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レースプラントの育て方/増やし方や植え方、花の咲かせ方を紹介

レースプラントの育て方/増やし方や植え方、花の咲かせ方を紹介

レースプラントは名前の通り、レースのような葉が特徴な水草。葉を展開するには低めの温度、綺麗に濾過された水、床底の肥料などが必要になります。葉は大きいので小さい水槽での管理は難しく、初心者にはあまりオススメできない水草でもあります。

目次

レースプラントの特徴と育成条件

レースプラント
レースプラントの情報
分類レースソウ科
レースソウ属
学名Aponogeton Madagascariensis
類似水草
別名アポノゲトン
葉の大きさ20cm~50cm
育成難易度
成長速度遅い
レイアウト配置後景
温度20〜228度
水質4.5〜7.8
硬度0〜3
二酸化炭素(CO2)必須
光量/照明高い光量が必要
増やし方株分け
参考価格2500円〜

レースプラントは中〜後景水草として

レースプラントはロゼット型の球根を持った水草です。葉の大きさから中景や、後景として起用されることがあります。サイドのポイントとして使われることが多く、センタープラントとも呼ばれます。

レース(網目・ハシゴ)のような面白みのある特徴から多くの水草愛好家から親しまれている水草です。球根植物ともあって、休眠期が存在するので、葉が落ちてしまう時期があります。

レースプラントは独特の網目模様が魅力的で、インテリア性が非常に高いです。組み合わせセンスが問われる水草水槽ですが、レースプラントは単体で構えるだけでその場にいる人を魅了する力があります。

初心者には育成が難しい

レースプラントを十分に育てるには水質管理が重要になります。また、葉が非常に大きく成長するため、小さな水槽での育成は向いていません。最低でも高さ30cmは必要で、レースプラントをメインにするなら高さ40~50cmの水槽は準備したいところ。そのほかには、十分な濾過機能や光量が必要になります。レースプラントの1株あたりの単価は高めなので、他の水草と違って手軽さには欠けます。

レースプラントの種類と花姿

レースプラントには3つのタイプがある

タイプ学名
広葉レースプラントアポノゲトン ヘンケリアヌス
粗目レースプラントアポノゲトン フェネストラリス
細葉レースプラントアポノゲトン ヴェルニエリアヌス

レースプラントには上記のように3つのタイプがあり、3つの学名がつけられていますが、学術的には全て同じ種類と言われています。アクアショップでも細かな明記されずに、レースプラントという総称で販売されていることもあります。

レースプラントの花と受粉

レースプラントはアヌビアスナナやブセファランドラのように根元から茎が伸び、花を咲かせます。水面近くまで茎は伸び、水上で花を咲かすこともあります。

水流がなければ人工授粉を

水流がある所で花を咲かせた場合、水の流れで花粉を撒き散らすことが可能ですが、その条件下にない場合は、花を揺らして花粉を拡散させるのが良いでしょう。花と花を擦り合わせて受粉させるのもアリ。

受粉後は色が変わり、種子の部分にボリュームが出てきます。

レースプラントを育てるコツ

レースプラントの土壌はソイルか砂利

自生するレースプラントの土壌は水捌けが悪い泥状が多いと言われています。底砂はソイルや砂、砂利を用いるのが良いでしょう。この部分は通常の水草育成とほぼ同じと言えます。pHは5~7が安定しますので、無難にソイルを使った方が良いでしょう。

レースプラントの適温に注意

レースプラントは熱帯植物でありながら20〜24度の間を好みます。熱帯魚や一般的な水草を飼育する際は26度前後をキープすると思いますが、その場合レースプラントとは合いません。

特に夏場は24度以下をキープするためにはクーラーが必須になります。気温が上昇する5月までにはクーラーの準備をしておきましょう。

レースプラントの肥料について

レースプラントは栄養をかなり消費します。球根が大きいほど立派な葉を展開させ、花も美しくなります。液肥よりも床底肥料の添加をおすすめします。休眠期がある植物なので、飼育中葉を落とすことがありますが、枯れたわけではないので、焦らないようにしましょう。休眠中の過ごし方は後述を参考にしてください。

レースプランとの必要光量について

水草に必要な光量
水槽規格まぁまぁ育つ十分育つ
30cm300~500lm588~1,176lm
45cm750~1,000lm1,500~2,000lm
60cm1,000~2,000lm2,550~3,000lm
※上記の表はGEX、suisaku、KOTOBUKI、アクロから出る商品を参考に作成しています。
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle

レースプラントはそこまで光量に煩くありません。まぁまぁ育つレベルはLED1個分相当なので、不安であればLEDを2個用意し、十分育つレベルまで光を当ててあげるのがベスト。

おすすめのLEDライト

品質ライト名規格別 詳細
ライトランク水作ライトアップライトのサイズライトのサイズ
ルーメン588〜936lm
ライトランクGEXクリアLEDパワーⅢライトのサイズライトのサイズ
ルーメン500~1000lm
ライトランクアクロ TRIANGLE LED GROWライトのサイズライトのサイズ
ルーメン1000~3000lm
ライトランクChihiros wrgb2ライトのサイズライトのサイズ
ルーメン2300~4500lm

レースプランとにCO2は必要?

CO2を添加することでレースプラントの成長を促進させることができます。新芽の進展を狙うなら二酸化炭素を水槽内に添加することが重要でしょう。CO2を添加せずとも維持できる場合がありますが、変色したり葉が溶けてしまうこともあるのであまりおすすめしません。

発酵式やり方
ボンベ式のやり方
炭酸水のやり方
化学式のやり方

レースプラントのトリミング・増やし方

レースプラントを増やす方法は株分けになります。また、葉が多く出過ぎた場合、栄養がうまく回らない、水流が淀むなどの弊害が起きるため、間引くためにも葉を落としてあげることが重要になります。古い葉から落としてあげましょう。

レースプラントの休眠期の過ごし方

そもそも休眠期って何?

休眠期とは球根をもつ植物に見られる成長停止のことを言います。(諸説あり)チューリップなどは休眠期に低温に晒されなければ春以降に茎が伸びない、花が綺麗に咲かせられないなど、休眠期の過ごし方が植物それぞれにあります。

レースプラントの休眠期を打破するには

休眠期は発芽条件が揃ったら成長が再開するもの、そもそも生理的に一旦休止しないと発芽しないなどの条件があります。レースプラントにおいては休眠期に入った際、冷蔵庫で一度低温にすることでまた葉を展開することがあるので、前者にも該当すると考えられます。

放置したままでもOK

育成が順調であれば、あえて取り出すことはせず、そのまま発芽が起きるのを待っているがベストでしょう。水カビなどが発生しないように周囲のゴミとりや水換えを定期的に行い、良好な水質を維持しましょう。

レースプラントの販売購入ルートは?

アクアショップで買おう

レースプラントは「アポノゲトン マダガスカリエンシス」という名称で売られていることが多いです。また、小ぶりな種類で「レースプラントspラダーリーフ」としても販売されています。小ぶりな物は1000円台から売られており、状態の良い大ぶりな物は1株あたり2万円〜3万円で売られていることも。

ネットショップでも稀に買える

レースプラントという名称で売られていることは稀で基本的にはアポノゲトンという名称がついて販売されます。出品率は低く、販売されていても在庫切れという場合がほとんど。

アポノゲトン マダガスカリエンシス(レースプラント)

アポノゲトン フェネストラリス(粗目レースプラント)

アポノゲトン ヘンケリアヌス(広葉レースプラント)

レースプラントを使ったレイアウト

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