ロタラマクランドラを赤く育てるコツとレイアウト
ロタラマクランドラはロタラインディカやロタラspHraなどに並ぶ人気の赤系水草です。通常のマクランドラは葉が大きめでチューリップのような形状をしており、培養カップなどで売られているマクランドラはマクランドラミニと呼ばれる葉が小さいのが特徴です。この記事ではロタラマクランドラを赤く育てるコツ、必要な光量や二酸化炭素、水質などの情報に加えて、マクランドラを使ったレイアウトも一部紹介しています。
ロタラマクランドラはどんな水草?
ロタラマクランドラの情報 | |
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分類 | ミソハギ科 キカシグサ属 |
学名 | Rotala macrandra |
類似水草 | – |
別名 | レッドリーフバコパ ロタラ・マクランダ |
葉の大きさ | 葉幅2~3cm 葉長3~4cm |
葉の大きさ | 葉幅1cm前後 葉長3~4cm |
育成難易度 | |
成長速度 | やや早い |
レイアウト配置 | 後景 |
温度 | 22〜26度 |
水質 | 4.5〜7.5 |
硬度 | 1〜4 |
二酸化炭素(CO2) | 必須 |
光量/照明 | 高い光量が必要 |
増やし方 | 枝分かれ ピンチカット 差し戻し |
参考価格 | Yahoo! 組織培養1650円〜 |
Amazon 組織培養1776円〜 | |
楽天市場 組織培養1969円〜 |
やや丸みのある赤系水草
赤系の代表格となるロタラインディカやHraと比べると葉が大きく丸みのある印象の水草です。成長するとチューリップのような包むこむような形状で伸びていきます。培養カップで売られているロタラマクランドラはミニ版がほとんどで、チューリップのようなボリュームではなく、ニードルリーフルドヴィジアのようなトゲトゲした姿になります。また、赤みも強いのが特徴です。
一方、通常の水中葉として販売されているロタラマクランドラは葉が大きく、成長していくとピンク〜赤色に染まっていき、色乗りが半端なもので合ってもかなり綺麗に見えます。
ロタラマクランドラの流通量は少なめ
マクランドラはメルカリでも1本100円単位で売買が成立するほどです。(チャームでは1本単価280円。)水上葉から水中葉にするのが難しいという理由から流通量が伸びないにかもしれません。上手く育てられる人は副業の水草としても需要がある水草とも言えます。
ロタラマクランドラを赤く育てるコツ
- 強い光(光量)を当てているか
- 日照時間(点灯時点)を確保できているか
- CO2を添加しているか
- PHが低めに設定されているか
- RGB系ライトを使ってみるのもあり
ロタラマクランドラに必要な光量
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
---|---|---|
30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
45cm | 750~1,000lm | 1,500~2,000lm |
60cm | 1,000~2,000lm | 2,550~3,000lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
マクランドラを十分な色に育て上げるには最低でも588lm直下。(30cm水槽の場合は必要です。)上記の十分に育つ光量は1つのLEDでクリアできることもありますが、GEXやコトブキといった低〜中堅レベルのLEDライトでは2つほどの準備が必要です。
おすすめのLEDライト
品質 | ライト名 | 規格別 詳細 | |||
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水作ライトアップ | |||||
ルーメン | 588〜936lm | ||||
GEXクリアLEDパワーⅢ | |||||
ルーメン | 500~1000lm | ||||
アクロ TRIANGLE LED GROW | |||||
ルーメン | 1000~3000lm | ||||
Chihiros wrgb2 | |||||
ルーメン | 2300~4500lm |
ロタラマクランドラに必要な点灯時間は?
ロタラマクランドラを綺麗に赤く染めるなら10時間以上の点灯時間は必要です。マクランドラの発色が悪い場合は、光量(ルーメン数)と点灯時間に焦点を当てて見ましょう。栄養不足による発色不良は立ち上げから半年以上でない限りは発生しづらいです。
マクランドラに限らず、全ての赤系水草は光の強さで色味が変わってきます。というのも赤系水草は光合成が活発になると、アントシアニンという赤色素の元が生成されるからです。逆に弱い光だと、アントシアニンよりクロロフィルを生成するようになり、緑色になってしまうという訳です。
- アントシアニン
-
これ以上光化学反応を起こしたくない!という場合に発生する。
- クロロフィル
-
光合成させて!光が足りない!という場合に発生する。
CO2の添加は必須
ロタラマクランドラは鮮やかな赤になるか、そうでないかの二極化が激しい水草と言っても過言ではありません。高い光量も必要ですが、二酸化炭素の添加も必須。成長促進をしなければ鮮やかな赤色が出ないことに加えて、苔の被害にもあいやすいです。
鉄分(アイアン)もあると良い
赤系の水草には鉄分という説が回っていますが、実際は全ての水草に鉄分は必要です。葉緑素を窒素栄養から作る際に、鉄が必要となるからです。もしマクランドラと共に入れている他の緑水草が白みを帯びていたら、カリウムなどの王道とされる栄養素だけでなく、鉄分不足を疑うのが良いでしょう。
ソイルには高い栄養が既に含まれているため、水槽内の栄養過多を回避するためにも鉄分(アイアン)のみ入れるという方法をとったほうが良いという事です。
ロタラマクランドラが育たない時
ロタラマクランドラが綺麗な色にならない。といったいうに育ちが悪い時は、思い切ってトリミングしましょう。ロタラ全般に言えることですが、カットすることで綺麗に成長することが多々あります。
ただし、根付く前からトリミングを何度もすると枯れてしまいますので注意が必要です。しっかり根付いて、なおかつ伸びることは確認できている時にトリミングによる成長促進を行いましょう。
ロタラマクランドラを使ったレイアウト
ロタラマクランドラの値段
ネット価格は1本170円〜
ロタラマクランドラの単価は1本170円となっており。ここ数ヶ月の間に単価感が100円も落ちました。10本あたり2800円〜3000円(税別)+送料といった感じでしたが、現在は1700〜1800円程度で購入することができます。
フリマアプリの価格は1本120円(送料込)
メルカリなどのフリマアプリでは1本あたり120円の相場となっています。基本的に送料込で売られています。ただし、最低価格が120円付近であり、200円以上の値段で売られていることもザラ。ネットショップよりは多く安く仕入れることができるといった感じ。
お得に揃える場合はオススメと言えます。
プロが育てたものでない場合が殆どですので、コケや病気の原因が混入してる可能性があるのも事実です。
培養カップシリーズがおすすめ
1カップ1200円程度でアクアショップで売られていることがあります。(地域によって価格が変動する)ですが、置いてあるお店が少なく、ネット上では3000円近くで販売されていることも。
ロタラ系と同じく45/60cm水槽のレイアウト半分を覆うのに適した量があります。コケや病片、スネールの混入がないので、1から安全に立ち上げたい方などにはコスト的にもオススメです。余ったマクランドラは水中化に成功してしまえば、そのまま自身で売り捌くことも可能です。うまくいけば元手を取ることも可能かもしれません。
まとめ
- マクランドラは光量を気にする
- 赤系の光もあるとより綺麗に
- 鉄分を追加する
- 価格的にも揃えるならバイオカップが良い
- 副業対象としてもオススメ