構図については以下に基本をまとめているので参考にご覧ください。
②ソイルを敷く際は傾斜をつけよう
ソイルは3cmほどは敷き詰めたいところ。1cm〜2cm程だと水草を植えることが非常に難しく、抜けやすくなってしまいます。ソイルを水槽に敷く際は後ろの方を厚めにし傾斜をつけてあげましょう。傾斜をつけることで奥行きを作ることができ、水槽を広く見せることができます。
③素材を配置していこう
石や流木を置いていき、実際のイメージと合うか確認していきます。この段階では水に濡らす必要はありませんが、構図が固まった時点で一度、低床が湿るくらいに水を入れましょう。ソイルは乾いている時と濡れている時で100%ズレが生じています。湿らせて構図が崩れないかを確認しないと、実際の注水時にレイアウトが崩壊することがあります。
流木が沈むかも事前チェックが必要
意外と盲点でもあるのが「流木が沈むかどうか」。買ってきたばかりの流木はアク抜きされていても酸素が再び入ってしまい浮いてしまうなんてことはよくある話。いくら重くても体積に対して浮力が大きければ浮いてしまいます。あらかじめバケツに入れて沈むかをチェックしましょう。
機材の配置も確認のため入れる
石や流木の配置が決まったらさらにフィルターなどの器材を配置し、どこに水草が植えられるか、どのように隠すか。などのイメージを高めましょう。実際に水草を植える際はフィルターなどは一回撤去して大丈夫です。
④水草を植えていこう
モス系(コケ)は先に巻きつける
流木や石にウィローモスなどのコケを巻きつけたい方は水草をソイルに植える前よりも先に巻いておきましょう。後から流木や石を取り出して戻すといった作業はレイアウトが崩れる原因ともなります。
水草の植える準備も忘れずに
水草をソイルに植える前は株を小さく切るなどの準備をしておくとスムーズに進めることができます。どの水草も基本的にそのまま塊で植えません。数本の株を植えていく事がポイントになります。
水草が抜けないための植えるコツ
とにかく深く植える!
水草がうまく植えられない、抜けてしまう方は植え込みが甘いですので、もっと深く植え込みましょう。水草がソイルに埋まっている状態では光合成ができずに枯れてしまうのでは?と思う方もいるかもしれませんが、結論から言うとそう簡単に枯れません。抜けてしまい水中に漂うことの方が枯れてしまう原因となるので、深々と植えましょう。
⑤全て植え終わったら注水する
植え終わったら水をゆっくり入れていきましょう。バケツの水を一気に入れるとソイルが舞い上がってしまい、植えた水草が抜けてしまうなど崩壊を起こしかねません。コップやお玉を使いつつ、さらに手で水の勢いを殺すなどしてゆっくり慎重に水を入れていきましょう。
⑥水換え頻度は1週間に1~2回
ソイルから溢れる栄養素を外に出さなければ、コケまみれになってしまいます。水槽を立ち上げてから1〜2週間は2回ほどの水換えを行うのがおすすめ。ガラス面に苔が出やすいのでメラミンスポンジ拭き取ることもしてあげましょう。水換えは3分の1程度の水でOK。
アクアリウムの始め方・もう一手間取り入れたい!
ここからは余裕のある人、本格的にアクアリウムをやっていきたい、失敗しないで綺麗な水草水槽レイアウトを作りたい人向けの内容になります。ここまですれば脱初心者!
エアーレーションで油膜対策
正直言うと全ての水が満杯になった=立ち上げ完了!ではありません。バクテリアが定着し、生き物が住めるようになった時が初めて立ち上げと言えます。水槽に水を張ったばかりの時は、ソイルに含まれる有機物の露出やバクテリアの死滅などで水面に油のようなものが漂い始めます。それを油膜と呼びます。
油膜は改善しないと水質の安定だけでなく景観も悪いので、エアーレーションをして油膜を散らしたり、バクテリアの定着を図る必要があります。
油膜とは?
油膜とは水面に油のようなものが漂い膜のように張ってしまう事を指します。泡の塊が水面に付着している姿の場合はバクテリアの死滅によるタンパク質と言われています。放っておいても良い意味はありませんので改善策が必要です。一方でうっすらと粘着性のない油膜は鉄分の露出で水草育成の補助効果があるので気にしなくて良いです。
以上のようにざっくり2種類の特性のある油膜ですが、初心者の方がつまづく油膜は前者の粘着性があり、泡の塊が水面に対流する油膜を指します。
タイマーで自動管理しよう!
LEDライトはずっと点けておくものではありません。毎日7〜10時間を目安に照明点灯時間を設けましょう。ずっと点けておくと苔が発生しやすく、簡単に景観が崩壊してしまいます。人間の手でオンオフの管理は時間にバラつきが生まれてしまうので、タイマーコンセントを使用しきちんと時間を管理しましょう。
タイマー管理は日中と夜間と2つに分ける必要があるので、2つのタイマーが必要となります。
- LEDライトの点灯
- CO2レギュレーターの作動
- エアーレーションの作動
安定した水を一瞬で作り出す裏技
水槽に水を入れてからバクテリアが安定するまでかなり時間が掛かります。何かと管理が大変なので序盤でつまづいてしまう初心者の方も少なくありません。そんな失敗も経験することは大事ですが、それでも立ち上げ時の水質安定を早められたら良いに越したことはありませんよね。
そんな時におすすめなのが、「バイコムスターターキット」。バイコムは瞬時に水質を安定させるバクテリア剤です。GEXなどでもバクテリア剤を販売されていますが、こちらの商品は他とは桁違いに効果を感じられることができます。詳細は以下の記事でも紹介しているので気になったら是非お読み下さい。
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